2006年07月16日(日)
新聞の配達 [アメージングタイランド]
実は今月から会社で新聞配達をお願いすることになった。
今までは、必要なときに買えばいい、と思っていたのだけれど、そろそろ毎日配達してもらおうか、ということで。
なにしろうちのスタッフは時事ニュースに疎い。
新聞が身近にあれば少しはニュースも読むだろう、というのもひとつの狙い。
タイの新聞というと、一面から事故などショッキングな映像とゴシップ記事が満載で日本の週刊誌みたいなのが多いのだけれど、一番読みたい人・ぷーちゃんの判断で、比較的硬めの記事が多いが政治ニュースが偏りすぎてもいない「マティチョン」を選んだ。
新聞はぷーちゃんの両親も一緒に読む。事務所に取りに来ては読んでいるので、熱心な新聞の読者が3名いて、配達してもらうのも無駄ではないな、と感じていた。
そんなある日。
新聞を読み始めて3分ぐらいすると、「あれ?」とぷーちゃんが声をあげた。
何かと思ったら「新聞が違う!」という。
「マティチョンを頼んでいたのに、カオソットになってる!?」
「ああ、昨日お父さんが、配達の人に変えるように言ってました。マティチョンは真面目な記事が多すぎてつまらないそうです」
と、スタッフ。
「どおりで、なんか違うと思った・・・」
その真面目な記事を読むために新聞配達お願いしたのに・・・
実は、このところ騒ぎが収まったかに見えるタクシン派と反対派の動きについて報じているのは、マティチョンだけなのだそう。その他の新聞はタクシン・レターなどについても触れていない。
それで選んだマティチョンを、つまらないの判断で変えてしまうおとーさんもおとーさんだけど、客の一言で届ける新聞を変えてしまう店もどうかと思う。
どこかの新聞社の代理店というわけでなく、新聞全般を扱っているから、どこのが売れてもいいらしい。
そこまで柔軟に対応してくれなくても、せめて
「それでは来月から変更します」ぐらいの重みがあってもいいのに・・・
そしてまた、読みたいときにはコンビニでマティチョンを購入するぷーちゃん。配達されているカオソットはぷーちゃん両親とスタッフに読まれている。
Posted by てんも at 08時39分 パーマリンク
2006年07月15日(土)
おいしい水が飲みたい [タイ料理]
自宅で飲んでいるのは、青い透明のタンクに入った水。
自宅まで配送してくれる。
オフィスで飲んでいるのは、白いタンクに入った水。
オフィスは青いタンクの水の配送ルートから外れているので、自分で水屋さんまで行って買ってくる。
普段も辞書やら資料やら重い荷物を運ぶことが多い生活なので、体の中でも背中と腰は痛めることができない、重要なパーツである。
だから配達してもらえなくても、店の前まで車で行けば車に積み込んでくれる水屋さんのシステムは助かる。
事務所まで行ったら若手スタッフに下ろしてもらう。
青いタンクの水は、無味無臭。普通に飲める。
白いタンクの水は、臭い。まずい。
白いタンクは中が見えないから、タンクの洗浄をきちんとしないのだ、とは青いタンクの水屋さんの言葉。
それが本当かどうかは分からないけれど、白いタンクの水はとくかくまずい。
そんな水で日本のコーヒーを入れても、変な味になるだけである。でもスタッフは平気で飲んでいる。
タンクはどちらも前もってタンクの料金を支払う。そして空のタンクを持っていけば、水を詰めて水の料金だけ支払う、というシステム。
青いタンクは18.9リットルで 30バーツ
白いタンクは18.9リットルで 12バーツ
ちなみにコンビニやスーパーで売っている水は500mlで10バーツ前後。
容器持参の水の自動販売機は1リットル1バーツ。
水の値段は本当にさまざま。
でも、健康に直結することなので、きれいな水を飲みたい。
Posted by てんも at 12時38分 パーマリンク
2006年07月14日(金)
椰子の実・ココナッツジュース [タイ料理]
ココナツジュースで、椰子の実に直接ストローを差して飲むのは、観光地などで良く見かける。
このジュースに関してはあまり良い噂を聞かなかった。
甘くするために注射針で砂糖を注入している。
殺虫剤がかかっているから体に毒だ。
などなど。
だから敬遠していた。
でも、近所にあるお店で売っている「庭で取れたココナツ」をお土産にもらって飲んでみたら、すごくおいしかった。
適度に甘くて、しかも実が・・・
真っ白の実が手でどんどんはがせて、そのまま食べられる。
実はあまり味がない。甘くもない。でも、タイ語でいうところの「マン」なのである。こってりしている。
氷の中で冷やしてあったので、すごく冷たい。
夢中で飲んで食べて、お腹いっぱい。
これで1個12バーツ。
果たしてこの庭で取れたココナツは、砂糖入りなのか、はたまた殺虫剤がかかっているのか?
確かなことは、お腹を壊さなかったということと、とてもおいしいと言うこと。
癖になってしまいそう。
Posted by てんも at 10時34分 パーマリンク
2006年07月13日(木)
おばちゃんのこだわり [タイ料理]
おいしいナム・トックの屋台は地元の人にも大人気。
その噂を聞きつけて、日本のタイ料理レストランで働かないか、というスカウトを受けたこともあるという。
ある日突然日本人の男の人が来て、そんなことを言うのよ
とおばちゃんはおかしそうに言った。
月給5万バーツを提示されて、それだと割りにあわない、と断ったのだという。
たしかに日本の物価を考えると、15万円前後の給料ではお金がほとんど残らないだろう。おばちゃんの判断は的確だ。
それにおそらく、おばちゃんは現在でも5万バーツの利益を出していると思う。
スカウトの人には気の毒だけれど、おばちゃんが断ってくれてよかった。おばちゃんのおいしい料理が食べられなくなるのはつらすぎる。
おばちゃんの料理がおいしいのは、徹底した食材へのこだわりから来ている。
おばちゃんの朝は早い。青果市場で野菜を仕入れることからはじまるのだ。
仕入れる野菜はムー・ヤーンやナム・トックの付け合せにするキャベツ、インゲン、そして香味野菜とマナオ。
調味料のひとつであるマナオは大量に仕入れて自分たちの手で絞る。
その量が半端ではない。絞ったマナオをナンプラーの大瓶に詰めるのだが、それが4,5本である。それを一日で使い切る。いったいどれくらいの量のマナオを絞っているのだろうか。
付け合せの野菜も、キュッと冷えていてパリパリの歯ごたえでおいしい。
肉もおばちゃん御用達の店で毎日仕入れる。
仕入れから帰ってくるともうお昼近くになるという。
その後肉を仕込んだり野菜を切ったり。
そして夕方からは屋台を出して夜中までたちっぱなしで料理を作る。
かなりハードな生活だが、おばちゃんにはいつまでも元気においしい料理を作り続けてほしい。
Posted by てんも at 07時17分 パーマリンク
2006年07月12日(水)
ナム・トック秘伝のタレ [タイ料理]
おいしい豚肉料理の店がある。
基本は、たっぷりのゴマをまぶして、炭火で網焼きにした豚肉。
これをナム・トックにしたり、ムー・ヤーンにしたりする。
屋台の小さなお店。だけどいつも満員で、テイクアウトの人も多い。だからここの料理を食べたい時には、30分は待つ覚悟が必要。
それでも食べたい!と久々に思い立ち、買いに行った。
相変わらず、屋台の周囲には2,3人しか人がいない。
日本のような行列はできない。
でも、先に注文しておいて後から取りに来る人が多いので、実際には10人待ちなどざらである。
待ちながらおばちゃんの見事な手さばきを眺める。
この店は、おばちゃん夫婦と30半ばの息子の3人でやっている。店が繁盛しているので、屋台では料理を出すだけで手一杯。だから、この店で料理を食べる人のために、ジュース屋台が来ている。繁盛している店の周りに関連の店が寄り添うのはタイでよく見られる風景。
基本調味料はたったの5つ。
ナムプラー
マナオ(ライム)
唐辛子
カオクア(もち米を香ばしく炒って粉状にしたもの)
砂糖
おばちゃんはお客さんをチラッと見て、一瞬でその人の好みを判断する。そして唐辛子や砂糖の量を調節して、その人のためのタレを作り出す。
豚挽き肉のラープや春雨のヤム・ウンセンなどのバリエーションも基本調味料に刻みネギを足したり、香味野菜を振りかけたりして作る。
ここの骨付き豚肉のトムヤムスープがまた絶品で、このスープも上記5種類の調味料のうちカオクア以外の4種で作ってしまう。
タレを構成する原料は分かっても、あの味を出す配合はおばちゃんの手だけが知っている。やはり秘伝のタレなのだ。
Posted by てんも at 11時11分 パーマリンク
【 過去の記事へ 】