2008年09月16日(火)
省エネモード [タイで生活]
病院で顔見知りの先生を見かけたので挨拶をしたのだけれど、先生は気づかずそのまま通り過ぎてしまった。
この先生、診療の時以外は体力温存のための省エネモードに入ってしまうのだ。先生はこのモードに入ると、自分の歩く道以外何も目に入らなくなる。
昼間は病院、夕方は自分のクリニック、夜は同じく医師をしている奥さんと協力して3人の子供の子育て。下の子が小さいので夜中のミルクもあるらしい。
だから先生はいつもボーッとしている。病院の廊下を歩くときはまっすぐ前を見つめて、足以外の全体の筋肉の力を抜いているかのような姿勢で猫背気味に無表情に歩く。診察室の前で待っている患者さんが挨拶をしても、先生の目には入らない。そのままボーッと診察室に入り、椅子に座るとようやく医師モードスイッチが入る。
医師モードに入っても無表情は変わらないけれど、目つきは格段に鋭くなる。
そんな先生なので、看護婦さんがうっかり脱脂綿を切らしたり、いつもの器具が揃っていなかったりすると抑揚のない声で「なぜそろえて置かないんだ」と無表情に問う。これは普通に怒られるよりよほど怖いらしい。
何かの拍子にこの先生が声を出して笑うことがあると、これはもう看護婦さんの間で大ニュースとなる。
先生の専門は耳鼻科。これからもタイでは珍しいあまり笑わない医師として、活躍していただきたい。
Posted by てんも at 00時37分 パーマリンク
2008年09月15日(月)
看板の写真 [タイで生活]
豚の口蹄疫(こうていえき)撲滅を呼びかける大きな看板があった。チョンブリには養豚場も多いらしい。
看板には、豚が飼育されるところから、ハムやソーセージになって食卓に上るまでが写真で並べられている。
その中に気になる写真があった。食品加工場での1工程だと思うが、吊されている豚の写真だ。
日本ではこの工程を見聞きする機会はあまりないように思う。
でもタイでは、動物でも人間でも「生から死まで」の一連の流れをしっかりと見据えているような気がする。だから特定の工程を人の目から隠すということはしない。そしてもちろん、子どもの目から遠ざけるということもしない。
この姿勢の違いは、些細なようでいて、生活の中のいろいろな場面で大きな違いになって現れている気がした。
Posted by てんも at 00時56分 パーマリンク
2008年09月14日(日)
ドリアン専門店 [タイで生活]
元々は、みかん、りんご、その他のフルーツも扱う果物屋だったのだが、最近は商品をドリアンだけに絞って、ドリアン専門店になった。
お店の前に大型トラックが止まり、荷台からドリアンを降ろしていく。店はまたたく間にドリアンだらけ。
こんなにたくさん売り切れるのだろうか、と心配になるのだけれど、結構お客さんは来ているようだった。
せっかくなので、お兄さんに一つ選んでもらう。スイカを選ぶ時のように、棒で殻をたたいて熟れ具合を判断する。その場で割って、取り出した中身をトレーにパックしてくれる。1つの実から7つの房が出てきて、190バーツ(約650円)。
Posted by てんも at 00時49分 パーマリンク
2008年09月13日(土)
タイのおやつ屋台 [タイ料理]
夕方に屋台街を歩くのは久しぶりで、色とりどりのおやつが並んでいるお店の前で思わず足を止めてしまった。
とうもろこし、バナナ、芋、かぼちゃが、タイでは立派なおやつになる。
普段はコレステロールとカロリーが気になって近づかないようにしているのだけれど、たまにならいいか。
今週末はいつもより多めにバイクをこごう。
Posted by てんも at 15時39分 パーマリンク
2008年09月12日(金)
パスポートの写真 [タイで生活]
パスポートの更新時期になったので、在タイ日本大使館のウェブサイトで必要書類を確認した。
すると、2006年からパスポート用写真の規格が変更になった、というお知らせが載っていた。
詳しくサイズが図示されていたので印刷してなじみの写真屋さんへ。おじさんとおばさんが夫婦二人三脚で写真の現像や証明写真の撮影を行っているお店で、今まで証明写真は全てこのお店でお世話になっている。
私が持参したパスポート用申請写真の新規格をちらっと見ると、おじさんは言った。
「OK.顔を大きめに撮ればいいんだね」
自信たっぷりの表情に、安心した。さすがプロだ。
しかし。仕上がりの写真を見て急に不安になった。図示されている規格と比較すると一目瞭然。余白部分が多すぎる。
これでは明らかに基準を満たしていない。
この写真を持って行って、「これではダメです」と言われたら、大使館の近くに写真を撮り直す場所はあるだろうか。
大使館に電話して事情を説明すると、穏やかな口調の男性職員さんはこう言った。
「たしかに、タイの写真館で規格通りのサイズで写真を撮ることは難しいということは我々も認識していますので、よほどのことがない限り、問題にはなりませんよ。それでも万が一の場合には大使館から徒歩圏に写真を撮るお店があります」
なんと心強いお言葉。おかげで安心して申請に行くことができた。そして余白が多い写真も無事に受理していただいた。
根拠なく横柄な態度のタイの入国管理局の職員と比較すると、日本大使館の皆さんの暖かい対応はまさに庶民の味方だった。
Posted by てんも at 07時01分 パーマリンク
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