2006年05月02日(火)
タイと日本は近くてよかった [タイで仕事]
仕事の関係で知り合ったタイ人女性は、50歳半ば。
外見はタイとアメリカのハーフにしか見えない。
しかし、正真正銘の100%タイ人である。
でも顔はすごくアメリカ人ぽい。
お化粧のせいだろうか。
彼女の立ち居振る舞い、「オゥ」と大げさに肩をすくめる仕草、言葉の半分ぐらいが英単語になっている不思議な話し方、それらが彼女の外人オーラの元になっているようだ。
それもそのはず。彼女は20代でアメリカに嫁ぎ、それ以来一度もタイに帰って来たことがなかったという。
実に30年ぶりのタイ帰国。
だからタイ語よりも英語の方が口がなめらかで楽に発音できるらしい。
30年一度も故郷に帰らずに異国で暮らす。
しかも、最初のご主人とは死に別れ、再婚している。
一昔前、外国人と結婚して外国に暮らすということは、こういうことだったのだろう。
家族とはもう2度と会えないかもしれない、という決意を胸に海を渡ったのだろう。
飛行機で10時間以上かかるアメリカはやっぱり遠いのだと思う。妹に連れられて初めてMKスキーを食べてきたという彼女は「アロイ」と微笑んだ。そのおどけた様な顔と彼女の周りで笑う妹家族の優しそうな笑顔に救われた。
彼女が久しぶりのタイを楽しめますように。
タイと日本は飛行機でたったの6時間。
今の時代に生まれて、結婚相手がタイ人でよかった。としみじみ思った出来事だった。
Posted by てんも at 01時36分