2008年07月31日(木)
ついに言えた! [タイで仕事]
公共料金をおまけされてしまう、見た目で得する期待の新人が登場して早くも4ヶ月が経過した。
彼は書籍やホームページのデザインの仕事を担当している。もちろん日本語は話せない。
そんな彼がとまどっていた習慣が一つ。それは日本語の挨拶。オフィスでは、誰かが外にお使いに行くたびに日本語で挨拶が交わされる。
「行ってまいりまーす」「行ってらっしゃーい」
「ただいまー」「お帰りー」
スタッフは、挨拶というより「山」といえば「谷」のような暗号の意味で面白がって使っている。
期待の新人は、これができなかった。
英語も苦手な彼に、いきなり日本語を使えと言うのも無茶な話だ。語学に苦手意識を持っている人にとっては、外国語の響き自体が苦痛かもしれない。そうでなくともオフィスにはいきなり日本語で電話を始める私がいたりして、彼にとっては未体験な異空間のはずだ。だから余計なストレスを与えないためにも、無理強いせずにそのままにしていた。
ところが昨日。
思いついて試しに昼食から戻った彼に「おかえり〜」と声をかけると、一瞬の間の後に、「ただいま〜」と言うことができた。すごいじゃないか。
どうやら、毎日繰り返し耳にしている間に自然に覚えたらしい。
「繰り返し聞くこと」その大切さを改めて認識した。
Posted by てんも at 00時13分