2008年10月24日(金)
乗車拒否 [タイで生活]
道ばたで、オレンジ色の袈裟を来たお坊さんが「おいでおいで」と手を降っていた。
乗り合いバスのソンテオを呼んでいたのだ。
乗り合いバスにはルートがあって、決まった道を巡回している。乗りたい人は手で合図して車を止め、降りたい場所でベルを鳴らして車を止める。
ソンテオは、スピードを落として車を止める・・・と思いきや、右車線に出てお坊さんの目の前を通り過ぎてしまった。
オレンジ色の派手なお坊さんが手を振っているのだ。目に入らない訳がない。気づかないふりをした乗車拒否である。
バスや乗り合いバス、トゥクトゥクはお坊さんを乗せてても乗車賃は取らない。それを嫌ってお坊さんを乗せたがらないドライバーもいるらしい。
しかし、その乗り合いバスはお客さんがほとんどいなかった。そして1ブロック先で一人のおばあさんを乗せていた。
おばあさん一人を運ぶのも、お坊さんを運ぶのも、ガソリン代は一緒。だったら乗せてあげればよかったのに。そういう時の思いやりの気持ちを「ナムジャイ」といって、タイでは大切にするのではなかったのか。
雨期はそろそろ終わって欲しいけれど、タイの人たちの心まで乾燥してしまうのは困るな〜と思った。
Posted by てんも at 00時59分