2006年05月15日(月)
スロークックと保温調理 [タイ料理]
スロークックという調理器具がある。
土鍋を電気で暖め低温で長時間加熱するというもの。
これで小さめのアジを10時間近く加熱すると、骨まで柔らかくなり、丸ごと食べられる。
健康食ブームのタイでも数年前から見かけるようになった。
我が家でも、モーリさんが退職祝いにお友達からもらったのがあるので、それを借りてきて何度か魚料理を作ってみたりした。
なかなかおいしくできるし、朝家を出る前にセットして夕方にはおいしく出来上がっている計算なので、時間も節約できる。
健康生活に投資することも必要だよね、と考え、そろそろ購入してみようか、と売り場を覗きに行った。
モーリさんが持っているのと同じ、ハナビシブランドの2リットルと3リットルでほとんど値段が変わらないので、3リットルの1000バーツを買おうかな、と思ったところ、
隣にさん然と輝く東芝の3リットル。
タイで調理器具の安いのを買うと、かなりの確立で後悔することは経験上分かっているので、覚悟を決めて、東芝のお値段を見てみた。2400バーツ。
私の覚悟は玉砕。
売り場の店員さんは東芝の製品がタイの製品と比べていかに優れているかを熱心に説明してくれるのだけれど、私の中でスロークックを買おうという熱意は急速に冷めていった。
そもそも。長時間加熱したら、素材の栄養分が全て破壊されてしまうのではないか?ここはやはり、素材を加熱後に冷める時間に味をしみこませ、やわらかくする、保温調理を活用すべきではないだろうか。
と、自分に都合の良い解釈をして、売り場を後にした。
骨ごと魚を食べたくなったら、またモーリさんに鍋を借りることにしよう。
Posted by てんも at 11時39分 パーマリンク
2006年05月14日(日)
気分爽快!きれいさっぱり! [タイで生活]
エアコンが故障したので、修理に来てもらった。
来てくれたのは、ぷーちゃんパパのスタッフ。
ぷーちゃんパパはエンジニアとして、ホテルの設備保全担当の責任者をしている。若いエンジニアを指導する立場にある。
職場以外でも、庭に池を作ったり、エアコンを取り付けたり、そんな仕事が発生すると、修行そして本人のお小遣い稼ぎとして、スタッフを派遣する。何しろ、休暇届に署名する立場にある人がスタッフに「あそこの水道を修理して来い」と指示するので、スタッフも心置きなく修行&アルバイトができるのだ。そしてそこで得た日当はスタッフのお小遣いになる。
たとえば、我が家の電気の付け替え、エアコンの取り付け、洗濯機の排水ホースを通すためにお風呂場の壁に丸い穴を開けるときも、スタッフが来てくれた。
ぷーちゃんパパはとにかくなんでもできる。
あるときは大工としてホテルの廃材を利用して長椅子を作ったり、あるときは水道工事屋さんとして、水漏れを直してくれたり、シャワーの故障も、エアコンの故障も、ぷーちゃんパパには全部分かるのだ。電子レンジを乗せる台とか、あったらいいな、という家具はすべてサイズを測ってぴったりのものを作ってくれる。
こういう人が身近にいると、非常にありがたい。不便に思っていること、困っていること、それらをたちどころに解決してくれる。こういう知識・技術があると生活が豊かになると思う。
それで、エアコンの修理にはぷーちゃんパパがポップを派遣してくれた。ポップはエアコン担当。すぐにエアコンの分解にとりかかり、原因と思われるモーターを取り外して、ぷーちゃんと一緒に買いに行った。
それを待つ間、私はエアコンのフロントパネルその他を洗った。エアコンの中身がこれほど汚れているとは・・・!!
埃と蒸気が混ざってヘドロ状になったものが、プラスチックの表面にべったり。
ギャーと叫びつつ、お掃除用ブラシでごしごしすれば、すっきりきれいさっぱり。
思いもかけずエアコン内部まできれいさっぱりお掃除できて、すっきりいい気持ち。
エアコンは使えるようになったけれど、最大風速にしないとスタートしない。来年は皆さんにおすすめいただいた日本製の省エネエアコンを購入しよう。と考えている。
Posted by てんも at 11時15分 パーマリンク
2006年05月13日(土)
やっと見つけた [タイで生活]
ここしばらく、どうもすっきりしない気分だった。
100の野望その他、細かい目標となるものはあっても、「人生における大目標」が定まらなかったのだ。
細かい目標も、実現するとなるとそれほど簡単ではない。けれどそれらはあくまで、「実現すると嬉しい、楽しいおまけ」の位置づけであり、最終目標として設定して「あれに向かってがんばろう!」と燃えることができるほどの力は持っていなかった。
それが、先ほど信頼するファイナンシャル・プランナーの先生にメールを書く中で相談事として書いているうちに、あっけなく答えが出てしまった。
答えは自分の中にあったのだけれど、それが具体的な言葉として出てこなかったのだ。
言葉にならない「感覚」は実感することができないから、自分の中で消化不良をおこしてしまっていた。
今日、やっと、言葉として形にすることができた。
瓦そばを送ってくれたわがFP、平田先生に大感謝である。
平田先生のユーモアあふれるマネーに関する楽しい記事は、オールアバウトでも読むことができる。平田先生は、他人の夢をかなえるお手伝いができるこの仕事が天職だと思う、とインタビュー記事でおっしゃっていた。こういう素敵な方との出会いがあるから、人生って楽しい。
Posted by てんも at 17時34分 パーマリンク
2006年05月12日(金)
部屋の明るさという些細なこだわり [タイで生活]
以前日系企業で社長秘書として働いていたことがある。
入社初日に感激したのが、オフィスの明るさ。昼間、太陽がギラギラ光っている時間にも、スイッチを入れれば肉眼で明らかに分かるほど、部屋が明るくなる。
オフィスにはこのくらいの明るさがないとね。と感激したことが強く印象に残っていて、自分達の事務所の設計段階での私の注文はただひとつ。
「とにかく明るく」
目安はセブンイレブンのあの明るさ、とお願いして、満足のいく明るさになった。
しかし、ぷーちゃんのお父さんお母さんはあきれ気味。
そこまで明るくしても電気代の無駄。と思っていたようだ。
それもそのはず。タイの一般家庭はとにかく暗い。
歩いて物にぶつからない程度に明るい。というだけで、あの明るさは本を読むことを考えていない。
今暮らしているコンドミニアムも最初はとても暗かった。
あまりに暗いので、丸い蛍光灯ひとつだったところを付け替えて、長い蛍光灯を2本にしてもらい、ようやく本が読める明るさになった。
ぷーちゃん実家は相変わらず暗い。
しかも、クーラーがよく冷えるように、と、遮光カーテンを閉めるものだから、さらに真っ暗。
私はその暗さが我慢できなくて、行くといつもカーテンを開けてしまう。全開は申し訳ないので、半分ほど開く。
外の明かりが入ってきて、やっと息ができる。というかほっとする。
些細なことだけれど、大切なこと。っていうのが、それぞれにあるから、やっぱり別居でよかった。
味噌汁の冷めない距離が理想だというけれど、それは本当にその通りだと思う。
Posted by てんも at 00時00分 パーマリンク
2006年05月11日(木)
桜ティーと見上げる山の頂上 [タイで生活]
4月の日本短期滞在では、友人宅に宿泊させてもらった。
小さなお嬢ちゃんもいるご家庭で、忙しく生活しているのに、快く迎え入れてくれた。
友人が用意してくれていたのが、桜の季節にふさわしい、さくら餅。ほのかの甘みが体の疲れを癒してくれた。
その友人がお土産に持たせてくれたのが、桜ティー。
桜の香りのする紅茶。 砂糖を入れて飲むと、あの日食べたさくら餅を思い出す。
話は変わって、私のタイ語翻訳者としての師であり、人生の師
でもある方は、その膨大な知識、経験、しなやかな感性、人生を楽しむ姿勢、全てが偉大で、心の底から尊敬できる方である。
しかし、偉大さゆえに、師の立っている山の頂上はあまりに遠く、いくら歩いても、そのふもとにさえたどり着けない、と思ってしまうこともある。
一日の仕事量、情報処理能力も比較にならない。
昨日は、わが身を振り返り「私は一日中一体何をしているのだろう?」とがっくりしてしまった。昼間は仕事に集中できる環境を与えられているというのに、私は師の100分の1も仕事ができていないのだ。
でも、大丈夫。そんな時には、桜ティーである。
一息入れて、考える。あせっても仕方ない。
何しろあの方は、私が生まれる前から仕事をしていたのだ。
余計なことは考えず、前を向いて進んでいくのだ。
Posted by てんも at 12時13分 パーマリンク
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