2008年10月24日(金)
乗車拒否 [タイで生活]
道ばたで、オレンジ色の袈裟を来たお坊さんが「おいでおいで」と手を降っていた。
乗り合いバスのソンテオを呼んでいたのだ。
乗り合いバスにはルートがあって、決まった道を巡回している。乗りたい人は手で合図して車を止め、降りたい場所でベルを鳴らして車を止める。
ソンテオは、スピードを落として車を止める・・・と思いきや、右車線に出てお坊さんの目の前を通り過ぎてしまった。
オレンジ色の派手なお坊さんが手を振っているのだ。目に入らない訳がない。気づかないふりをした乗車拒否である。
バスや乗り合いバス、トゥクトゥクはお坊さんを乗せてても乗車賃は取らない。それを嫌ってお坊さんを乗せたがらないドライバーもいるらしい。
しかし、その乗り合いバスはお客さんがほとんどいなかった。そして1ブロック先で一人のおばあさんを乗せていた。
おばあさん一人を運ぶのも、お坊さんを運ぶのも、ガソリン代は一緒。だったら乗せてあげればよかったのに。そういう時の思いやりの気持ちを「ナムジャイ」といって、タイでは大切にするのではなかったのか。
雨期はそろそろ終わって欲しいけれど、タイの人たちの心まで乾燥してしまうのは困るな〜と思った。
Posted by てんも at 00時59分 パーマリンク
2008年10月23日(木)
お店のお手伝い [タイで生活]
タイの小学校では、4月と10月に長いお休みがある。
今月はちょうど学校がお休みの期間なのだ。
ご夫婦が数人のウェイトレスと共に切り盛りしている料理屋では、小学生の息子が店のお手伝いをしていた。去年まで彼の仕事は注文取り。真剣な顔でお客さんの注文をメモし、料理を運んでくれた。
たまに注文の品を間違えていたけれど、それは子どものことだから、お客さんも笑って見守っていた。私も注文と違う品が運ばれて来たけれど黙ってそれを食べた。
今年、小学校4年生になったというその少年は、なんとお勘定もできるようになっていた。相変わらず真剣な顔つきでメモ帳になにやら計算すると「100バーツです」と告げてくれた。
店の奥では忙しそうに手を動かしながら、お父さんとお母さんが息子を誇らしげに見守っていた。帰り際にお母さんに「偉いね〜」と褒めると、お母さんは満面の笑みを見せてくれた。
ところで、この店には長く通っているけれど、100バーツぴったりを請求されたことはない。料理の代金からして、端数が必ず出るはずなのだ。
普段はお父さんかお母さんがお勘定を担当する。ウェイトレスには決して任されないその大役を担う緊張感からか、それとも張り切りすぎからか、おそらく少年は計算間違いをしている。
でも、いいじゃないか。間違えたとしても10数バーツだ。こんなに頑張っているのだし、来年はきっと計算間違いをしなくなるだろう。せめてお店の損にならないように、多めに計算してくれていたらいいんだけど、と思いつつ店を後にした。
Posted by てんも at 00時21分 パーマリンク
2008年10月22日(水)
やっと元に戻った [タイで生活]
少し前に美味しいご飯をたっぷり食べる機会があって、予想通り体重が増えていた。しかも、2キロも。
それでご飯の量をちょっと減らしたら、少しずつ体重が元に戻って1週間でようやく元通りに。めでたしめでたし。
でも多分、体重が減ったのは食べる量を減らしたからだけでなく、「体重減らすぞ、減らすぞ」とずっと念じていたからだと思う。
体重の増減に、意志の力の影響は大きい。と、思う。
Posted by てんも at 13時40分 パーマリンク
2008年10月21日(火)
冬瓜のスープ(トムファック) [タイの野菜・地産地消]
モーリさん(夫母)が庭で育てたタイ北部産の冬瓜。
パパイヤの実のように大きいので驚いたら、本場北部では1m近い長さに成長するという。東部の気候ではパパイヤ程度が精一杯のようだ。
この冬瓜が、スープにするとほのかに甘い。
干しエビの旨味と冬瓜の甘みの相乗効果で、健康によさそうな上に味も良い、素敵なスープが完成する。
冬瓜はたっぷり収穫されるし、喜んで食べる家族もいるしで、モーリさんは張り切って毎日このスープを作ってくれる。
ちょっとつらそうなのがモーリさんご主人である。
私は昼にモーリさんのスープをごちそうになっても、夜は自宅で別の料理を食べる。しかし、スープが残っているモーリ邸では、夕方にも冬瓜スープが登場するのだ。
ここのところ毎食冬瓜スープを食べ続けているモーリさんご主人の名台詞。
「このままだと、顔が冬瓜になっちゃいそうだ」
Posted by てんも at 08時58分 パーマリンク
2008年10月20日(月)
タマネギの実力 [タイで生活]
椎名誠さんの怪しい探検隊で、料理隊長のリンさんが「食材の中で一番偉いのはタマネギだ」と言っていた。じっくり炒めると甘みが出るし、いろいろな料理に使うことができる、というのがその理由だったと思う。
それを知った時まだ10代だった私は「玉ねぎが一番」というリンさんの言葉には同意できなかった。玉ねぎは臭いが気になる野菜として認識していて、それほど好きな野菜ではなかったため、いまいちピンとこなかったのだ。
しかし今、タイで一年に何度も入手できる新玉ねぎを使いながら「確かに玉ねぎがNO.1かもしれない」と思い始めた。
お味噌汁に入れた玉ねぎスライスが出す香りとか、すり下ろして豚肉炒めの調味料にした時の衝撃的な旨味とか、そういったことが理解できる様になったのだ。
卵料理の様に玉ねぎ料理も様々なレパートリーがあると思う。しばらく玉ねぎ料理に凝ってみようと思う。
Posted by てんも at 08時43分 パーマリンク
【 過去の記事へ 】