2009年08月03日(月)
ココナツ騒動 [タイで生活]
だんなさんは、車を愛している。頻繁に洗車している。
そんなだんなさんに、大事件が持ち上がった。
モーリさんご主人、つまり、だんなさんのお父さんが、車で10時間近くかかる遠方に、車でココナツの実を運んで欲しい、と言ったのだ。
そこに空いた土地があり、ココナツの実を植えたいのだという。
ココナツ1個ではない。24個だ。しかも、実だけではなく、すでに1m近い葉が生えている状態のものだ。
当然、だんなさんは拒否したい。愛車に泥だらけのココナツの実、しかも天井まで届く葉付きを乗せるなんて、とんでもない。だから遠回しに言った。
「24個も、車に入らないよ。」
しかし、モーリさんご主人も譲らない。
これは非常に香り豊かな特別なココナツで、この辺りでしか手に入らないのだそうだ。でも、モーリ庭園はすでに手狭になってきた。だから遠方の空いた土地に持って行って育てたいのだという。
困っただんなさんは、友達に相談した。同年代の友達は皆、父親に同じ様なことを頼まれた経験を持っていた。
友達からの的確なアドバイスはこうだ。
「お父さんの目的は、ココナツを車に積み込むことではない。ココナツを目的地に運ぶことだ。だから、その目的を達成してあげればいい。」
そこで、今回は荷物として長距離バスに預けて運んでもらうことになった。
一件落着。
肥沃な大地でグングン育ったココナツの、収穫の季節に起こるであろう騒動のことは、今はまだ考えたくない。
Posted by てんも at 00時07分