2008年02月11日(月)
しつけ [タイで生活]
モーリさん(夫母)夫妻が旅行に出かけたので、数日間モーリ邸で留守番をした。
留守番で大変なのが犬の世話である。何しろ犬は、普段から相当にその意志を尊重されているために人間の言うことなど聞かない。特に番犬については、「犬はコントロールできないもの」という共通認識があるような気がする。
一応の主従関係はある。モーリさん夫妻は「ご主人」であり、外から帰ってくると鳴いて喜ぶ。尻尾も振る。
でも、門の外に出てしまった犬をモーリさんが「こっちに来い」と呼んでも絶対に来ない。気が済むまで遊ばないと帰ってこない。
あまり人間の言うことを素直に聞く犬だと、番犬として役に立たない、という理由もあるかもしれない。「野生」の部分を残しておかないと、怪しい侵入者に吠え付いたり噛み付いたりできないのだ。
それは分かってはいるが、親戚が来た時、飼い主の友人が来た時など、飼い主と親しく話をする人間に対しては吠えない、などの分別がつかないものか。モーリさんのお友達が訪ねてきても、あまりに吠え声がうるさくて会話ができないほどだ。その場ではモーリさんも犬を叱るが、全く効果なし。
「待て」と言われれば目の前の大好物も我慢する日本の犬と比べて、日本的なしつけを一切されていないタイの犬との距離のとり方は非常に難しく、日本的な可愛がり方しか知らない私はタイの犬とあまり仲良くなれない。
犬の方も、私には吠えないし姿を見れば尻尾を振ってくれるが、おそらく序列は自分の方が上だと理解しているだろう。
「たまにお菓子をくれる近所の人」ぐらいに思っているかもしれない。
Posted by てんも at 12時32分 パーマリンク
2008年02月10日(日)
絶対大丈夫。 [タイで生活]
タイで暮らしていて、「絶対大丈夫。」と言う人ほど、実は全然大丈夫ではない、ということを学んだ。
タイの地方都市の地元業者さんには特にその傾向が強い。カーテン取り付けとか、窓枠の取り付けとか、クーラーの取り付けとか、電気工事とか。
見積もりに来て「大丈夫、絶対に3日で仕上げるよ」
と太鼓判を押す人。
自信満々のその顔を見ると「99%、3日では間に合わないな」と分かる。
案の定、約束の3日後には現れない。
この場合、電話連絡もないことの方が多い。
こちらから電話してようやく、「今日は間に合わない」と言う。
この場合の理由は結構幅広いが、たいていは3パターンの中の1つだ。
・担当者が体調を崩した(風邪/下痢/じんましん)
・車が壊れた(パンク/エンジンの故障)
・部品が納入されない
とにかく、3日前のあの勢いはどこへ行ったのだ、と突っ込みたいけれど、いくら騒いでも納期が縮まる訳ではないので、怒るだけ損だと思ってしまう。
「間に合わないな」という自分の直感が正しかったことに少し気を良くして後は冷静に仕事が完成するまで待つだけだ。
約束に間に合わないことに慣れてしまい、「ま、いいか」と思ってしまうこと、本当はいけないことだと思う。
でも、いちいち怒っていたら身がもたないのだ。だからあきらめて「そういうものなのだ」と思う。それが精神衛生上一番良いから。
「せめて、自分は約束をきちんと守るぞ」と心に誓い、彼らを反面教師にするのみなのだ。
Posted by てんも at 00時11分 パーマリンク
2008年02月09日(土)
カノム・ティアン [タイで生活]
旧正月のお祝いに食べるおやつに、カノム・ティアンとカノム・ケンがある。
カノム・ティアンはバナナの葉でピラミッド形に包まれたおやつ。お餅の中に餡が入っている。
餡は甘いもの(サイ・ワーン)としょっぱいもの(サイ・ケム)がある。
私はいつもこの餡が邪魔で、外側の餅だけ食べたいと思っていた。そうしたらちょうど良いおやつがあった。それがカノム・ケン。
余計な餡が一切入っておらず、少し甘い味がついたお餅だけを楽しむことができる。カノム・ケンの形はむき出しの円柱形と決まっている。
味も歯ごたえもなんとなく、日本の「ういろう」に似ている。
Posted by てんも at 00時45分 パーマリンク
2008年02月08日(金)
中国正月(ワン・ティアウ) [タイで生活]
モーリさん(夫母)によると、タイの旧正月には4日間ある。
ワン・ジャーイは、支払いの日、つまりお供え物等を買い物する日。
ワン・ワーイはお祈りをする日。この日が一番重要で、特に華僑の人たちは子どもに学校を休ませる。祭日とは違うので学校や通常通りなのだが、お休みする子がほとんどなので学校は学級閉鎖状態になる。
ワン・トゥーは一休みの日。
ワン・ティアウは家族で旅行する日。
バンコクは赤いTシャツを着て正月を祝う人がチラホラ。
観光地は昨日から混んでいるらしい。
デパートは春節を祝う飾りつけがされていた。
Posted by てんも at 00時37分 パーマリンク
2008年02月07日(木)
タイのお受験 [タイで生活]
タイもお受験のシーズンである。
ほとんどの子供が幼稚園・小学校お受験を体験することからも、タイの受験戦争はある意味で日本より激しいのかもしれない。
地元公立学校もあるのに、なぜ私立学校を目指すのか。
それは「私立学校の方が設備が整っていて良い先生がいるから」らしい。
地元公立学校教師を早期退職したモーリさん(夫母)は、自身が敬虔な仏教徒であるにもかかわらず、自分の息子をクリスチャンの私立小学校に入学させた。学校では教会でのミサなど宗教的な行事もあったらしいが、特に気にはしていなかったらしい。息子もクリスチャンになることなく、無事に仏教徒として大きくなった。
モーリさんの教育持論はすごい。
「真面目に勉強しないと、暑い日ざしの中で汗をかきながら仕事をしないといけなくなるのよ。一生懸命勉強すれば、エアコンの効いた涼しい部屋で座って仕事ができるのよ。」
反論の余地はあるし、突っ込みどころもたくさんあるのだけれど、それでもタイで聞くこの言葉には妙な迫力と説得力がある。
もちろんこの言葉には、
日ざしの中で仕事をする=太陽に焼かれる=肌が黒くなる=悪
涼しい部屋で仕事をする=太陽に当たらない=肌が白い=良
というタイ独特の価値観も盛り込まれている。
Posted by てんも at 00時48分 パーマリンク
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