2006年07月12日(水)
ナム・トック秘伝のタレ [タイ料理]
おいしい豚肉料理の店がある。
基本は、たっぷりのゴマをまぶして、炭火で網焼きにした豚肉。
これをナム・トックにしたり、ムー・ヤーンにしたりする。
屋台の小さなお店。だけどいつも満員で、テイクアウトの人も多い。だからここの料理を食べたい時には、30分は待つ覚悟が必要。
それでも食べたい!と久々に思い立ち、買いに行った。
相変わらず、屋台の周囲には2,3人しか人がいない。
日本のような行列はできない。
でも、先に注文しておいて後から取りに来る人が多いので、実際には10人待ちなどざらである。
待ちながらおばちゃんの見事な手さばきを眺める。
この店は、おばちゃん夫婦と30半ばの息子の3人でやっている。店が繁盛しているので、屋台では料理を出すだけで手一杯。だから、この店で料理を食べる人のために、ジュース屋台が来ている。繁盛している店の周りに関連の店が寄り添うのはタイでよく見られる風景。
基本調味料はたったの5つ。
ナムプラー
マナオ(ライム)
唐辛子
カオクア(もち米を香ばしく炒って粉状にしたもの)
砂糖
おばちゃんはお客さんをチラッと見て、一瞬でその人の好みを判断する。そして唐辛子や砂糖の量を調節して、その人のためのタレを作り出す。
豚挽き肉のラープや春雨のヤム・ウンセンなどのバリエーションも基本調味料に刻みネギを足したり、香味野菜を振りかけたりして作る。
ここの骨付き豚肉のトムヤムスープがまた絶品で、このスープも上記5種類の調味料のうちカオクア以外の4種で作ってしまう。
タレを構成する原料は分かっても、あの味を出す配合はおばちゃんの手だけが知っている。やはり秘伝のタレなのだ。
Posted by てんも at 11時11分 パーマリンク
2006年07月11日(火)
おすすめの会計の本 [タイで勉強]
先日バンコクの紀伊国屋書店で見つけて、面白そうだったので買ってきた「楽勝!会計入門」という本。
会社に関係する「数字」について、知りたいけど、会計は難しすぎて分からない、という人にすっごくおすすめ。
ラーメン屋を開業する山本さんが主人公で、一つ一つお店の会計について勉強していく。
麺は大量に作った方が単価が安くなるけれど、では、売れ残りが出てもたくさん作った方がお得なのか?などなど、興味深く読める。
最後はバランスシートが読めるまで持っていくところがすごい。
で、私が知りたいのは「その先」なので、続編を期待したいところ。
Posted by てんも at 21時15分 パーマリンク
2006年07月10日(月)
沿道の豚の丸焼き [アメージングタイランド]
スクンビットをバンコクからパタヤ方面に向かうと、チョンブリあたりで沿道に「ガイ・ムン・チョンブリー」の看板が目に入るようになる。
その名の通り、丸ごとの鳥が串に刺さって回転しながら焼かれている。
いつの間にかチョンブリの名物になっているらしい。
スクンビットの沿道である。毎日大量の車が砂埃と排煙を撒き散らしながら通っている。
そのすぐわきで鳥をまわして焼いている。
排気ガスと土ぼこりまみれのチキン。
正直なところ、食べる気がしない。
誰が買うんだろうと不思議に思う。
しかし、たまにバンコクナンバーの車が停まっているところをみると、買う人もいるらしい。
そして、回る鳥と一緒に売られているのが、子豚の丸焼き。
小さな豚を焼いている。
丸焼きといっても、漫画に出てくるような丸焼きではなくて、「開き」にしてある。
顔を残して、平らになった豚を焼いている。
これは友人が食べているのをみかけたことがあるけれど、薄く切り取った肉を細長く切ってタレにつけて食べる。
プラスチックの皿に盛り付けられた肉を見ると、それが丸焼きなんだかどうだか全く分からない。
珍しく、いまいち食べる気がしない食べ物なのだ。
Posted by てんも at 12時21分 パーマリンク
2006年07月09日(日)
カオ・モック・ガイ [タイ料理]
カオ・モック・ガイとは、カレー風味の炊き込みご飯である。
上にチキンが乗っている。南部の料理らしい。
カオ・マン・ガイは有名なチキン乗せご飯だけれど、屋台によっては、カオ・マン・ガイと並んで
カオ・マン・ガイ・トートと
カイ・モック・ガイ
をおいているところがある。
トートは揚げるという意味で、文字通り、茹でたチキンをカリカリに揚げてご飯に乗せてくれる。トリのから揚げ好きな人にお勧め。
昼食などにたまに利用する屋台にはこの3種がそろっていて、気分によってカレー風味を食べたり、から揚げタイプを食べたり、オーソドックスな茹でチキンを食べたりしている。
ところで、ジャトゥジャック市場の南部料理専門店のカオ・モック・ガイは本格派である。(ジャトゥジャックといっても、バンコクではなく、ジャトゥジャック・チョンブリという週末のみの市場があるのだ。)
カオ・マン・ガイ屋台で食べるそれも、おいしくはあるのだけれど、ここのと比べると味の差は歴然。
炊き込みに使うスパイスの種類が豊富なのだと思う。
「異国の香り」がするのだ。そしてタレも緑の葉が入っていて不思議な香り。
嬉しいのは、この店が長く続いていること。
3年ぶりに行ったら、周囲の店はほとんど変わっていたのに、この店だけは同じ場所にあった。嬉しかった。
なかなか市場まで足を伸ばせなくてご無沙汰していたけれど、これからはまた月に1度くらいは買いに来たいな、と思った。
Posted by てんも at 14時45分 パーマリンク
2006年07月08日(土)
出家したいというスタッフの話 [タイで仕事]
スタッフが辞表を出して、会社を辞めたいと行った。
最近少し様子がおかしいと思っていたので、あまり驚きはしなかったけれど、彼女にいったい何が起こったのか、知りたかった。
「新しい仕事は?もう見つかったの?」
「まだです。私には行くところがありません」
「・・・。今度もITの仕事がいいの?」
「もうITは選ばないと思います。でも、どの分野で仕事を探せばいいかわからなくて」
「・・・??」
「もう出家して尼になりたい・・・」
そう言って涙ぐむスタッフ。
いったい何が彼女をそこまで追い詰めたのだろうか。
普通、新しい就職先が決まっていても、会社や上司にはそれを伝えないことが多い。それがタイ人なりの礼儀というか、そういうことになっている。
たいていは、「親の仕事を手伝う」「留学する」などという理由で会社を辞め、新しい会社に移る。
でも、今回の場合それはないようだ。
彼女は仕事を休んでいない。別の会社に面接に行く機会はなかった。
だけど、会社を辞めて、しばらくゆっくりしたいのだという。
正直、彼女に次の仕事先が決まっている方がまだよかった。
次の仕事が決まってもいないのに、会社を辞めたい、というと、いったい何が原因なのか、彼女はこれからどうするのか、いろんなことが気になる。
彼女の話を聞いていて感じたのは、彼女自身、自分の感情を理解できず、混乱しているということ。
タイ語でいう、サップソン・チーウィット・トゥア・エーン
という状態になっている。
彼女以外のスタッフと話をしてみた。
そして分かったこと。
私を含む全員が、「実は彼女を追い詰めたのは自分なのかもしれない」という心配をしていた、ということ。
上司は、仕事の量が多すぎただろうか、叱りすぎただろうか、と気にしていた。
同僚は、自分の何気ない一言が彼女を傷つけてしまったのだろうか、と気にしていた。
みんな彼女を心配して、彼女のことを気にかけて、そして彼女のことで胸を痛めていた。
優しい空間だな、と思った。
だから、結論を出した。
本当のことは彼女自身にも分かっていない状態で、みんなで彼女の悩みに巻き込まれる必要はない。
組織の再編を含めた会社の今後について、考えよう。
今年後半をどういう年にしたいのか。これからどうして行きたいのか。せっかくの機会だから、考えてみようと思う。
Posted by てんも at 10時42分 パーマリンク
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