2007年12月12日(水)
克己心(こっきしん) [読書の記録]
少し早めのクリスマスにバンコク伊勢丹の紀伊国屋書店に出かけ、欲しい本を1冊ずつ買った。
私が買ったのはクロワッサン。我ながら渋い選択である。表紙を見ると分かるように、健康オタク心をくすぐる特集をしていたのだ。
数ページ読みすすめるうちに、買ってよかったと心から思った。
1924年生まれの辰巳芳子さんと1948年生まれの鎌田實さんの対談が載っている。私は「元気な大人の男女」が持つ特有の雰囲気、しゃっきり背筋が伸びる貫禄に魅力を感じる。
「若い人だけでなく、いいお歳の方を含め、だしをいく人が非常に少なくなっている」現代を辰巳さんは
「日常の面倒を乗り越えていく克己心(こっきしん)が低下したのだと思います」
と表現していらした。
私が乏しい語彙で「生活力」と表現していたことを「克己心」というのだと知った。
まとめて一週間分のだしをひき、「繰り返す」才覚をもってほしい。それが、あなたを助けてくれます。
なんて刺激的な言葉。ついつい目の前の締め切りを優先させ、一番大切なことをおろそかにしてしまいがちな私にとって100%正しいこういう言葉は非常に良い戒めとなる。
辰巳さんの言葉が身に染みた。
Posted by てんも at 00時07分