2008年10月25日(土)
コンサルの思い出 [読書の記録]
「サンクコスト時間術」という本を読んだ。「限られた時間で最高の成果を上げるための本」ということだったのだが、後半の小枝部分は特に、ピンとこなかった。でも、読んで良かった。著者の経営コンサルタント時代の話を読んで、しばらく忘れていたコンサルティングの現場を目撃した時のことを思い出したのだ。
コンサルタントと会社の部門責任者の面談の場。
「部門の目標を数値化しましょう」と持ちかけるコンサルタントに、職人気質の部長さんは言った。
「あのね〜、なんでもかんでも数字にしちゃうんじゃなくてさ、数字にできないもの、目に見えないものってあるでしょ?そういうもんを大事にしたいんだよね〜」
「はぁ・・・」
目に見えないものを数値化して仕事の成果を測ることこそを業務としていたコンサルタントにとって、現場責任者の言葉は宇宙語だったようだ。
あの時は気づかなかったけれど、本当に貴重な体験だったと思う。
Posted by てんも at 00時20分