2008年10月07日(火)
ろうそくユラユラ [タイで生活]
10分程度の停電ならば珍しくないのだけれど、先日のは長かった。しかも外が暗くなってからだ。
当然のことながら、家の中も真っ暗。
こういう時のために用意してある懐中電灯の明かりを頼りにロウソクに火をともす。
ロウソクの光以外、何も見えない。
昔の人は、ロウソクの明かりの下で読書していたのだ。本当にそんなことができたのだろうか。
電気がないと部屋が暗いだけでなく、炊飯器も電子レンジも電気コンロも使えないのでご飯が作れない。
15分経過してもまだ電気がこない。
あまりに暇なので、床に寝てみた。
いつの間にか目が慣れて、ロウソクの明かりだけで十分に室内が見渡せるようになった。これならば読書も可能な気がしてきた。静寂に包まれて、穏やかな気持ちになる。
廊下から入る風に揺られて、ロウソクの明かりがユラユラ揺れる。
たまにはこんな静かな時間も良い。
薄明かりの中じっとしていると、眠くなってきた。
もう今日はこのまま寝てしまおうか、そう思った時にチカチカと電灯が付いた。電気が来たのだ。部屋にいつもの明るさが戻る。
たまには間接照明のほのかな明かりの中でリラックスしてみようかと思えた貴重な体験だった。
Posted by てんも at 00時56分