2009年02月24日(火)
貯蓄か投資か [読書の記録]
勝間和代さんの「お金は銀行に預けるな」は、貯蓄だけではなく、お金を殖やす手法の一つとして「投資」を取り入れることを勧めている。
一方で小宮一慶さんの「お金を知る技術 殖やす技術」は、副題が「貯蓄から投資にだまされるな」となっている通り、無理に株式投資に挑戦する必要はなく、個人の性格や価値観を大切にすべきだ、と説く。
1つのことをそれぞれ別の視点から論じている2冊の読み比べは興味深かった。
勝間さんは、金融資産という考え方からいうと、土地の値段が上がりにくいときは住宅ローンを組むべきではない、と言う。
小宮さんは、自分の住居として使う「自宅」を、投資と同列に考えるのは誤りだとし、リタイア後を考えると、住宅は賃貸派より持ち家派が有利、住宅ローンは貯蓄と考えよう、と言う。
これはどちらが正しいかではなく、「自分はどちらにより共感できるか」読者が自分の価値観で判断すれば良いのだと思う。
ただし、金融商品については二人の見解は見事に一致している。つまり、「守るお金を確保しつつ、余裕資金で長期保有する」ということ。このことは忘れないでいようと思う。
Posted by てんも at 00時55分