2007年04月09日(月)
首里城を救った男 [タイで生活]
その人はスコールと共にやって来た。
今回の滞在は、帰国の日程を決めていない気ままな旅。北部で水掛け祭りを体験するのだという。
「首里城を救った男」という素敵な本の著者であるこのお友達は、目をキラキラさせて子どものような好奇心でタイを楽しんでいた。
この本は、首里城に関わる人々の想いと行動を伝えてくれるとともに、資料発掘という地味な作業がいかにロマンとスリルにあふれる作業であるかを教えてくれる。そして、小さなきっかけがそれまでの常識を覆す大発見につながる興奮を知ることができる。
私がタイで普通に生活しているだけでは決して見ることのできない大昔から現代につながる糸が、鋭い洞察力と観察力を持ち合わせた彼の目には見えるのだ。
忘れ去られた遠い昔の日本とタイの関係が、このお友達に発見され世間に発表される日もそう遠くないような気がする。
Posted by てんも at 00時45分