2006年10月21日(土)
マナオの魅力 [タイ料理]
数年前の出来事だけれど鮮明に覚えている景色がある。
お料理上手でタイ料理教室も開催しているお友達の家のキッチンに転がっていた2,3個のマナオ(ライム)。
当時は会社の立ち上げ直後で仕事が最重要項目だったので、帰宅は毎晩深夜となり、今以上に料理をする機会(気力)がなかった。
そんなときに見かけたマナオ。なぜだかすごく、ホッとした。マナオが家にあるだけで、「ちょっと何か作ろうか」という気持ちになるように思えた。
そのお友達はご主人と二人三脚で会社を経営しながらも母親として妻として、おいしくて栄養満点の食事を毎日作っていた。
彼女の家に遊びに行き、手作りの料理をご馳走になるたびに「食生活はとても大切なのだった」
と当たり前のことを思い出し、しばらくは無理をしてでも仕事を早めに切り上げて料理を作るようにした。
しかしいつの間にかまた仕事中心の生活に戻ってしまい、夕食はともかく、せめて朝食だけは野菜たっぷりの食事をしようという生活スタイルが定着した。
最近はようやく週末の朝市場に行く気持ちと体力の余裕が出てきた。
市場で必ず購入するのがマナオ。そしてあの時のお友達の真似をして、キッチンに転がしておくのだ。すると不思議なことに「何か作ろうかな」という気持ちがおきる。
昨日の夜も昼間の食事の時間がずれ夕食を食べないでいたぷーちゃんがお腹がすいたというので、茹でた千切りジャガイモにお土産のドイツサラミを細かく刻んで混ぜ、そこにマナオを振りかけてマヨネーズをひとたらしでサラダを作成した。所要時間10分。マナオの香りがすっきりさっぱり、美味しいサラダの完成。やはりマナオは食生活を豊かにしてくれる不思議な魅力を持っている。
少しずつだけれど、毎回の食事を大切にするような生活にシフトしていきたいと思う。
Posted by てんも at 07時53分 パーマリンク
2006年10月20日(金)
お気に入りデザート:かぼちゃ [タイで生活]
最近お気に入りのおやつ。かぼちゃなんである。ただかぼちゃを茹でてあるだけ。
それにココナツとゴマ砂糖(黒ゴマを砕いたものと砂糖)がおまけについてくる。
これがおいしい。「栄養満点のかぼちゃを摂取したぞ」と思えるので、おいしくてたまらない。
野菜不足を感じているときなど、これ食べるだけで安心。
タイのかぼちゃは日本のかぼちゃと比べるとホクホク感に欠けて、スープに入れるとすぐに崩れてスープが黄色になる。
そこが美味しいのだけれど、煮物にはむかないな、と思っていた。でもこの茹でたかぼちゃは少しだけ日本のかぼちゃの煮物に煮ている。
ちなみに私はおまけ類はほとんど使わずかぼちゃのみ食べる。おまけはお店に返しちゃう。砂糖が食べたいわけではなく、かぼちゃを摂取したいだけだからだ。
もちろん、一つ5バーツ。
Posted by てんも at 07時52分 パーマリンク
2006年10月19日(木)
パパイヤの果実 [タイで生活]
オフィス隣にはモーリさん(夫母)とモーリさん夫(夫父)の果樹園がある。
もともとは空き地だったのだけれど、まずはマンゴーの木3本からスタートして、パパイヤ、ジャックフルーツ、ドラゴンフルーツ、ココナツ、サトウキビなどなど果物の木を少しずつ増やしてきた。
雨季の今、毎日激しく降る雨を受けて木々は気持ちよさそうである。ぐんぐん伸びてどんどん成長している。
緑豊かな果樹園である。
その中でも数が多いのがパパイヤの木。
おそらく10本近くあると思う。そしてそれぞれにものすごい数の実がなっている。タイでは果物を間引いたりしないらしい。プロ農家は間引くのだろうか?一般家庭では間引かずにそのまま全ての花に実をつけさせる。それでも全ての実が甘くて美味しくなるらしいのだ。
大地の恵みである。
10本のパパイヤの木それぞれが10個近い実をつけている。単純に計算しても100個。・・・食べ切れるのか?
誰かにあげたり売ったりするのだろうか?
ふと謎に思ってスタッフに聞いたところ、まだ熟していないので今は問題ないんじゃないですか、と言っていた。
果物はすぐにどんどん成長してすぐに花が咲いて実がなるけれど、その実が成長するまでに結構な時間がかかるようだ。
そして成長途中の若いパパイヤはソムタムにされたりパパイヤ茶にされたりして少しずつ消費されている。
一斉に熟したらどうなるのかな〜。毎日パパイヤ食べないと大変だな〜、と密かに心配になってきた。
そういえばタイ人の女の子はダイエット中にパパイヤを食べるようだ。ビタミンCも豊富らしいし、なかなか素敵なフルーツである。
Posted by てんも at 08時13分 パーマリンク
2006年10月18日(水)
青い目の花婿 [タイで生活]
ドイツから一時帰国した友人は5歳年下のドイツ人の恋人を連れて来た。青い目の「ファラン」である。
友人のお父さんは娘がドイツ人の恋人と一緒にタイに戻って来ると知ったときにこう言ったそうだ。
・できればタイ人と結婚して欲しい。
・それがダメなら、できればアジアの人と結婚して欲しい。
・それがダメなら、できれば仏教徒と結婚して欲しい。
・それがダメなら、できれば生まれてくる子どもには仏教を信仰させて欲しい。
・・・こんな感じで「譲歩と希望」が延々と続いたらしい。
親心って切ない。
ちなみに当人達はまだ恋人同士でいるだけで将来結婚するかどうかは分からない、ということだった。でもお父さんはきっと、気が気ではないのだ。
ドイツ人青年ステファンは好青年だった。穏やかで物静かながらご機嫌で、どんな料理にも積極的に挑戦し「アロイマーク」とガンガン食べる。
飲茶屋さんでの食事会ではウーロン茶を飲みながらお箸を器用に使ってシューマイを食べていた。
友人は小柄でふくよか。ステファンは背が高くてほっそりしている。でこぼこコンビである。でも二人ともすごく仲が良くてドイツ語と英語を混ぜてしゃべる姿はほほえましかった。
ステファンが私に聞いた。
「日本はタイほど暑くないでしょ?」
私はただの世間話だと思って答えた。
「うん。今の季節は秋で、過ごしやすい良い時期なんだ。」
「オータム・・・。タイは日本よりすごく暑いのに、大丈夫だった?ちゃんと生活できた?」
ステファンの聞きたいことが分かった。なんだなんだ。結婚はまだ分からないといいながらもステファンはいろいろ考えているんじゃないか。
私は一応、タイで暮らす外国人としてはステファンの先輩だ。ここはお姉さんらしく、彼を安心させてあげなければならない。
「ノープロブレム。エアコンだってあるしね、タイの生活も快適だよ〜」
この答えにステファンは笑顔を見せてくれた。
恋人の生まれ育った国で生活できるかどうか、心配するのは日本人だけじゃないんだね。
ステファンと友人は今日、お父さんの待つ実家へ顔を出す。
ステファンとお父さんの初対面がどんなことになるのか、私までドキドキである。
Posted by てんも at 08時03分 パーマリンク
2006年10月17日(火)
異国の香り [タイで生活]
一時帰国したドイツ留学中の友人からお土産をいただいた。
いつも思うのだけれどお土産の数が尋常ではない。タイ人からお土産をもらうとたいていこういうことになる。
もちろん私だけでなく他の友人にも配っているはずだから相当の量になるはずである。
スーツケースはお土産でぎっしりだったのではなかろうか。
異国の香りは眺めているだけで楽しい。
右側のオレンジ色の袋がサラミ。これを薄い輪切りにして大根サラダに混ぜるとおいしいのだ。
そして左側の黄色いのが私の大好きな紅茶。去年ももらってお気に入りになったのだけれど、今年もいただいてしまった。紫の花入りの香りの良い紅茶だ。
あとおやつはどれもこれもおいしそうだけれど実際に食べると結構甘い。このおやつを食べるといつも大きなお腹をユサユサさせながら愉快に笑う豪快なドイツ人を思い浮かべてしまう。実際にそんな知り合いはいないけれど、こんな甘いおやつを食べてソーセージにビールを平らげていたら、太るだろうなぁと思うのだ。
Posted by てんも at 11時18分 パーマリンク
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