2009年01月10日(土)
お葬式につきもののお話 [アメージングタイランド]
親戚に不幸があり、お葬式に参加してきた。式の最中、親戚の間で話題になったのが、お葬式につきものの「あの話」だ。
「出た」というのだ。
ある人は臭いで、ある人は気配で、ある人は音で、またある人は急に電気機器の調子がおかしくなったり、急に強風が吹き付けたり、そんな状況に、亡くなった人が近くに来たことを感じたのだという。
亡くなってから火葬されるまでの約1週間、縁のある人に別れを告げるため、または生前行けなかった場所を訪れるために、亡くなった人の霊がいろいろな場所に出没するらしい。
決して珍しい体験ではなく、かなりの確立で体験するらしいのだが、皆それを心の底から怖がっている。100%怪談のノリである。
親しい人であれば、最後のお別れに来たと思えばジーンとしたり、感動に近い気持ちで受け止めるのかと思えば、そんなことは全くなく、ホラー映画のような反応。タイでは、生身の人間と亡くなった人の霊とでは全くの別物と考えているようだ。
そして、怖いクセに自分の体験を語りたがるのだ。さらに「あの人も・・・」「この人も・・・」とその場にいない人の体験までついでに語ったあげくに「ひゃー、怖い」と身をすくめてみせるのだ。聞く方も興味津々に聞いてゾゾゾ・・・という感覚を味わっているらしい。
いつもこの盛り上がりの輪には入っていけず、ポカーンと眺めるばかりの外国人の嫁である。
Posted by てんも at 00時15分