2006年04月29日(土)
タイのリサイクル事情 [タイで生活]
タイで暮らすようになってしばらくした頃。
「ゴミ箱に入っていたよ」
とご近所さんが私が捨てた洋服をわざわざ持ってきてくれたことがある。
私は、もう汚れてしまって着られないので捨てたのだが、
ご近所さんの目から見たら、どこも破れていないし、まだまだ着られるので、ゴミ箱に入っているのは何かの間違いだ、と思ったらしい。
私が捨てるゴミは、ご近所さんにとっては、まだまだ使えるものばかり。
私にとってはストレスだった。
ゴミぐらい自由に捨てさせて!いちいち人の捨てたゴミをのぞかないで!
と思ったが、ご近所さんにしてみれば、まだまだ使えるものばかりで、捨てるのならもらっちゃおうという気持ちだったらしい。
親戚の人が諭すように教えてくれた。
タイはね、物を持っていない人は本当に何も持っていないの。
恵まれない人たちは、服のよごれは気にならない。着られればいいのよ。
あれから7年。
今は自分なりのリサイクル手順を確立した。
古着や古くなった毛布、クッション、故障した家電製品その他、中古市場ではまだまだ価値のある物については、マンションのゴミ箱の隣に、それと分かるように置いておく。
半日もたたず、掃除のおばちゃんたちが喜んで持っていってくれる。自分の家で使ったり、どこかで売ってお小遣いにしたり。
子供服は、おじいちゃんの職場の人に引き取ってもらう。
日本の友人が送ってくれたお古の洋服など、日本製の服は、我が家でお世話になって、日本的に見るともうヨレヨレでくたびれてリサイクルにもまわせないのだけれど、タイ的に見ると、まだまだ使える、しかも日本製で価値のある部類に入る。
だから、我が家の古着は毎回大人気なのだとか。
そのまま捨てるよりは誰かにもらってもらう方がいいよな。
喜んでもらってもらえるのならば、嬉しいことだと思う。
Posted by てんも at 15時45分