2006年07月19日(水)
電話を受けるときの言葉 [タイで仕事]
電話がなってスタッフが取った。
「もしもし・・・」
お世辞にも日本語がうまいとはいえないが、うちのスタッフは全員「もしもし」と「少々お待ちください」だけは流暢に言うことができる。
これが意外に評判で、
「GIPUのスタッフはちゃんと日本語が使えるんですね」
とほめていただくこともある。
実はこの二言しか話せないスタッフもいるのだけれど、そばにフォローできる人間がいる場合は、電話対応はこの二言でも十分らしい。
ところがこのときのスタッフの対応は妙だった。
「もしもし・・・マイチャイカ・・・モーメント・プリーズ」
3ヶ国語ごちゃ混ぜである。いったい相手はどこの国のお人だ?
私の視線を感じてスタッフが言った。
「日本の方ですー。でも、英語とタイ語で話をされるんですー」
そうなのだ。電話対応は無意識に相手が話す言語で話してしまう。だから、英語で聞かれれば英語だし、タイ語で聞かれればタイ語になる。先方が途中で使う言語を変えれば自分も無意識に変えてしまう。スタッフも、たとえ言葉が流暢ではなくても、
「少々お待ちください」
「ジャスト・モーメント・プリーズ」
位は言えるから、そういう意識せずともそういう対応になってしまうらしい。
そういえば。私が日系企業で社長秘書として仕事をしていたときも、同じような悩みがあった。
日本人のお客様は「社長秘書はタイ人」と思って電話をかけてくるので、タイ語で話してくる人が多かった。
「コー・サイ・クン○○・クラップ」
日本人だとわかる発音で、それでもタイ語で話してくださる方に、日本人の私は何語で答えるべきなのか?
いろいろ試行錯誤して、結局は
「ロー・サックルー・カ」とタイ語で答えることにしていた。
タイ語で聞かれているのにそこに突然日本語で答えると
「はい。少々お待ちください」
「ええ!?あ、あー、お願いします」
と、相手を驚かせてしまうし、突然の日本語での対応は妙に冷たい印象になってしまう気がした。
そんな懐かしいことを思い出させてくれる出来事だった。
Posted by てんも at 07時41分