2007年12月01日(土)
医師の告知 [タイで生活]
親戚が激しい腹痛で病院に担ぎ込まれた。
痛みの具合を説明する患者と家族に向かって、若い医師が言ったこと。
「痛みの部位、様子から推測すると、ガンの可能性もありますね」
まだ、検査前の時点である。親戚一同絶句。
検査の結果、幸運なことにこの医師の推測は外れていたことがわかったが、いくらマイペンライのお国柄でも、この医師の無神経な言動は非常識で、周囲の誰もがあきれていた。
しかし、本人の前で病気の話をすることは普通のことらしい。本人への告知の問題、という話はあまり聞かない。
そういえば、周囲にも自分の病気の詳細を把握している人が多い。スタッフに聞いてみると、「本人の病気について、なぜ本人に教えてあげないのですか?」とキョトンとされた。
このあたりの感覚というのは、「風土」とか「気質」とか、その土地の人が「暗黙の前提」として共有している「価値観」にも影響されるのかなと思った。
Posted by てんも at 15時52分