2007年01月31日(水)
いざと言うとき頼りになるのは [タイで生活]
大切なお客様の、重要な式典のスピーチ原稿翻訳をお引き受けした。
地元有力者を招いての大々的な式典。そこで主催者であるお客様がスピーチを行うのである。
ところが私は、あるフレーズがどうしても翻訳できなかった。
「日本語ではこういうときになんと言うのだろう」
通訳者として式典の通訳も経験しているが、このシチュエーションのこのフレーズは初めてだった。
考えても分からないし、ネットを検索しても確信が持てない。
こんなとき、頼りになるのは経験豊富な元上司である。
私は以前タイの日系企業に勤務していた。当時の上司はまだタイで活躍されているのだ。
さっそく電話して事情を説明すると
「あー、そういうときは普通“〜”と言いますよ」
と、即答してくれた。元上司素敵。
そして、同じ原稿のタイ語訳もお引き受けしたので、翻訳者がタイ語訳した原稿を、ご近所の大学教授に校閲していただいた。この方は非常に格調高い文章を書かれるのだ。タイ語の校閲以外にも式典の段取りに関するアドバイスまでいただいたので、さっそくお客様にお伝えした。
頼りになる知恵袋お二人に感謝。社会常識、マナー、しきたりその他を身に付けてはじめて、美しい翻訳が可能になるのだと思う。そしてそれは、本を読むだけでは身に付かない。仕事をしながら実践で身に付けるものだと思う。私も精進しよう。
元上司、今度カニおごります。
Posted by てんも at 00時01分