2006年03月03日(金)
タイ人の商売 [タイで生活]
よく利用する薬局がある。
ぷーちゃんの同級生のお店で、とても居心地の良いお店。
店主の人柄が表れていて、清潔で、珍しい商品も並んでいて、薬を買いに行くたびに、ついつい長居してしまう、そんなお店。
近所の人が来ては、薬剤師の彼にいろいろ相談したり、世間話をしている。
とても穏やかで、優しいタイプの人なのだ。
その彼は、同級生であるぷーちゃんとその妻の私からは決して利益を取ろうとしない。
他の店で60バーツで売っている薬をニコニコと40バーツで売ってくれたりする。
先日は申し訳なさそうな顔をして言った。
「これ、原価は50バーツなんだけど、ガソリン代だけ上乗せさせてね」
・・・。
もちろんだよ。ガソリン代と言わず、利益もきっちり取ってよ。
私たちは薬の値段が20バーツ30バーツ安くなったら嬉しいけれど、それほど生活に影響が出るわけではない。それよりも、そんな商売を続けてお店が継続しないと困るよ。
彼はまったくの好意で安くしてくれているので、もっと高く売れとも言えず、いっつもありがとって言って帰ってくるんだけど、でも、いつも心配になる。どうかあのお店が、いつまでもいつまでも、あの場所にありますように。
Posted by てんも at 06時58分 パーマリンク
2006年03月02日(木)
最近気になる怖いこと [タイで生活]
日本のニュースサイトでは、たまに見かけるけれど、もうそれほど深刻さを感じなくなってしまった、「鳥インフルエンザ」に関連して、最近気になること2点。
1.最近、道路に鳥の死骸をみかけるようになった。
大量ではなくて、ポツリと一羽だけ落ちているのだけれど、今までにはなかったことなので、少し気になる。
2.最近、風邪に似た症状で病院に行くと、医師に必ず、
「お宅では鳥を飼っていますか?」と聞かれる。
もしかすると、医療業界では、かなりの警戒態勢が取られているのかもしれない。
そういえば、鳥インフルエンザが最初に知られるようになった頃、最初は沈黙していたタイ政府が重い腰をあげて発表した鳥インフルエンザの発生状況マップによると、チョンブリ県はレッドゾーンだったっけ。
鳥から人へ感染する例がいまだにポツポツ発見されているようだけれど、突然変異して、人から人へ感染するようになると恐ろしいことになるらしい。
そんなことにならないように祈りつつ、鶏肉は平気で食べている今日この頃。
Posted by てんも at 00時12分 パーマリンク
2006年03月01日(水)
スタッフの失踪 [タイで仕事]
月曜日にオフィスに到着すると、来ているはずのスタッフの姿が見えない。
あれ?今日彼女は休みだっけ?
しかし、休暇届は出ていない。
寝坊したかな?
しかし、30分たっても現われない。
携帯電話に電話をかけても通じない。
別のスタッフに尋ねてみても、なぜ出社しないのか分からないという。
彼女の友達に連絡をしてもらうと、嫌なことが分かった。
彼女は金曜の夜に近所に引越しをしたらしい。
そして、その後彼女と連絡を取った人はいない。
連絡網の様に、知り合いから知り合いに連絡をするが、誰も彼女の居場所を知らない。
彼女の恋人ですら、居場所が分からない。という。
携帯電話が通じないから、どこにいるのか分からないのだ。
彼女の恋人は言った。「午後から会社を休んで彼女の新居に様子を見に行ってみます」
嫌なパターンになってきたな、と思った。
こういう場合、本人は連絡が取れない状態になっていることが多い。事故に遭って病院にいるとか、最悪の場合は、もっと別の場所にいるとか。
タイで事故に遭った場合、病院や警察から本人の家族や関係者に連絡が来ることはまずない。だから行方不明になった人がいたら、家族や友人が、病院や警察に問い合わせの電話をする。
昔勤務していた会社で何度か見てきたことだった。
もしかして、大怪我をして入院しているかもしれない。
彼女の社会保険の指定病院をはじめとして、近隣の病院に片端から電話をかける。知人を通じて警察にも問い合わせの電話をした。
そんなこんなで、みんななんとなく仕事に集中できない状態が半日続き、午後になって、本人から連絡が入った。
引越しの片付けが終わらず、徹夜したので疲労困憊寝込んでいたのだという。
様子を見に行った恋人が発見して、すぐに会社に連絡をくれた。
「すみませーん」
という本人の声を聞いて、力が抜けた。
まずは一安心である。
翌日、友人や恋人からたっぷり叱られた、という本人に、今度やったらボーナス半分カットね。ときつーいお灸。
でも、無事でいてくれて、本当によかった。
Posted by てんも at 00時16分 パーマリンク
2006年02月28日(火)
また一つ、タイ化してしまった [タイで生活]
タイではそろそろテスト期間。テストの後は、楽しい楽しい長期休暇。と言うわけで、小学校では休み中に家庭で飲むようにと、牛乳が配布されている。常温保存可能な牛乳パックが、休みの日数分。一ヶ月以上の休みなので、すごい量になる。
200mlの牛乳パックが36個。ダンボール箱一箱に詰まっている。
これを、お迎えに行った親が持ち帰らなければならない。
今日がその日だと知り、一瞬の躊躇のうち、たまたま一緒に迎えに行っていたぷーちゃんに同行してもらい、運んでもらった。
担任の先生はニコヤカに言った。
そうよねー。お母さんには、重すぎて持てないわよねー。
えぇ、まぁ。おほほ。
と笑って帰って来たけれど、実際のところは持てない重さじゃないのだ。それどころか、正直、片手で持ててしまう。
だいたい、小学生の子供でもその気になれば持てる重さなんだから、大人の私が持てない訳がない。
でも、「持つべきではない」と思ってしまった。
私が牛乳の詰まったダンボール箱を抱えることによって、周囲を驚かせてしまうのだ。
「あらら、そんな大荷物持って、大丈夫?」
「誰かに持ってもらえば?」
「キャー大変。お手伝いしましょうか」
重いものを運んでいると、周囲に苦笑されてしまう。
力仕事は偉い人の仕事ではない。
力仕事は女性の仕事ではない。
という大前提がタイ人の意識の底に流れているような気がする。偉ければ偉くなるほど、軽いものしか持たなくなるのがタイの社会。偉い人は携帯電話より重いものは持たないかもしれない。
私は偉くはないけれど、女性というカテゴリに入っているので、重いものは持つべきでない部類に所属するらしい。
楽でいいけれど、自分のことは自分でする、という当たり前のことまで忘れてしまいそうで、ちょっぴり危機感を感じた。また一つ、タイ化してしまったのかもしれない。
Posted by てんも at 00時00分 パーマリンク
2006年02月27日(月)
タクシン首相の評判 [タイで生活]
タクシン首相への批判が高まっトいる。
与党の中からも、タクシン首相への反発を表明している人もいるし、大学関係者や高校生レベルまで、首相の辞任を要求する人々が日を追うごとに増えている。
そんな中、なぜか、われらがモーリさんはタクシン派なのだ、ということを、今日知った。
反対派勢力のことを、「国の平穏を乱すグループ」だと言う。モーリさんは大変に素直で、反骨精神旺盛というよりは、他人の意見を参考にして物事を考えるタイプなので、おそらくモーリさんのお友達(早期退職した教育関係者グループ)の間では同様の意見が主流なのだと思う。
たしかに、タクシン首相は公務員の給料を何度もアップしてくれているのだから、これくらいの見返りはあってもいいのかもしれない。ただし、公務員の給料アップに使われたのは、首相の私財ではなく、税金だけれど。
Posted by てんも at 02時33分 パーマリンク
【 過去の記事へ 】