2006年05月27日(土)
拾う神に救われた [タイで生活]
激動の一日だった。仕事で失敗をした。
どの業種でも同じだと思うけれど、形のない「サービス」を提供していると、特に感じることがある。
それは、お客さんが買ってくれるのは「サービス」の内容だけではなく、サービスを利用することによって得られる「信頼感」「満足感」「安心感」などの心地良い感情なのだ、ということ。
だからこそ、一つの失敗によって、提供したサービス全体に対する信頼が一瞬で失われてしまう。それまでその仕事にかけたエネルギーも、無になってしまう。
質の良いサービスを提供しているのだ、という自分自身の自信と誇りも、ガラガラと音を立てて崩れる。自分の能力に対する不安が頭を持ち上げる。
がっくりしながらも、必死で考えた。ミスをして落ち込んでいるだけでもしょうがない。この失敗から何を学べるのか?
「ピンチの時こそプラス感情」
という最近気になった言葉をつぶやきながら、頭を回転させた。
そして分かった今日のミスの原因。これは今の私がもう一つ上のレベルに進むためのハードル。技術的というよりは精神的な部分で、私に足りないものがあった。今からはその欠点を意識していこう。
そんなこんなで、かなり消耗した一日だったけれど、最後の最後にとても嬉しいことが立て続けに起こって、嬉しい驚きだった。これで元気が出たから、明日からまた全力で仕事に取り組もう。もう決して、クライアントを不安な気持ちにさせないように。私自身と会社が成長していくのだ。
Posted by てんも at 00時59分 パーマリンク
2006年05月26日(金)
不定期お食事会 [タイで生活]
数ヶ月に一度、会社勤めをしていた時のお友達と一緒に食事をしている。
全員日本人で全員別の会社に勤務している。
でも、元は全員同じ会社にいた。
1人はまだその職場で頑張っている。
1人は一度日本に戻った後、実力を買われてタイに呼び戻されて急成長中の工場を任されている。
1人は独立してタイで小さな会社を経営している。
普段はまったく接点がないけれど、たまに顔をあわせておいしいご飯を食べて、何気ない会話で笑い転げる。
それがとても楽しいのだ。
今日はスペシャルゲストとして、前職場で私が一番仲良しだったタイ人の女の子が参加。彼女もすでに退職して自分でビジネスをはじめている。
彼女が退職するに至った、いや、退職せざるを得なくなったのには、いろいろな事情があるらしい、ということは風の噂で聞いていた。でも、彼女はそのことについて語らなかった。私も興味がなかった。
今、目の前にいる彼女が明るく笑って、幸せそうであればそれでいい。
過ぎてしまったことは過ぎてしまったこと。
過去の出来事にとらわれているよりも、私達には「今」と「これから」の方が大事。
そんな考え方が似ているからこそ、気が合ったのだ。
彼女が会社を辞めて、自分のビジネスを始めてから3ヶ月。
何事もスタートはとても大変。
車を売った、と聞けば、目の前で笑っている彼女が立ち向かっている試練が想像できる。
でも、大丈夫。彼女だったら絶対にやり遂げる。それだけの力を持っているのだから、大丈夫。
心の中で大声でエールを送った夜だった。
Posted by てんも at 00時51分 パーマリンク
2006年05月25日(木)
仕事をする時の顔 [アメージングタイランド]
翻訳という仕事をしている。
私にとっては最高に楽しい作業。
自分の中に眠っている言葉達やオンラインの世界に溢れている言葉達の中から最適な言葉を探し出して文章にしていく作業は、ぴったり当てはまる言葉が出てきたときに、ジグゾーパズルのピースを探し当てたようで、ワクワクする。
繰り返すけれど、そんな作業をしているとき、私は楽しいのだ。
だけど、仕事をしている時の私の顔は決して笑ってはいない。
それがタイの友人達には心配だったらしい。
会社勤めをしていたとき、PCを見つめて「真面目に」仕事をしている私に、友人がよく声をかけてくれた。
「なにを深刻そうな顔しているの」
「そんなに考え込まない方がいいよ」
いくら真面目に仕事中だといっても、笑顔をなくしてまで仕事をするのは、よくないのかしら。さすが、微笑みの国だわ。と、変なところで感心したことを覚えている。
わがスタッフのウムも、私と同じ種類の人間。
PCに向かってプログラミングしている時の彼女は、ものすごく真剣な顔つき。
学生時代は友人に「なんでそんな怖い顔しているの」と言われたらしい。
せめて、仕事の合間には笑顔で雑談しよう、と心がけていたあの頃のことを、ふと思い出した。
Posted by てんも at 07時42分 パーマリンク
2006年05月24日(水)
チンチョのしっぽ切り [タイで生活]
大根おろしを持ち上げたら手にビクビクっという感触。
その瞬間条件反射で「ギャッ」と大根おろしを手から離してしまう。
大根おろしと一緒に流しに落ちたのは、大きなチンチョ。
チンチョ自体は好きでもなければ苦手でもないけれど、突然あわてふためいて逃げていく姿を人目にさらしたり、普通のスピードで開閉しているドアに体を挟まれたりする、あの「どんくささ」はどうにかならないものか。
は虫類はもう少しすばしこいものだと思うけれど、チンチョだけはのんびり屋で、これでよく絶滅せずに今日まで生き延びたと思う。
流しに落ちたチンチョは、手を離した私と同じくらい驚いたらしく、しっぽを切って逃げていった。
なにもそこまで驚かなくても・・・。
そういえば、日本のトカゲは新しく生えたしっぽがキラキラきれいな色だけれど、あんな色のしっぽをしたチンチョは見たことがない。
そもそも、ちゃんと新しいしっぽが生えてくるのかしら・・・?
チンチョの行く末が案じられた出来事だった。
Posted by てんも at 07時54分 パーマリンク
2006年05月23日(火)
種無しリンチー [タイで生活]
屋台で珍しいものを見つけた。
通常の大きさの半分のライチ。よく見ると、リンチー・ライ・メット(種なしリンチー)と書いてある。
これは面白い!とさっそく購入。
1Kg100バーツ超えてる高価なフルーツの割に、いまいちだった。渋みが・・・。
やはりフルーツは種ありが甘いのだろうか。
更なる品種改良が待たれるところ。
マンゴスチンも、今の時期のは渋皮がついてきて、非常に嫌な食感になるので、ナイフで種ギリギリのところまで実を削って食べる。これだと、果肉だけ食べることができて、おいしい。
残念ながら私はマンゴスチンにもかぶれるので、自分では食べられないけれど。
私は梨以外のフルーツは少量食べた後に急いで水を飲まないと、口の中がヒリヒリする。りんごでも、ドリアンでも、マンゴスチンでも。
全てはマンゴーの実についた樹液にかぶれたあの日から始まった。それまでは普通に食べられたフルーツにかぶれるようになったのだ。マンゴーは要注意。
Posted by てんも at 07時53分 パーマリンク
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