タイ語翻訳者がのぞいたタイランド

タイ在住のタイ語翻訳者がのぞいたアメージングタイランド、タイの楽しいニュースをお届け

2007年11月16日(金)

突然の電話 [タイで生活]

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突然の電話

夜8時、携帯電話が鳴った。見ると、仲良しの元駐在員さんからだった。今はすでに日本に本帰国している。
日本は夜の10時だ。どうしたのだろう?タイに遊びに来ることが決まったのかな?と思いつつ、電話に出る。

「もしもし?」
奥で「いらっしゃいませ〜」の声が響いている。多分居酒屋さんにいるのだろう。
「あー、もしもし?今、Aさんと一緒なんだけどね」
Aさんは同じく駐在員さんだが、今は出張で日本に戻っているのだ。

「それでさ、二人で話しててどうしても思い出せなくてね、ほらあの、昔いたあの人、あれ、なんて名前だっけ?」

どうやら二人で駐在時代の昔話で盛り上がったはいいが、同時期に駐在していた仲間の名前を思い出せず、どうにも気分がすっきりしないので、私に電話してきたらしい。

「・・・○○さんでしょ?」
「おー!!そうだそうだ!!○○さんだった!!
いやー、どうしても思い出せなかったんだよ。あ〜、すっきりした。」

そんなことでわざわざ国際電話をかけてこなくても・・・。
でも、そんな些細なことでも気軽に連絡を取り合えるのは、お互いブログその他で近況を発信して、なんとなく存在を身近に感じていたからだと思う。この気軽さ、鮒谷さんの言う「おそば感」は、なかなか大切な財産だと思った。

Posted by てんも at 10時42分   パーマリンク

2007年11月15日(木)

大人の対応 [タイで生活]

ご近所の小学生兄弟が新しい制服を着ていた。かわいらしい柄のシャツ。
休み明けから、毎週決められた曜日に着るようになったという。

でも、なぜかお兄ちゃんだけ。
同じ学校に通っている弟は、普通の無地の白シャツを着ている。

「???お兄ちゃんの学年だけ、そのシャツを着るようになったの?」
お母さんに聞いてみたら、そうではないようだった。
「そうじゃないのよ。シャツの製造が間に合わなかったらしいの。だから納入されたクラスから順に着ることになったの」

学校に納入する商品の納期が遅れるというのは、深刻な問題だと思うのだけれど、こういう時、業者さんは意外にケロッとしている。
そして学校側も、クレームはするだろうけれど、「寛大な対応」をする。
間に合わない言い訳を並べる業者に対し、「理解を示す」のだ。それが大人のやり方だと言わんばかりに。

相手の失敗に対し、寛大な理解を示す。これがタイの「大人」の定義に含まれているような気がする。相手を許すことができるのは、尊敬に値する大人。
それはそれで結構なことだけれど、少し気になることもある。
大人たちのそんなやり取りを見て、「約束の時間に間に合わせることができなくても、相手が本当の大人なら許してくれる」という見本を見て育つ子供たちは、「約束は守らなければいけない」という意識が薄くなるのではないだろうか。

そんな意識がタイの融通が利く大らかな空気にも関係しているのだろうから、100%悪いと否定する訳にもいかないけれど、気になる出来事だった。

Posted by てんも at 07時28分   パーマリンク

2007年11月14日(水)

カラフルなホンテウ(長屋) [タイの建築]

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カラフルなトゥックテウ(長屋)

タイ語を習うと比較的最初の頃に出てくる「ホンテウ」という言葉。「長屋」と訳されるけれど、「長屋」っていったいどんなものなのか。
「昔の日本の長屋に似ている」と説明されることもあるので、昔は日本にもあったのかもしれない。
タイ語初心者の頃、そんなことを思っていた。

タイに来て、ホンテウがどういうものか知った。
1階から、3,4階まで、建物を建てに割ってそれぞれを所有する。お隣にどんな人が入るか分からないのはアパートやマンションと同じ。

だから、こんなホンテウが出現することになる。それぞれが好みの色で壁を塗った結果、カラフルなホンテウが完成したようだ。

#写真は、ホンテウというより、トゥックテウらしい。

周囲の意見を総合したそれぞれの特徴。
ホンテウ:1階または2階建の主に木造建築の長屋
トゥックテオ:3階建以上の主に商業用の石造長屋
タウハウ:1階または2階建の住居用長屋

Posted by てんも at 00時05分   パーマリンク

2007年11月13日(火)

我が社の働きマン [タイで生活]

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我が社の働きマン

頼りになるスタッフがいる。
勤続3年を超え、会社のほとんどの業務を把握している。彼女のおかげで、私は最近本業の翻訳に専念できている。

働きマンというドラマがある。日本で1級建築士として大活躍しながら、そろそろ1児の母になるがまだまだギリギリまで仕事をしている、自らも「働きマン」のような友人に勧められて見てみた。
20台後半の主人公が寝食を忘れて仕事に没頭し、新人の教育に頭を悩ませる。
新人はつぶやく。「オレは『仕事しかない人生だった』 そんなふうに思って死ぬのはごめんですね」
主人公は言う。「あたしは 仕事したなーーって思って 死にたい」

ところで最近、我がオフィスに新人の男の子が仲間入りした。会社勤めの経験はなく、電話の受け答えも流暢にできない。
前出の、頼りになるスタッフを教育係りに任命した。

新人は、悪気なく仕事が遅い。普段通りのペースで業務できなかったり、
出した指示を理解せずに別のことをしてしまったりする。
その度にスタッフは、机につっぷしたり、頭をクシャクシャにしたり、新人教育に悩んでいる。
「私の指示が悪かった。もう一度やり直して」
そう新人に伝える彼女の横顔は、まぎれもなく働きマンだった。

Posted by てんも at 07時03分   パーマリンク

2007年11月12日(月)

タイ国の国税法典対訳 [出版本の紹介]

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タイ国の国税法典対訳

翻訳や通訳の仕事に携わりながら、常々感じていたこと。

一回の通訳は、その場にいる人に対してしか有効ではない。電話その他を通じての遠距離の人に対する通訳も、その瞬間に通訳者の言葉を受け取る環境にある人しか、利用できない。

一回の翻訳は、納品した翻訳を見ることができる依頼者に対してしか有効ではない。

1つ1つの仕事で、それぞれのクライアントの要望を満たすことしかできないのだ。通訳マシーンがあって、いつでもどこでもそのマシンが利用できるとか、翻訳マシーンがあって、翻訳作業が瞬時に完了するのであればいいのだが、今のところそういった便利な道具は開発されていない。
通訳も翻訳も生身の人間が作業するので、順番待ちが発生する。

もっと効率的に、一度の翻訳、通訳作業が、同時に複数のクライアントに対して有効となる方法はないものか。

翻訳本の出版は、その回答の一つかもしれない、と気づいた。
手を付ける前に気づけば格好良いのだけれど、作成中になんとなくそんな予感が芽生えて、完成した本を手にとって、その思いは確信に変わった。

翻訳以外にも、100を超える豊富な注釈で関連法案の解説をしてくださった元田先生と、貴重なアドバイスをくださり、快くサポートしてくださったSME Multi Consultant Co., Ltd.川島さん、迷った時にあったかい言葉をくれた友人たちに、心から感謝。

Posted by てんも at 07時08分   パーマリンク

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プロフィール

タイ語翻訳者

てんも

タイ国在住のタイ語翻訳者。
BOI、契約書、法律文書などの重要文書を中心としたタイ語翻訳を行っています。
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