2008年10月25日(土)
コンサルの思い出 [読書の記録]
「サンクコスト時間術」という本を読んだ。「限られた時間で最高の成果を上げるための本」ということだったのだが、後半の小枝部分は特に、ピンとこなかった。でも、読んで良かった。著者の経営コンサルタント時代の話を読んで、しばらく忘れていたコンサルティングの現場を目撃した時のことを思い出したのだ。
コンサルタントと会社の部門責任者の面談の場。
「部門の目標を数値化しましょう」と持ちかけるコンサルタントに、職人気質の部長さんは言った。
「あのね〜、なんでもかんでも数字にしちゃうんじゃなくてさ、数字にできないもの、目に見えないものってあるでしょ?そういうもんを大事にしたいんだよね〜」
「はぁ・・・」
目に見えないものを数値化して仕事の成果を測ることこそを業務としていたコンサルタントにとって、現場責任者の言葉は宇宙語だったようだ。
あの時は気づかなかったけれど、本当に貴重な体験だったと思う。
Posted by てんも at 00時20分 パーマリンク
2008年10月24日(金)
乗車拒否 [タイで生活]
道ばたで、オレンジ色の袈裟を来たお坊さんが「おいでおいで」と手を降っていた。
乗り合いバスのソンテオを呼んでいたのだ。
乗り合いバスにはルートがあって、決まった道を巡回している。乗りたい人は手で合図して車を止め、降りたい場所でベルを鳴らして車を止める。
ソンテオは、スピードを落として車を止める・・・と思いきや、右車線に出てお坊さんの目の前を通り過ぎてしまった。
オレンジ色の派手なお坊さんが手を振っているのだ。目に入らない訳がない。気づかないふりをした乗車拒否である。
バスや乗り合いバス、トゥクトゥクはお坊さんを乗せてても乗車賃は取らない。それを嫌ってお坊さんを乗せたがらないドライバーもいるらしい。
しかし、その乗り合いバスはお客さんがほとんどいなかった。そして1ブロック先で一人のおばあさんを乗せていた。
おばあさん一人を運ぶのも、お坊さんを運ぶのも、ガソリン代は一緒。だったら乗せてあげればよかったのに。そういう時の思いやりの気持ちを「ナムジャイ」といって、タイでは大切にするのではなかったのか。
雨期はそろそろ終わって欲しいけれど、タイの人たちの心まで乾燥してしまうのは困るな〜と思った。
Posted by てんも at 00時59分 パーマリンク
2008年10月23日(木)
お店のお手伝い [タイで生活]
タイの小学校では、4月と10月に長いお休みがある。
今月はちょうど学校がお休みの期間なのだ。
ご夫婦が数人のウェイトレスと共に切り盛りしている料理屋では、小学生の息子が店のお手伝いをしていた。去年まで彼の仕事は注文取り。真剣な顔でお客さんの注文をメモし、料理を運んでくれた。
たまに注文の品を間違えていたけれど、それは子どものことだから、お客さんも笑って見守っていた。私も注文と違う品が運ばれて来たけれど黙ってそれを食べた。
今年、小学校4年生になったというその少年は、なんとお勘定もできるようになっていた。相変わらず真剣な顔つきでメモ帳になにやら計算すると「100バーツです」と告げてくれた。
店の奥では忙しそうに手を動かしながら、お父さんとお母さんが息子を誇らしげに見守っていた。帰り際にお母さんに「偉いね〜」と褒めると、お母さんは満面の笑みを見せてくれた。
ところで、この店には長く通っているけれど、100バーツぴったりを請求されたことはない。料理の代金からして、端数が必ず出るはずなのだ。
普段はお父さんかお母さんがお勘定を担当する。ウェイトレスには決して任されないその大役を担う緊張感からか、それとも張り切りすぎからか、おそらく少年は計算間違いをしている。
でも、いいじゃないか。間違えたとしても10数バーツだ。こんなに頑張っているのだし、来年はきっと計算間違いをしなくなるだろう。せめてお店の損にならないように、多めに計算してくれていたらいいんだけど、と思いつつ店を後にした。
Posted by てんも at 00時21分 パーマリンク
2008年10月22日(水)
やっと元に戻った [タイで生活]
少し前に美味しいご飯をたっぷり食べる機会があって、予想通り体重が増えていた。しかも、2キロも。
それでご飯の量をちょっと減らしたら、少しずつ体重が元に戻って1週間でようやく元通りに。めでたしめでたし。
でも多分、体重が減ったのは食べる量を減らしたからだけでなく、「体重減らすぞ、減らすぞ」とずっと念じていたからだと思う。
体重の増減に、意志の力の影響は大きい。と、思う。
Posted by てんも at 13時40分 パーマリンク
2008年10月21日(火)
冬瓜のスープ(トムファック) [タイの野菜・地産地消]
モーリさん(夫母)が庭で育てたタイ北部産の冬瓜。
パパイヤの実のように大きいので驚いたら、本場北部では1m近い長さに成長するという。東部の気候ではパパイヤ程度が精一杯のようだ。
この冬瓜が、スープにするとほのかに甘い。
干しエビの旨味と冬瓜の甘みの相乗効果で、健康によさそうな上に味も良い、素敵なスープが完成する。
冬瓜はたっぷり収穫されるし、喜んで食べる家族もいるしで、モーリさんは張り切って毎日このスープを作ってくれる。
ちょっとつらそうなのがモーリさんご主人である。
私は昼にモーリさんのスープをごちそうになっても、夜は自宅で別の料理を食べる。しかし、スープが残っているモーリ邸では、夕方にも冬瓜スープが登場するのだ。
ここのところ毎食冬瓜スープを食べ続けているモーリさんご主人の名台詞。
「このままだと、顔が冬瓜になっちゃいそうだ」
Posted by てんも at 08時58分 パーマリンク
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