引っ越します
突然ですが、ブログをお引越しします。
すでにmixiからのリンクは新しいブログに繋がっています。
せっかく皆さんがコメントしてくださっているので、こちらのブログもなんらかの形でバックアップを存続させていきたいと検討中です。
新ブログの方も、どうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>
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タイの地方都市は、大通りから小道をちょっと入るだけで「・・・ここはどこですか?」という森に迷い込むことが結構ある。
舗装されていない道。
辺りには人家もなく、左右は生い茂る木々。
たまに行き止まりあり。
知っている人しか通れない迷宮。
暗いので夜間は危なくて通れない。
これが、地方都市の小道。
そんな迷宮のさらに奥に、私の元同僚Yさんの家があった。
Yさんはタイ人夫と結婚した日本人妻で、すでに国籍がタイになっている。子育てを同居のご主人両親に任せてご自身は出産後も働き続けたので、子供は日本語を話せない。彼女自身もタイに溶け込もうと必死で、自分の子供ともタイ語で話していたのだそう。今と違ってインターネットで似た境遇のお友達に出会うチャンスもなかった時代。たった一人異国の地に嫁いできて、必死に生きてきた。
そのYさんの家は、地図を書いてもらったのに、「本当にこの道を入っていくの?」と躊躇してしまう、登山道のような道を通ってさらに奥に入ったところにあった。
どこの田舎に迷い込んでしまったか、と思うほどのんびりした風景。ここがシーラチャであるなんて、信じられない。
だって、電気・水道も通っていないのだ。もちろん、電話なんて、聞くまでもない。
シーラチャをご存知ない方のために言っておくと、シーラチャの中心部はバンコク並に栄えている。ちょっと小さいけれどロビンソンだってあるし、ADSLだって通っている。日本語の通じる大きな病院が2つ。日本料理屋さんが数え切れないほど。ちょっとしたリトルジャパンでもある。
そんな都会のシーラチャから車で10分入ったところに、Yさんの家はある。
そこにYさんは広大な土地を買い、家を建てた。自腹で電信柱を立てて電気をひき、水は井戸水を細いパイプで引いて使っている。今度自分の家の庭に井戸を掘ろうと思う、と言っていた。
電話は携帯電話があれば大丈夫。
広大な土地を利用して農業をやろうと、収穫物を保管する小屋も建ててあったが、土があまり肥えていなく、野菜が育たないらしい。今は家の周囲に花のみ植えている。
彼女は看護師の資格を持っていて、タイ語がとても上手。だから駐在員さんが体調を崩したときには医務の先生と化して、医務室で薬を出したり、病院に付き添ったりしてくれる。異国の地で働く日本人にとって頼りになる存在なのだ。そして彼女はいずれその広大な庭に宿泊施設を建築して、ロングステイの受け入れをしようと考えているらしい。
医療の知識のある人が側にいて、タイの田舎でのんびり暮らすのも悪くないと思った。
彼女の夢実現のためには、迷宮状態の小道の整備、庭の土改良など、まだまだやることが沢山ある。
でも、彼女ならきっと実現できるに違いない。
頼もしい大先輩と久しぶりにお会いして、楽しいひと時を過ごすことができた。
昼食を終えて店からでると、ちょうど野菜のおばちゃんが配達に来ていた。
ラッキー!
さっそく、売ってもらう。
軽トラックの荷台に、種類豊富な山盛りの野菜。
早朝卸市場で仕入れた野菜を各レストランに配達するのがおばちゃんのお仕事。
お店に配達なので、大量の野菜なのだ。
それを、お願いすると快く小売してくれる。
おばちゃんの野菜は、卸市場直送なので鮮度が違う。
野菜達がピカピカしている。しかも安い。トマト1Kg10バーツである。ガソリン代出せるのだろうか?と心配になる。
こっちは現金で仕入れているのに、店によっては掛売りになっちゃうし、2000バーツ分買って手持ちがないからと1000バーツしか払ってくれないところもあるのよ。
嘆くように言うおばちゃんの言葉に、ぷーちゃんが憤慨していた。
自分達で仕入れに行かないで運んでもらうばかりか、料金もちゃんと支払わないなんて、なんて店だ。
まったくである。
お話をしながらキャベツ2個、大根2本・・・と計ってくれるおばちゃん。
その時、「え?」と驚いたことがある。
おしゃべりを続けながら、キャベツの外葉の虫食いの激しい部分をバリバリはがすおばちゃん。
いや、だって、その外葉の部分をあわせた重さで仕入れて来たんでしょ?それはがしたら、おばちゃんの儲けの部分が目減りしちゃうでしょ・・・。
良心的すぎて、ちゃんと商売として成り立っているのかどうか客の側が不安に思ってしまうおばちゃんの野菜配達。 おいしい野菜を運ぶ素晴らしい商売だけに、取るべき利益はきっちり取って、商売として長続きさせていただきたい、と願うばかりである。
すごい光景を見た。
妊婦を診察する妊婦の図
ぷーちゃんがたまに行くクリニックは、ご主人が耳鼻科、奥様が産婦人科をしている。
耳鼻科と産婦人科が同じクリニックの中で、同居しているのだ。
耳鼻科の先生は右の部屋。産婦人科の先生は左の部屋。
壁一つ隔てて、夫婦で同じ場所で仕事をしている。
その奥様せんせいが妊娠した。
おなかがずいぶん大きくなって、マタニティを着ている。
共働きあたりまえのタイ社会において、この先生もやはり出産直前まで仕事を続けるのだろうか。
ドアが開くたびに見える、診察室の中の様子。
向かい合った患者さんと先生。
両側のおなかが突き出ている光景はすごい眺めだった。
ずっと気になっていた、タイ文房具の謎。
1.下敷きがない
「下敷き」を買いたくて文房具屋さんに行っても、売ってない。
学校でも下敷きを使わずに、ペラペラのノートに書かせるので、2,3ページ先まで字の跡が見えたりする。下敷きに慣れている身としては、気持ち悪いのだけれど、元々使っていない人たちにとっては平気らしい。
「下敷き」というタイ語がないような気もする。誰か知っていたら、ぜひ教えてください。
2.鉛筆キャップがない
筆箱に鉛筆をそのまま入れると、布製でもアルミ製でも、鉛筆の芯があたる部分が黒くなってしまう。
だからキャップが欲しいと思うのだけれど、ほとんど、といっていいほど売っていない。
やっと見つけたキャップは文房具セットの中に3つだけ入っていた。
でもどうしても欲しいから必要ないのにセットを買ってしまった。
今度日本からまとめ買いしてこよう。
3.答案用紙にボールペン
高校生くらいから、テストの答案用紙にはボールペンで記入するように言われるらしい。
万が一でも生徒の書いた解答が消えてしまうことのないように。という配慮らしいのだが、間違えたらごしごし消しゴムで消す、というスタイルで答案用紙に記入するのが当たり前の私にとっては、すっごく不思議。
書き間違えたらどうするのだろう。
でも、ボールペンで書くのが当たり前になっているタイ人からみると、鉛筆で書くのは逆に不安らしい。
以上、最近妙に気になっていた文房具の謎でした。
同級生との再会で乙女時代にトリップしてきたモーリさんは、いまだ興奮冷めやらぬ様子でいきいきとしている。
そして、次から次へとお土産の品を出してくれる。
お土産がたっぷりあるらしいので、昨日の夕方はモーリさん宅でご馳走になった。
今回の一番のヒットは、北部のお野菜。これがまた、市場で1箱(1袋ではない)5バーツで買ってきたらしい。北部特有の野菜で、見た目はこしょうの粒みたいな小さな丸い粒が緑色の茎に、ブドウの房のようになっている。それをスープにいれて食べる。北部の言葉で「サレー」と呼ぶらしい。
これをゲーンソムに入れて食べる。ゲーンソムといっても、普段食べ慣れているものではなく、サレーの入った北部っぽい味。
4〜5センチの茎に鈴なりのこしょうの実。それがスープに入っているので、見た目はなにやらごっつい印象。だけど食べると意外にも茎の部分まで柔らかく、なんともいえない口当たり。
で、見た目のごつさにひいてるぷーちゃんのとなりで、むしゃむしゃ食べてしまった。
これに、北部名物ケープムーをパリパリ食べるとまたおいしい。
ケープムーは今ではバンコクやチョンブリでも簡単に入手できる、豚の皮のをカリカリに揚げたもの。
でも、北部直送は作り立てで風味が良い。
それと、今回はじめて食べたのが「ムー・フォイ」という、ムー・ヨンをカリカリに揚げたようなもの。
これまた甘くてカリカリして、おいしい。
タイ版納豆「トゥア・ナオ」も登場した。
味は本当に納豆に似ているけれど、塩気がきついゥも。
マメの形は残っていないのだけれど、匂いは納豆そのもの。
あとはどの地方にもある「モチ」(あれはモチというよりダンゴだと思うけれど、なんでモチと呼ぶのだろう)とカオ・テーン。
郷土色豊かな料理というのは、珍しいしおいしいし。特に、北部料理は香辛料がたっぷりで香り高くて、何を食べても大変おいしい。
たっぷり満足して「あ〜おいしかった!」と言うと、ぷーちゃんが一言。
「・・・君はどこに行っても生きていけるね」
そのとおり(*^_^*)
モーリさんがたくさんのお土産を抱えて帰ってきた。
ほとんどが、北部名物の食べ物。同級生達からのプレゼントだという。
何しろ、モーリさんとお友達の二人で7つの大袋にどっさりの量である。
あまりの量にバス停まで二人を迎えに行ったモーリさんお友達のご主人が、
「じゃ、家に戻る前に市場で売っていこうか」
と冗談を言ったらしいが、本当である。十分に市場で店を出せるくらいの量なのだ。
「そんなにいらない」
といっても、
「おいしいのよ。持って帰ってよ」
と言われ、持たされてきたらしい。
他地域との比較はともかく、北部の人が「北の人間は気前がよくいいやつばかりだ」というのも頷ける。
というか、気前が良いを通り越して、相手の都合をあまり考えていないような気もする。
バスで来ていて、こんなにたくさんプレゼントしたら、持って帰るのに大変だろうから、あまり大きくない物をプレゼントしよう
なんてことは考えない。それよりも、「このおいしい食べ物をいっぱい持って帰って欲しい」という純粋な情熱でプレゼントしてくれる人が続出して、結局はお土産の量が自分達では持てないほどになってしまった。
久しぶりに旧友と交流してきたモーリさんが興奮気味に語ることには、仲良しの友達の家にずっとお世話になっていたモーリさんに夜中に怒りの電話をかけてきた旧友がおり、
「どうしても私の家には泊まってくれないのか」
と怒るので、彼女の怒りをしずめるために、夜中の12時に荷物をまとめて彼女の家に泊まりに行ったらしい。
また、レストランで両隣の友達と夢中でおしゃべりをしていると、向いに座っていた友人が
「あたしのことは忘れちゃったのね。ちっともおしゃべりしてくれない」
といじけて帰ってしまったらしい。
小学生の子供じゃないんだから(笑)
でも、とても楽しそうだった。
40年ぶりに会う友人もいたそうで、誰だか思い出せない人も一部にはいたとか。
また来年も集まろうってことになったのだけれど、まずは子供達や孫に聞いてみてからねと言って来たわ。
と、モーリさんは可愛いことを言う。
私だったら、私が行きたいから、行くのだ。
と独断で決めるけれど、モーリさんは自分の不在でいつもより仕事の時間が削られる私やぷーちゃんのことを心配してくれているのだ。
年に一度のことなんだから、誰に気兼ねすることなく、行ってくればいいよ。
40年ぶりの同窓会なんて、ほんとに素敵なことなんだから。
久しぶりに目の周りのかゆみがひどくなったので、病院に行った。
いつも少し痒い状態で、目をこすることもしばしばなので、私はマスカラをつけることができない。
それでも普通に日々の生活を送っていたのだけれど、ここ数日の目のかゆみは重症で、仕方ないので目薬をもらいにいった。
行くと、いつも先生に言われる。
薬がなくなったのに、取りに来なかったね。
かゆみ止めの目薬と一緒に、かゆみ予防のための目薬をもらうのだけれど、目のかゆみが治まるとうっかり忘れて予防目薬をしなくなるのだ。
そして半年くらいしてかゆみがひどくなると、またかゆみ止めと予防の目薬をセットで出される。
今日はついでに視力も測ってみた。
すると、近視少々に乱視がひどいのでメガネをすすめられる。
ナースに言われた。
「こんなに乱視がひどくて、気分が悪くなったりしない?」
そんなこといわれても、自分の目だから、視界だって子供の頃から慣れているんだから、気分が悪くなったりはしない。
でも、PCに向かって猛烈に仕事をした日の夕方はめまいがする。ただの疲れかと思っていたけれど、斜視が関係しているのかもしれない。
で、近視25 斜視100 と言われたのだけれど、これがどれくらいひどいのか、よくわからない。
近視だったら、0.7とか、0.5とか言ってくれないと、ぴんとこないよなぁとぼやきつつ、メガネ屋さんへ。
ついでに、気になっていたUVカットのが欲しい、というと、色つきになるという。
しかもなんだか怪しいグリーン・・・。
PC用にはこんなのもあるよ、と電磁波カットというのをすすめてもらう。
だから、そっちにしてみた。
ちょうど欲しいと思っていた目をいたわるメガネが思いがけず手に入ったので、とても嬉しい。
そして、調べてみたところ、25というのは近視度数と呼ばれる単位で、正式には「ー0.25」確かに、もらった紙にもそう書いてある。
これは1.0よりちょっと悪いくらい。
近視はそれほどでもなかったようで、ホッとした。
視力と近視度数の関係はこちらのサイトに詳しく解説してあった。
http://www.laser-base.com/knowledge/dosuu.html
ただし、最近かすみ目というか、文字がぼやけて見えることがあったので、乱視の方がひどいのかもしれない。
これで少しは目をいたわってあげられるかもしれない。
でも、一番いいのは、たまに目を休ませること。
身体を大切にしていこう、と改めて思った一日だった。
久しぶりに、サウス・パタヤのBIG Cに行った。
大型スーパーというより、マンモススーパーと呼びたい、薄利多売の見本のようなお店がBIG Cである。
私にとって、BIG Cはサウス・パタヤでなくてはならない。セントラル・パタヤのBIG Cの建物も負けず劣らす大きいのだけれど、私の目当の品がないのでダメ。
私の目当の商品は、衣類・子供服である。
ここは、ディズニーのキャラクターが印刷されたTシャツを49バーツとか59バーツとかの信じられない低価格で売っている。
ディズニーキャラクターと言っても、市場で格安で販売されている、色がオリジナルと違っていたり、どことなく本物とバランスが異なる怪しい商品ではなくて(笑)きちんと販売ライセンスの札がついている物。
生地は薄くて、あまり長持ちしそうにはないのだけれど、どうぜ茶色い水で洗濯して変色してしまうから、衣類は別の意味でも長くは使えないのだ(笑)。
なんでこんなに安いのかは分からないけれど、ありがたくまとめ買い。
でも、今日は少し気になることがあった。
日曜の昼間だというのに、お客さんの数が少なすぎやしないか。
同じ時間帯に、シーラチャの狭いロビンソンやチョンブリの生鮮品に新鮮さが欠けるロータスは駐車場が満車になり、店内は大混雑している。
それなのに、こちらは店内がらがら。おかげでゆっくり買い物ができたから嬉しいのだけれど、余計な心配をしてしまう。
薄利多売で勝負しているスーパーが、日曜の昼間に駐車場半分も埋まらないのは、まずいのではないか・・・。
気に入っている買い物スポットなので、ぜひとも長続きしていただきたいのだが、どうもだいぶ苦戦しているようだ。
たしかに、パタヤはBIG C以外にも、ロータス、カーフール、フードランドなど、魅力的なスーパーがたっくさんひしめく激戦区だ。しかし、ここはなんとかひとつ、頑張っていただきたい。と祈った。
久しぶりに、サウス・パタヤのBIG Cに行った。
大型スーパーというより、マンモススーパーと呼びたい、薄利多売の見本のようなお店がBIG Cである。
私にとって、BIG Cはサウス・パタヤでなくてはならない。セントラル・パタヤのBIG Cの建物も負けず劣らす大きいのだけれど、私の目当の品がないのでダメ。
私の目当の商品は、衣類・子供服である。
ここは、ディズニーのキャラクターが印刷されたTシャツを49バーツとか59バーツとかの信じられない低価格で売っている。
ディズニーキャラクターと言っても、市場で格安で販売されている、色がオリジナルと違っていたり、どことなく本物とバランスが異なる怪しい商品ではなくて(笑)きちんと販売ライセンスの札がついている物。
生地は薄くて、あまり長持ちしそうにはないのだけれど、どうぜ茶色い水で洗濯して変色してしまうから、衣類は別の意味でも長くは使えないのだ(笑)。
なんでこんなに安いのかは分からないけれど、ありがたくまとめ買い。
でも、今日は少し気になることがあった。
日曜の昼間だというのに、お客さんの数が少なすぎやしないか。
同じ時間帯に、シーラチャの狭いロビンソンやチョンブリの生鮮品に新鮮さが欠けるロータスは駐車場が満車になり、店内は大混雑している。
それなのに、こちらは店内がらがら。おかげでゆっくり買い物ができたから嬉しいのだけれど、余計な心配をしてしまう。
薄利多売で勝負しているスーパーが、日曜の昼間に駐車場半分も埋まらないのは、まずいのではないか・・・。
気に入っている買い物スポットなので、ぜひとも長続きしていただきたいのだが、どうもだいぶ苦戦しているようだ。
たしかに、パタヤはBIG C以外にも、ロータス、カーフール、フードランドなど、魅力的なスーパーがたっくさんひしめく激戦区だ。しかし、ここはなんとかひとつ、頑張っていただきたい。と祈った。
数日前から、モーリさんが友人と旅行で不在。
モーリさん出発の翌日、ぷーちゃんに言って、無事に到着したかどうか電話をしてみた。
ぷーちゃんは、「さっきおじいちゃんが電話をしたらもう着いたっていってたから、わざわざ電話しなくてもいいんじゃないの?」
などという。
着いたかどうかは問題ではないのだ。
心配して電話をかけてきた。という事実が大切なのだ。
と言うわけで、面倒がるぷーちゃんにはっぱをかけて、電話させた。
でも、そこまで。
本当は毎日様子を尋ねる電話をかけてあげた方が喜ばれるのは知っている。
でも、かければどういう展開になるか。それが分かっているだけに、実は私も億劫なのだ。
モーリさんはきっと、挨拶もそこそこに、孫に代わって、と言い、
「キットゥン ヤヤー マイ?」と聞くのだ。
そして、半ば無理矢理子供達に「キットゥン」と言わせ、喜ぶのだ。
それから嬉しそうに、周囲の人々に、自分がいないと孫が寂しがって、自分に会いたがっている、と言うのだ。
「おばあちゃんに会いたい?」
と聞かれて、会いたくないと答える子供はいない。
子供は鏡のように大人の希望通りの答えを返すものなのだから。
答えが分かっていながら、なぜ毎回のように同じ質問を繰り返すのか。
それが一つのコミュニケーションであり、本人は無邪気なだけで悪気は全くない、ということは承知しているけれど、それでも、そういうシーンを目の前で展開されるのはあまり気持ちの良いものではない。
「誰のことが一番好き?」
子供に聞いてはいけない質問の一つ。とされているこの質問も、タイでは頻繁に口にされる。
最初モーリさんが子供にこの質問をしている時には、さすがに焦った。
大人だって、こんな質問をされたらかなり困る。
親のことも大切だし、恋人のことだって大切。どっちが大事なの?と言われたら困るじゃないか。
だから、日本の育児雑誌の育児相談コーナーあたりには、子供を困らせる質問はやめましょう。と解説されている。こんな質問をするのはモーリさんくらいで、他の人はしないんじゃないだろうか。それくらいタイでも常識じゃないのかしら?と思い、ためしに同僚に聞いてみた。
「自分の子供に、誰のことが一番好き?って、聞く?」
その時、自分の想像と正反対の答えが返ってきて、私は同僚の答えに絶句してしまった。
「聞くよ。毎日聞くよ。私は母親なんだから、母親を一番好きと言わせるに決まっているでしょ。」
そっか。日本の常識はタイの非常識。
その後も度々、この質問を耳にした。
保育園の保育士さんたちでさえ、冗談半分に、「誰が一番好き?」と子供に答えさせる。
ある時、保育士さんが笑いながら言った。
「誰が一番好き?と聞くと、その場にいる全員の名前を言うんですよ。本当に賢いわ」
その時、私は学んだ。子供はたくましいのだ。そして、もしかすると大人よりずっと、大人なのかもしれないのだ。
その瞬間は、毎日やってくる。
うーん・・・行くべきか、待つべきか・・・
交差点での右折の瞬間である。
時差信号の場合、右折ランプが点灯してから右折をするのが正しい。
右折、左折の違いはあれど、時差信号のある交差点での、おそらく世界共通のルールであると思う。
しかし。
そのルールを守る事で、時に後続車から非難のクラクションを浴びることになる。
クラクションの意味は、
対向車がいないのだから、さっさと渡れ
告白すると、私も急いでいる時や元気なときは対向車の来ないタイミングで赤信号でも右折してしまう。
そういう気分の時に、悠長に右折ランプを待っている車にイライラすることもある。
でも、疲れているときとか、そういう気分じゃないときに交差点で先頭になってしまうと、ためらってしまう。
そもそも、赤信号なのだから、右折ランプを待つのが本当ではないのか。
普段の自分を棚にあげて、そんなことを考えてしまう。
昨日も、ちょっとお疲れだったので信号を待つことにした。
対向車が来ないのが気になったけれど、赤は赤。そう思って動かなかった。
すると・・・後続車が次々に私を追い越していく。
まるで私の車が故障してスタートできず、交通を妨げているかのように、皆さん私を追い越していく。
気弱な私は、え?え?ええ〜?? と思いつつ、流れに押されて結局車を進めてしまった。
赤信号皆で曲がればマイペンライ
どころか、
赤信号右折しないと迷惑運転
なのだ。
ぷーちゃんは、気にせず青信号を待てばいい。という。
行きたい人には行かせればいい。と。
でも、私はまだどうするのが良いのか分からない。
ためらいの瞬間は、まだまだ続きそうである。
仕事や生活を楽しみながらできるのはすごいことだと思う。
生活力のある人は、もちろん生活を楽しむことができるけれど、仕事の方は、なかなか難しい。
好きなことを仕事にできれば一番いいけれど、世の中なかなかうまくはいかないし、好きなことは仕事にしたとたんに趣味から義務に代わり、好きが好きでなくなってしまうことさえある。
タイには生活を楽しむことが上手な生活力満点の人が多いように思う。
時の流れに身を任せつつも、何事も無理せず、物事をあるがままに受け入れながら、どんなときにも冗談と笑顔を忘れずに楽しみながら生きている。
でも、さすがのタイの人にとっても、仕事を楽しむことは難しいらしい。周囲を見ても、やはり義務として、就業時間内にそれなりにそつなくこなせば給料を獲得できる、と自分に言い聞かせながら仕事をしている人が多いように思う。
「ブアレオ(もう、うんざり)」
と愚痴をこぼしながらも、愚痴を冗談に変えてたくましく仕事をしている。
それでも、中には自分の仕事を楽しみながらやっているすごい人たちもいる。
その中の一人が、近所のガードマンのおじさん。
ガードマンといえば、「真面目に仕事をしない」というイメージが強い職業の一つ。
マンションに空き巣が入ったとか、会社で在庫製品が紛失したとか、そういう話にはかなり高い確率でガードマンが絡んでいる。
泥棒の侵入を防ぐためのガードマンが、泥棒の一味になってしまうことがあるのだ。
そんなガードマンのマイナスのイメージを吹き飛ばしてくれるかっこいいおじさんが登場した。
前任者は、車が目の前に停車しても椅子から立ち上がらず、ボーっと車を眺めている人ばかりだったので、私も度々
「彼らは何のためにあそこに座っているのか?」
と疑問に感じていたのだが、このおじさんガードマンは違う。
車が近づいてくれば他の車や歩行者に注意を呼びかけて、安全に駐車させてくれる。いわば、本来のガードマンの仕事を当たり前にやってくれているだけなのだけれど、前例が前例だけに、おじさんのこの姿勢はさわやかな感動を呼んだ。
車から降りた人が荷物がたくさんあれば、建物の中まで運ぶ手伝いまでしてくれる。
そして大切なのが、どんなときにも笑顔で、毎日毎日サワディーカップと言ってくれること。
おじさんの勤務地周辺を通りかかる人は皆おじさんのことを知っていて、皆笑顔で挨拶を交わす。
毎朝おじさんと挨拶を交わすのが日課になった今、楽しんで仕事をできる人たちのすごさを思う。
どんな仕事だって、自分の気持ち次第で楽しい仕事に変えることができる。
そして、楽しく仕事をしている姿が周囲に良い影響を与えて、周囲をハッピーにしてくれる。
前回の衣替え行事、警備会社の交代の際にも制服を変えただけでおじさんはそのまま勤務を続けている。願わくばずっとおじさんの笑顔を見ていたいなぁ、と思う。
近所にお気に入りの南部料理のお店がある。
辛い料理もたくさんあるけれど、辛いの苦手な私にも食べられる「辛くない」料理も豊富で、しかも市場でもなかなか見られない珍しい野菜を使ったりしているので、楽しくて、かなりの頻度で通っている。
最初に行った時になによりも感動したのが、何を頼んだ人にも大皿にドーンと乗った生野菜セットとナムプリックがおまけでついてくること。
なんて太っ腹。まるで、韓国料理のようだ。
南部料理の太っ腹に感動しながら、あの話はうそだな。と思っていた。
話というのは、ぷーちゃんパパのお話。
北部出身のぷーちゃんパパが、同じく北部出身の友達と飲んでいた時に私に教えてくれたのだ。
「北部の人間はいいやつばかりだ。寛容で気前が良くてそして人が良い。南部とは大違いだ。南部の人間はケチなんだ。でも、北部は違うぞ。北部は良いやつばかりだ」
酔っ払いには逆らわないのが鉄則。
だから「へ〜そうなんだ」と頷いて聞いておいた。
内心では、どこの国でも、「お国意識」ってあるのね。とおかしかった。自分の県が一番。自分の地方が一番。と思えることは素敵なことだと思う。
その比較のためにわざわざ別の地域の悪口を言うのは、子供のようだけれど、ある意味ほほえましい。
それを聞いたときにもまったく信じてはいなかったけれど、南部料理を食べてやはりうそだな。と思った。何を頼んだ人にも、みーんなに野菜とナムプリックを出してくれる人たちのどこがケチなものか。
野菜がまた、面白い。
おなじみの、きゅうり、インゲン(ナマで食べちゃう)はもちろん、トゥアプルーは大きなまんま出てくる。
ヤム・トゥアプルーは輪切りになったトゥアプルーが出てくるけれど、このお店ではガブリとかじれるサイズなのだ。この食べ方も新鮮で楽しい。それから、紫色が鮮やかな、ハスの茎。これも、近所の屋台では炒めたりカレーに入れたりして売っているけれど、ここではナマで食べることができる。しゃきしゃき歯ごたえが楽しい。この他にも名前も知らない葉が数種類。全てナマである。氷で冷やしてあるので歯ごたえもよく、そして野菜が甘い。
普段温野菜や野菜スープしか食べないので、たまに食べるナマ野菜はすごく新鮮で、そこもお気に入り。
もう一つのお気に入りが、この店で出してくれるおやつ。ココナツミルクに、お好みで、小豆、もち米、芋、ロッチョーン、などなど入れてくれる。タイ東部地方でも普通に売っている、いわゆる「カノムワーン」である。でも、この店の小豆は絶品。中まで甘いのだ。こんな小豆他では食べたことがないし、ここの小豆を食べたらもう他の店の(例えばナムトーフーとか)小豆は食べられない。
なんでこんなにおいしいの?お店の人に聞いたら、あまいシロップで煮ているらしい。だから、中まで甘みがしみこんでいるのだ。
おいしい南部料理を食べながら、幸せに浸るひと時である。
また、壊れた。
ガスコンロ。
これで、何台目だろう。
今回は、携帯用ガスコンロの2台目で、ガスボンベ側の小さな窓から火が出るようになってしまった。
危なすぎる。
ボンベに引火したら爆発する。
もともと、ガスは危ないから、と電気調理具を使っていた。
コンセントを入れると熱くなるタイプ。上にフライパンを置いて炒め物をしたり、鍋を置いてスープを作ったり。それほど熱くならないので揚げ物はできなかったけれど、そこそこの料理は作ることができた。
最初の1台目はかなり長く使えたと思う。1年以上使った。
それがある日、コンセントを入れても熱くならなくなってしまった。
そこで、2台目を買ってきた。
これが半年もしないで壊れた。 まったくもう・・・と思いながら新しいのを買いに行くと、愛用しているタイプが市場から消えかかっていた。もう展示品1台のみだという。そしてすすめられたのが今まで使っていたタイプの2倍の値段がするもの。
1500Bを出して買っても、半年も使えなかったらどうするのだ??
何事にも疑い深くなっている私は、展示品の安い方を買った。
そして、当然のごとく数ヶ月で壊れた。
直せるかもしれないよ。とぷーちゃんがお父さん@生活力100%のところに持っていく。
お父さんが分解してちょいちょいと直してくれた。
でも、またすぐに壊れた。 それを3回繰り返して、もういやだ!!と、買ってきたのが携帯ガスコンロ。
その携帯ガスコンロもこれで2台目。1台目はガスボンベをセットするところが壊れて、セットできなくなった。
私はただ普通に料理がしたいだけなのだ。3台目のガスコンロが長く使えることを祈る。
自分の身体で一番酷使しているのは、間違いなく目だと思う。
PCなしでは仕事にならないので、一日中モニターを見つめている。
お昼ごはんを野菜たっぷり詰め込んだお弁当にしたいところなんだけれど、ついつい休憩中にもお弁当食べながらインターネットでニュース読んだりしてしまうので、目を休めて身体を動かすべく、外に食べに行くことにしている。
目に良い食材といえば、ブルーベリー。
今度日本に戻ったら、ブルーベリーの錠剤でも買って来よう。と思っていたら、見つけてしまった。
タイでもブルーベリー売っていた。
卸売りのマクロで、1Kg 780B というお値段で、冷凍のブルーべリーを置いていた。
ストロベリーとか、ラズベリーとか、ブラックベリーとかと一緒に並んでいる。
ラッキー!!と思って袋を手にしたけれど、考え込んでしまった。
これ、どうやって食べればいいの?
冷凍ブルーベリー果実をおいしく食べるアイディア大募集です。
私はぷーちゃんが運転する車の後部座席に乗っていた。
信号待ちでストップする車の様子がなんか変
景色が前方に流れていく。
???
あ、車が下がっている!!と思った瞬間私はこう言っていた。
ワーイ!! ライライ!
なぜか、タイ語が出てきた。
この言葉がぷーちゃんのつぼにはまり、ぷーちゃんは爆笑。
日本語で話していたんだから、そのまま日本語で「下がっている」とか言えばいいのに。 なんて、ライライなの?
と笑い続ける。
たしかに、普段の私達の会話は100%日本語で、その時も直前までずっと日本語で話していた。
でも、車が後ろに下がってしまうことを表現するのに、「ライ」ほどぴったりくる言葉はない。
その時の私は、「日本語ではなんていうんだっけ?」と考える間もなく「ライ」と言っていた。
その言葉を知るまでは特に不便を感じていなかったのに、その言葉を知ってしまったとたんに、母国語にその言葉と同じ意味を表す言葉がないことにすごく不自由を感じることがある。
自由自在に思考しているつもりでも、結局は使っている言葉の表現できる範囲でしか、物事を考えていないんだよなぁ。ということを実感して、言葉の不思議を思った。
桐島洋子さんの、タイトルはギョッとするけれど、内容はバラエティに富んだお料理が詰まっている名著「聡明な女は料理がうまい」に、オープンハウスという提案が出ている。
それを自然体で実行しているお友達の家に遊びに行ってきた。
そこの家には、いつでも人が集まっている。家族全員が、学校や仕事で、お掃除する時間もないほどに忙しい毎日を送っているのに、いつ行っても床はピカピカ。気持ちよい空間。
空気がいつも循環しているような、とても開放的な雰囲気があって、そこのお宅を訪ねる人みんながその家を大切に、いとしく思っているようなおうち。
自宅に人を招くということを当たり前の様にできてしまう彼女とご家族は本当にすごい。
きっと、心もいつもオープンだから、自宅に人を入れることに抵抗がないんだと思う。
大勢の人が出入りするおうちのエネルギーを感じながら、楽しく過ごした一日だった。
近所の大学の日本語科の先生に、「通訳のこころがまえ」というテーマの授業を頼まれて、お引き受けしたのは去年末のこと。
じつは、その講義は2回セットだった。だからちゃんと2回分用意しておいたのだけれど、教壇に立つのは久しぶり。タイに来る前にしばらくやっていた塾の講師以来。
しかも、教科書なしで、なんでもいいから話してください、という、いわば講演会のような形式ははじめて。
と言うわけで、なにやらものすごいスピードで授業を進めてしまい、2回分の予定だった内容を1回で全部終えてしまった・・・(泣)
もう、話すことないよ。2時間も、どうしよう・・・。
いくら考えても、通訳者の心がまえとして伝えておきたいことはすでに伝えつくした。
本当に、何を話していいのか分からない。
正直、謝って、お断りしてしまおうかとも思った。
ああ、どうしよう・・・
と、困っている時に、目の前を本職の大学の先生が通り過ぎた。ぷーちゃんである(笑)
代わりに教えない?
いやだ
即答である。ちぇっ。
でも、ぷーちゃんにヒントをもらった。
自分で話さなくてもいいんだよ。課題を与えて、学生に練習させればいい
このヒントにより、なんとなく、どうにかやれそうな気がしてきた。
そして、講義当日。講義スタートは午後からだけれど、朝から授業の準備。会社の仕事などしている場合ではない。
開始ギリギリまで準備して、なんとか2時間終えることができた。
う〜ん!さわやかな達成感!!
そして、思った。
これは、今やるべきことじゃないなぁ。
翻訳・通訳の仕事と先生の仕事は、私の中では両立しない。使うエネルギーが全く違う。
学生はみんな可愛い。目をキラキラさせて、熱心に話を聞いてくれる。彼らと一緒に過ごした時間はとても充実していた。
あと数回続ければコツも覚えて、あまり予習に時間をかけなくても、ぷーちゃんのように平気で2時間話し続けることもできると思う。
それでも、やっぱり、今はまだ、アカデミックな世界は私の進む方向とは違う気がする。
日本人の先生は少ないから、週にいくつか授業を受け持ってくれたらすごく嬉しいんだけど。
とも言っていただいたのだけれど、お断りすることにした。
また、時期が来たら、お引き受けさせていただくこともあるかもしれないけれど、今はビジネスの世界に集中することにした。
近所の大学の日本語科の先生に、「通訳のこころがまえ」というテーマの授業を頼まれて、お引き受けしたのは去年末のこと。
じつは、その講義は2回セットだった。だからちゃんと2回分用意しておいたのだけれど、教壇に立つのは久しぶり。タイに来る前にしばらくやっていた塾の講師以来。
しかも、教科書なしで、なんでもいいから話してください、という、いわば講演会のような形式ははじめて。
と言うわけで、なにやらものすごいスピードで授業を進めてしまい、2回分の予定だった内容を1回で全部終えてしまった・・・(泣)
もう、話すことないよ。2時間も、どうしよう・・・。
いくら考えても、通訳者の心がまえとして伝えておきたいことはすでに伝えつくした。
本当に、何を話していいのか分からない。
正直、謝って、お断りしてしまおうかとも思った。
ああ、どうしよう・・・
と、困っている時に、目の前を本職の大学の先生が通り過ぎた。ぷーちゃんである(笑)
代わりに教えない?
いやだ
即答である。ちぇっ。
でも、ぷーちゃんにヒントをもらった。
自分で話さなくてもいいんだよ。課題を与えて、学生に練習させればいい
このヒントにより、なんとなく、どうにかやれそうな気がしてきた。
そして、講義当日。講義スタートは午後からだけれど、朝から授業の準備。会社の仕事などしている場合ではない。
開始ギリギリまで準備して、なんとか2時間終えることができた。
う〜ん!さわやかな達成感!!
そして、思った。
これは、今やるべきことじゃないなぁ。
翻訳・通訳の仕事と先生の仕事は、私の中では両立しない。使うエネルギーが全く違う。
学生はみんな可愛い。目をキラキラさせて、熱心に話を聞いてくれる。彼らと一緒に過ごした時間はとても充実していた。
あと数回続ければコツも覚えて、あまり予習に時間をかけなくても、ぷーちゃんのように平気で2時間話し続けることもできると思う。
それでも、やっぱり、今はまだ、アカデミックな世界は私の進む方向とは違う気がする。
日本人の先生は少ないから、週にいくつか授業を受け持ってくれたらすごく嬉しいんだけど。
とも言っていただいたのだけれど、お断りすることにした。
また、時期が来たら、お引き受けさせていただくこともあるかもしれないけれど、今はビジネスの世界に集中することにした。
車を走らせていると、オープンしたばかりの洗車場の看板が目に入った。
そこに、気になる文字発見。
水道水100%
んーと、つまり、洗車に使用する水は100%水道水ですよ、ということか。
わざわざ宣伝文句として使うということは、100%水道水ではないところもあるということなのだろうか。
水道水を使わないで、一体何の水を使うの?
雨水? 川の水? まさか・・・この、目の前にたーっぷりある海水なんかじゃないよね?
それは、すごい光景だった。
日差しを極端に嫌うタイ人が、肌を焼く直射日光を気にもせず、炎天下、とっくみあいの喧嘩をしていた。
服装から判断するに、二人とも大学生。
そして、それを止めようと必死の形相のおばちゃんが3人。店先でダンゴ状態になっていた。
喧嘩をしている片方が、どうやらその店の子供らしい。
車でその店の前を通り過ぎたら、そんなすごい光景が目に飛び込んできた。
車の窓を閉め切っていたから気づかなかったけれど、相当大きな声・音を立てていたらしい。通りの向かいでも、人々が2,3人ずつ固まって、その店の方を見つめている。
そして、誰が呼んだか知らないけれど、警察官が駆けつけていた。
すごいなぁ。
あれだけ感情をむき出しにして喧嘩をする人たちを久しぶりに見た。
必死の顔で止めようとしているおばちゃん達も、本人は真剣なんだけれど、どこか「こっけい」で。
私が、あんなに真剣に、全力で相手に向かい合ったのは、いつだったろう。
喧嘩をする、怒るというのは、相手のことをそれだけ真剣に考えている証拠。
人と衝突することを恐れて、いつの間にか相手のことも真剣に考えないようになってしまったかな。
普段の自分の姿勢を、ほんの少し反省する出来事だった。
日本から、すごい人たちがやってきた。
タイ語はできない。
英語はまあできる。
タイには2回ほど短期間来たことがある。
ただし、前回来た時はいずれも、駐在員さんの車つきで、どこへでも車が連れて行ってくれた。
しかし、今回はすべて自力で移動しなければならない。
そういう状態で、バンコクに一泊。市内で買い物のあと、長距離バスでパタヤまで。
パタヤでは目的地と違う場所で降ろされ、仕方ないのでソンテウをチャーターしてホテルまで。
翌日、パタヤからシーラチャーまでソンテウをチャーター。
シーラチャーから私との待ち合わせ場所まではトゥクトゥクで・・・。
いやぁ、なんとかなるもんなんですね。
と笑いながら言う。
あたってくだけろ。の精神で、タイの懐フトコロに飛び込んで、「放っておけない」とタイ人が動いて連係プレーでその人たちを目的地まで送り届けてくれた。
もちろん、トゥクトゥクの運転手さんはあまり英語が分からない。そんなときには、英語が出来る人がどこからともなく呼ばれて、助けてくれたのだという。
この人たち、人に助けてもらう、ということを体で知っているな。と思った。
相手に素直に身を任せるから、任せられた相手の方が一生懸命に動いてくれたようだ。
人生において大切なことを教えてもらったようで、私にとっても貴重な経験だった。
デパート隣にある私設駐車場の誘導をしてくれるお兄ちゃんは、金髪茶髪に耳はもちろん口や鼻にピアスをきらりんとさせている今風の若者達。
でも、誰も彼も真面目に働いているのだ。ただし、面白いことに彼らの真面目ぶりはチラッと見ただけでは分からない。
マクドナルドのようなマニュアルも、ホテルマンのようなパリッとした動作もなく、マイクを持たせたらそのままラップを歌い踊りだしてしまいそうな雰囲気すら持っている彼らの仕事ぶりは、一瞬ダラダラとやっているような動作なのだけれど、出す指示はとても的確。
あそこに停めていいっすよ〜とフニャフニャと指してくれる指に従って駐車すると、同じように彼らの指示に従った車の列が、実に綺麗に並んでいる。
ちょっと詰め込み気味に停まっている車の列から車を出すときも、的確に笛を吹いて、必要ならば周囲に停車中の車を押して場所を空けて送り出してくれる。
そして、私設駐車場とはまた雰囲気が異なるのが、混雑する市場の駐車場の誘導係。
街中の私設駐車場で働いているのはオシャレな若者達だが、市場の若者達は、全員そろってヨレヨレのTシャツ。時には穴が開いている(オシャレ用ではない)。髪もボサボサだったり、ヒゲ伸び放題だったり、正直かなり「あやしい」けれど、彼らはピリピリ笛を吹き、テキパキ動く。
駐車場の空きを待つ車を誘導し、横入りしようとする車があるとピー!!と鋭く笛を吹き、列から追い出す。開いたスペースがあれば、すかさず順番に誘導していく。
こちらもまた、見事な仕事っぷり。
一種独特の雰囲気を備えながら、結構プロな仕事をしている彼ら、どうも一通りの研修を受けてから仕事をしているように思えてならない。一体誰が彼らを教育したのだろう。彼らのボスは一体どういう人なのだろう。
そして、休日しか仕事のない私設駐車場の誘導係りと、夕方しか仕事のない市場の駐車場誘導係りをしながら、彼らは他の時間に何をしている、何者なのだろう。
なぞは深まるばかりである。
家で作るご飯は何料理?
と聞かれて困ることが度々ある。
日本料理と答えるには、調味料にナムプラーを使うこともあるし、
タイ料理と答えるには、甘さ、辛さが足りず、本物のタイ料理とは程遠い。
結局、無国籍料理などと訳の分からない答えになってしまう。
朝は家族そろって食卓を囲む貴重な機会なので、全員で野菜の摂取にはげむべく、殆ど毎日のように野菜スープにする。スープにすると、食べやすくて、まだ半分寝ている子供達もどうにか口に入れてくれる。
なるべく数多くの野菜を入れて、時にコンソメ、時に味噌、時にたけぞうさんからいただいた「かえし」、時に塩・しょうゆ、時に、ナムプラーとマギーソース、などなどで味付けをする。
これに溶き卵を入れたり、お豆腐を入れたり。
入れる野菜や調味料が微妙に変わるので、味は毎回違う。
これは何料理だろう?
ふと考えるけれども、分からない。
純粋な日本料理でも、タイ料理でもない。
もしかすると、こういう、定番の料理とは違う、家庭ならではの料理を家庭料理と呼ぶのだろうか。
今度から、何料理?と聞かれたら、家庭料理と答えようかな。
仕事中の、シイーンとした部屋に、カタカタ・・・と耳慣れない音が響いた。
?皆顔を上げ、音のする方を見る。
カーテンの近くで音がする。
外に出たがっている虫が窓に当たっている音だろうと思った。
スタッフが窓に近づいたその瞬間、ボンッという音。窓際にあったファックスから爆発音。
そして、焦げ臭い匂いが。
何が起こったのか、すぐに分かった。
ファックスが壊れたのだ。
電圧が急激に変化したのだろうか?
購入して1年半。まだ、それほど古くないというのに、どうしたのだろう。
中を確認してみても、異常は見られない。
でも、焦げ臭い匂いが周囲に漂う。
コンセントを抜いて、しばらく放置。
電器系統に詳しいスタッフに見てもらうと、ファックスの奥の方から、こげたチンチョ・・・。
どこから入ったのか?
なぜ、入ったのか?
そこで一体何をしようとしていたのか??
何も分からないけれど、チンチョは確かにそこにいたのだ。
そして、ショートして、ファックスともども、動かなくなったのだ。
ファックス買い替えかしら?(泣)
経費かかるなぁ・・・。
親知らずの周囲の歯肉が炎症していることによって、口がいつもの半分も開かない。
当然、口に入れることができる食べ物も限られてくる。
ヨーグルトやジョークがメインの食事。ダイエットできるかも。でも、こういう不健康なダイエットはものすごく不本意。やるならちゃんと、運動の結果として、汗をかいて健康的に痩せたい。
こんな風に食事を制限されると、普段考えないようなことを考える。
月並みだけれど、健康のありがたさとか。
それから、老後の生活にも思いをはせる。
体の自由が段々きかなくなって、今のように、あまり物が噛めなくなったりするのだろうな。
先日、日本でお正月に放送されたスペシャル番組を見た。温泉の出る田舎町でリタイア後の生活を満喫している50代・60代のご夫婦が登場した。
皆さん、自宅にひいた温泉がとても気に入っている、と言ったり、近くのスキー場がお気に入りと言ったり、日本の地方都市で、ゆったりと「生活を楽しむ生活」を満喫されていた。
そして皆さん、生活費は10万円以下だという。
田舎の新鮮な野菜を農家の人から「余ったから食べて」とおすそ分けしてもらったり、市場で仕入れた新鮮な魚を刺身にして食べたり。食生活も豊かなのに、生活費はあまりかからない生活。
都心では考えられない豊かな生活に、テレビの前の私達も、うっとり。
でも・・・。
テレビに出てきた皆さんは、生活力を身に付けていた。だからこそ、安い料金ながら豊かで楽しい生活を満喫できるのだと思う。
例えば、いただいた野菜を無駄にしないでバラエティ豊かに料理するとか、市場で仕入れた魚をさばいて、おいしい魚料理を楽しむとか。そして、毎日ちゃんとお風呂掃除をして自宅で温泉の湯を楽オむとか、パーティの準備をして近所の人を招いて一緒に食事を楽しむとか。
とにかく、健康で、そして「自分達で」なんでもできるすごい人たちだったからこそ、実現できたゆとりライフだと思う。
今の私には、番組に出ていた人たちの様な生活力はまだない。
時には食事の支度が面倒で、タイだったら屋台で買い物したくなるだろうし、日本にいればコンビニ弁当が恋しくなると思う。
パーティの時には簡単に、ピザのデリバリで済まそうか、と思うかもしれない。
でも、テレビに出てきた地方にはコンビニはおろか、スーパーでさえ近くになさそうだった。
だから、私には、地方都市でのんびりライフはまだ無理。その資格がない。
もっともっと、きちんと生活力を身に付けて、コンビニや外食に頼らずとも、毎日豊かな食生活を自らの手で演出できるようになって、今読まないで取ってある本とか、見ないでいるDVDとか、そういったものを楽しんだり、夫婦で散歩したりすることを楽しむ生活がしたいな。
リタイア後のそんな贅沢な暮らしを夢見つつ、精進の毎日である。
まずは、今から毎日のご飯をおいしく楽しく食べられるように。
そして、せっかく海の街にいるんだから、魚料理のレパートリーを増やしたい。
だけど、それよりももっともっと前に、早く歯肉炎治したいよ。
前から、親知らずが一本あった。
歯医者さんに虫歯チェックに行った時に、「絶対に痛くなるから抜かないとダメよ」と言われていた。
でも、痛くならなかったので、抜かなかった。
友達が脅かすんだもの。
親知らずはねー、歯茎を切開して、トンカチでガンガン歯を叩いて、砕いてから取りだすんだよ。
時間もかかるし、痛いんだよー。
そんなの聞いたら、痛くもないのに抜きに行くわけないじゃん(笑)
そうしたら、ここ数日で急に親知らず周辺の歯茎が腫れてしまった。
原因はたぶん、寝不足その他からくる体の抵抗力の低下。それほど無理しているつもりもなかったのだけれど、しばらく、寝ないように部屋の中を歩きながら教科書を読む、二宮尊徳状態を続けたのがいけなかったのかな。(そうでもしないと寝てしまうんだもの)
これが結構痛いんだな。
虫歯とちがって、継続的な痛みはないけれど、唾液を飲み込むときに、ゴックンのタイミングにあわせてズッキンとする。アゴの関節辺りの痛みなので、口を大きく開くこともできない。
しばらく様子を見ようかな、と思って2日目。
痛みは一向に引く気配もないし、このまま鎮痛剤を飲み続けるのもいや。(日本では医師の処方箋がないと買えないような強い痛み止めでも、タイでは街中の薬局で普通に買えてしまう)
ということで、わがマイミク、ハンサム歯科医Perionさんにご相談した。
あ、先日ご本人から「恥ずかしいのでやめてください」とお申し出があったので、ハンサムという枕詞は封印されたのだった。
あらためて・・・。イケメン歯科医Perionさんにご相談した(笑)
すると、歯周病ではないか。ということ。
歯周病というのは、身体の抵抗力が弱くなって、雑菌の力が大きくなると症状が現れるのだとか。
そういえば、産後に無理をしたときの、歯全体の痛みも、歯周病と言われると納得できるかも。
一度歯医者さんに行く事をゥめられ、必要であればチュラ大の先生をご紹介してあげますとまで言っていただいた(感激)
病院の歯科がものすごく高いのは知っているので、まずは近所の歯科クリニックへ。
予約制のクリニックだけれど、予約している患者さんがまだ来ていない、とのことで、飛び入りで先に診察していただくことに。
口の中をのぞくなり、先生は、「うーん。親知らずの周囲が炎症を起こしているね」
唾飲むと痛いの。
と訴える私に、先生は、「分かる分かる」とうなずいてくれる。
タイのお医者さんは皆優しいから好き。
そして、まずは薬で炎症を抑えましょう。
炎症が治まったら、時間のあるときに、親知らずを抜いてしまいましょう。
かみ合わせには影響のない歯だし、抜いても影響ないですからね。
放っておくとまた痛くなる可能性もありますよ。抜いちゃいましょうね。
といわれた。診察時間1分。鎮痛剤はすでに持っている、と告げたので
炎症を抑える抗生物質を出してもらって100B。
会計をしているときに先生が出てきたので、ついでに聞いてみる。
「歯を抜くのは、時間かかりますか?」
「15分位かな。切開の必要もないから、すぐに終わりますよ。400バーツくらいです」
と教えてくれた。
早くて安くて、症状もきちんと説明してもらえて、大変満足だった。
さて。もらった薬は4日分。早速飲んだら、歯茎の腫れはすぐにおさまり、この分だと、鎮痛剤はもう飲まなくても大丈夫かも。あとは、もらった抗生物質を飲み切って、その後は・・・。
どうしよっかな〜。
抜かないでとっておいて、ウルトラマンのカラータイマーのように、痛み出したら「ちょっと身体に負担かけすぎよ」のサインとして活用できないだろうか。
そんなことも、考えている。
1月の第2土曜日はワンデック。こどもの日。
たいていの学校では金曜日に子供の日にちなんだお祭りやパーティーをする。
そして、土・日は子供をどこかに連れて行くのが親の役割。
土曜日が出勤日の場合、有給を取ってまで、子供に奉仕するらしい。
らしいっていうのは、私はあまりピンと来なくて、やったことがないから。
仕事があれば、仕事に行くし、子供の塾があれば塾に連れて行く。特別なことはしない。
おばあちゃんは不思議そう。
「今日も勉強があるの?」
日本語の学校だから、タイのこどもの日はあまり関係ないのかも。とくにお祭りもパーティもなく通常通り勉強してきた模様。
日曜日も、各地で子供の日にちなんだお祭りや、ちびっ子コンテスト。
この時期に知り合いに会うと必ず聞かれる言葉。
「今年は子供をどこに連れて行ったの?」
毎年お決まりの返事
「別にどこにも」
すると、聞いた相手が気を使って
「どこに行っても混んでいるからね」
とフォローしてくれる(笑)
翌週月曜日はワンクルー。先生の日。
先生に感謝するお祭りなので、小学校はお休み。
両親が教師をしていればいいけれど、会社員だったら、悲惨である。
親は仕事で子供はお休み。
そんな迷惑なお休みあるだろうか。
ちなみに、あくまでワンクルーなので、保育園や大学や通常通り。
ワンアジャーンではないのだ。
タイでは、大学の先生だけはクルーとは呼ばず、特別な敬称「アジャーン」を使う。
ワンクルーの日に、大学構内がとても混んでいた。
ワンクルーとは無縁のはずの大学に、この地方の小学校の先生達が集まってきたのだ。
皆さん、タイシルクの綺麗なスーツでおしゃれしている。
どうやら、ワンクルーの記念行事を大学の講堂で開催したらしい。
せっかく小学校が休みになっても、こんな行事に出席するのだったら、いつもよりおしゃれもしなくてはならないし、先生達は普段より忙しいかもしれない。
ワンクルーにも、クンクルーは休めないのだなぁ。
ワンクルーの休日を満喫できたのは、結局のところ学校が休みになった子供達だけかもしれない。
タイに、MACRO(マクロ)という卸センターがある。
タイの人は、メコーと呼ぶ。
小売業の人向けに、各商品をまとめて、安く売っている。
例えば、定価5バーツでのスナック菓子は20個セット。
シャンプーの旅行用ミニボトルもミニ台所用洗剤も20個セット。
飲食業の人も、ここで大量に肉を仕入れたり、ジュース用のみかんを仕入れたりする。
このマクロ、一般のスーパーとは異なり、会員でないと入れない。
また、もともと業者さん向けなので、バラ売りはしていないのが難点だけれど、とにかく安いのが魅力。
だから、我が家では大量に使うものはここで仕入れている。例えば、洗濯洗剤だとか、トイレットティッシュだとか。
あまり知られていないのだけれど、マクロは業者さんじゃなくても、会員となることができる。
以前は業者さん限定だったらしいのだけれど、外資の大手安売りスーパーが業者さんでも利用できる価格で安売りをするので(しかも、店員が教育されているのでスーパーの方が店員の態度が良いと評判)
慌てて一般の人の利用も可にしたのだとか。
個人の入会は申請書に記載するだけ。そして、IDカードを見せて完了。
申請当日に会員証を発行してくれて、申請当日から利用できる。
個人と業者さんは、発行されるレシートが異なるだけのことである。
業者さんには、税金の還付が受けられる正式な領収書。
個人の会員には、簡易レシート。
そして、実は会員とならずとも、マクロで買い物できる技もある。
会計の時に会員証の提示が必要なのだが、それをレジの前後に並んでいる人に借りてしまうのだ。
自分の番が来たときに、後ろを振り向いて「すみません、会員証お借りできます?」というと、たいていの場合、黙って会員証を貸してくれる。
私は貸したこともあるし、うっかり会員証を忘れた時に、借りたこともある。
レジの定員さんも特に何も言わない。この辺り、タイのおおらかさである。
先日はマクロにおいしそうなオレンジがあった。
興味を持って近づくと、熱心に袋詰めしているおばさんがいる。
近づいてくる人にも熱心に勧めている。
「このオレンジ、おいしいんですよ。先日も買ったのですが、甘くておいしかったですよ。」
そして、せっせとビニールに詰めている。お友達や親戚におすそ分けするのか、おばさんの買い物カートには、すでに袋詰めが完了したオレンジが4袋入っていた。
確かに、おいしそうな色をしている。
さっそく私も袋詰めの仲間入り。
家に帰って、むいてから気づいた。このオレンジは種無しだった。
おばさんの言葉通り、甘くておいしかった。
そういえば最近、種無しのブドウ、種無しのオレンジと、種無しが出回るようになった。
種のせいでフルーツ食べるのを面倒に感じている皆さんには朗報である。
前の職場は、白いブラウスに紺のベストとスカートだった。
これが可愛いのだ、というのは昨日も書いたけれど、ベストがあるので、白いブラウスはスケスケ生地でも大丈夫だった。 これがまた可愛いんだな。
白いブラウスといっても、エリの形とか、生地の厚みとか柄とか、いろいろ表情がある。
たいていは、198Bで既製品を買うのだけれど、凝っている人は、ブラウスも仕立てをしていた。
ところで、せっかく可愛くてお気に入りのブラウスも、半年も着ると寿命になってしまった。
なぜか。
水道水のせいで、白い服が茶色になってしまうのだ・・・。
洗濯に使用する水道水は、もちろん、飲料水にはできない。
で、水道管のサビが一緒に出てきたりするので、白い服は、すぐに色が変わってしまう。
日本から来た母が「悪いけど、白い服はここでは洗わないで帰るわ。ここの水、こわい・・・」と恐れるほど、すごい勢いで白物が染まってしまうのだ。
だから、ブラウスは半年に一度は買い換えていた。
もちろん、白い服だけではない。
薄いブルーのスカートも、明るい茶色の洋服も、だんだん、暗い色に変色していく・・・。
水自体が汚れているので、洗剤を入れても効果ないし。
もう少し、水の質を改善してもらえたらなぁと思う毎日である。
パタヤやシーラチャの一部では、水道水も一日置きにしか来ないという。
ということは、毎日水が出るだけでも、ありがたいと思わなくちゃいけないんだけどね。
以前会社勤めをしていた時の制服は、紺色のベストとスカートに白いブラウスだった。
どこぞの学生さんのような可愛い制服は、他の会社からも羨望の目で見られていた。
タイの会社の制服というのは、基本的に制服そのものを支給されるのではなく、生地を支給される。
そして、着たい服を自分でデザインして、仕立て屋さんに持っていく。
だから、同じ色で同じ柄だけれど、デザインは一人一人違う服を着ることになる。
制服は毎日身に付けるものだし、タイの場合、制服姿のまま出勤するので、(私服で出社して職場で制服に着替えるなんてことはしない)会社帰りにどこかで食事、というときも制服のまま。
だから、制服のデザインは自分のこだわりを主張するチャンスでもあり、おしゃれのセンスを披露するチャンスでもあるのだ。当然、皆真剣。生地が支給される少し前になると、皆デザインを考えるのに忙しくなる。もちろん、仕事なんて二の次である。
私は生まれてこの方服のデザインなんてしたことがなかったので、早々にあきらめ、いつも友人任せだった。受付のオーイは、そういうのが大好きなおしゃれ少女だったので、彼女に頼んでいた。
面白かったのが、彼女がデザインする際に参考にする資料。
大人向けの雑誌はもちろんだけれど、スーパーのチラシなどで、子供服のデザインまで研究していた。
そして、子供用のスカートのすそ部分に面白いデザインがあると、それをそのまま制服のデザインに応用するのである。
オーイは社員の中でも若手で、派手なデザインを好んでいた。
そのオーイに「デザインお願いねー」と任せてしまった私。
目を輝かせて「任せて。かっこいいの作ってあげるから」と張り切っているオーイ。
それを見て心配したのは総務マネージャーのアンだった。
「あのね、オーイ。てんもは社長秘書だから。公式の場に出たりすることもあるんだから、あんたが着ているみたいな派手なデザインはやめときなさいよ。少しシックなのにしてよ」
「わーかってるって」
ハラハラしながら見守るアンに、お客さんへの対応そっちのけでデザインに没頭するオーイ。そして、そんな周囲のやりとりよりも、いろいろな部門からまわってくる書類の翻訳に忙しかった私。
今となっては、すごく懐かしい光景である。
結局、アンの心配をよそに、オーイがデザインしてくれた服はすごくきれいで、評判が良かった。
「綺麗なデザインだね」
と私の制服が褒められるたびに、
「デザイナーがいいからね」
と自慢そうに言うオーイ。
私が退職する際には、数着を記念に取っておき、後は皆友達に残してきた。
たまに仕事などで旧職場に顔を出すと、あの頃の私が来ていた服を着ている子がいる。
それを見るたびに、学生生活のように楽しかった職場での生活を思い出す。
フルーツ大好きなクンとアンはまだ頑張っているけれど、オーイは私がやめた半年後にこの職場を去った。
今はそれぞれに別々の道を歩いているけれど、私にとっては、いつまでも大切な友達。
今度また、オーイをさそって食事でもしよう。
スーパーで目覚まし時計を買った。
カラフルな色の、かわいいやつ。
電池を入れて、時刻をセットして、目覚ましをセットした。
翌日、ちゃんと起きた(*^_^*)
翌々日も、まだまだ起きた(*^_^*)
その次の日くらいだろうか・・・
目覚ましが鳴らない。時刻がずれている(泣)
きっと、すごく安いのを買ったからダメだったんだ。
そう思って、わざと高いのを買ってみたり、時計専門店で買ってみたり。
数々の過ちを繰り返して、やっと分かった。
タイの置き時計は信頼ならない
だから目覚まし時計には、もっぱら携帯電話を使用していた。
電話としての機能と同じくらい、目覚まし時計としての機能を重宝オていた。
だって、正確に動いてくれるし、段々音が大きくなるように設定したり、一旦止めても、10分後にまた鳴るように設定できたり、使い勝手も良いのだ。
ある時、タイの人は、目覚まし時計に不便を感じていないのだろうか、と思い、スタッフに聞いてみたことがある。
置き時計ってすぐ壊れるけど、使える目覚まし時計がなくて、不自由しない?
スタッフは即答。
携帯電話を目覚まし代わりに使っています。一番信頼できますから。
ほ〜。私は正しかったのだな。と思った。
こうして、私の携帯電話を目覚まし時計として使用する生活が4年ほど続いた。
ところが、昨日の朝のこと。
ごそごそ、と音がするので、フと目を開けると、7時!!
大寝坊である。
いくら前日の夜遅かったとはいえ・・・なんたること!
携帯電話の目覚まし音量で起きれなかったのかしら・・・と嘆く私に、ぷーちゃんが一言。
今朝目覚まし鳴ってなかったよ
・・・寝る前に、セットしたのに・・・
NOKIAよ、お前もか。
重大事件発生である。
以前にも、何度か疑わしい時はあったのだけれど、すべて自分が気づかず寝ていたのだと思っていた。でもどうやら、時計が鳴らない日があるらしい、ということが判明した。
頼りの携帯電話にも、頼りにならない日があるとすると、これから何に頼ればよいのか。
本当は、目覚まし時計に頼らず起きることができれば一番良いのだけれど、まだまだそこまでいかない。
目覚ましに助けられて起きるのが現状。
一体、どうすれば・・・。
で、結局、日系デパートで、高級ラジオ時計を買ってみた。困ったときの、伊勢丹頼みである。
コンセントにつないで、予備に電池も入れるタイプ。
お値段なんと、780バーツ。
正直、私にとっての置き時計の値段の範疇を超えている。
でも、「これは、生活への投資だ。」と言い聞かせて、思い切って買ってみた。
さて、日本製のこの時計は、ちゃんと働いてくれるだろうか。
今朝は調子よく起きることができた。
正直、この時計でもダメだったら、もうお手上げである。
明日の朝、正常に動いてくれますように・・・。祈りながら眠りにつく日々である。
我が家には海側に小さなベランダがついている。
そこから、海を眺めることができる、いわゆる「シービュー」のお部屋なのだ。
パタヤにある、眼下にエメラルドグリーンの海が広がる眺望のお部屋とは規模・海の色ともに、ちょっと違うけど、それでも毎朝、夕、晩海を眺めることができるのは、生活にずいぶんと潤いを与えてくれていると感じる。
そのベランダには西日が差し込む。かなり強烈な日差し。
ベランダで花を育てもうまくいかないのは、その強烈な日差しのせいだと思っていた。
綺麗に咲き誇っている花に一目ぼれして、買ってかえっても、つぎのつぼみがひらかず、葉だけになってしまうことを繰り返し、やがて花を育てることはあきらめた。
それでも何かの彩りが欲しいので、今はカラフルな陶器の金魚とカモを置いている。
タイで花を育てるのは難しいんだ。そう、思っていた。
でも。
ぷーちゃん実家は、西日どころか一日中タイの強烈な日差しが当たっているのに、美しい緑であふれている。何を植えても、すごい勢いで成長している。
ぷーちゃんは、土がいいのかも。と言う。
花を置いても、つぼみから次々に花が咲く。
事務所脇のパパイヤの木も、グングン成長している。見ていて気持ちがいいほど。
マンゴーも、あっという間に実をつけた。
タンブンの時に料理からこぼれた唐辛子が芽を出して、あれよあれよと言う間に大人ほどの背丈になり、赤やオレンジの唐辛子がなっている。それを鳥が食べに来るので、小鳥のさえずりまで聞こえる。(そう。タイの鳥は唐辛子を食べるのだ)
毎朝毎晩、ぷーちゃんパパママがホースでたくさんの水をまいているからだろうか。
(そういえば私は、ベランダの花に水やりを忘れることが結構あった)
しかし、それよりなにより、植物には、育てている人の心が反映される気がしてならない。
毎回花を枯らしてしまっていた自分のことが多少気になるが、それはそれとして。
ぷーちゃんパパママの優しい心に反応して、木々が喜んで成長しているように見える。
おかげで、わが事務所は花に囲まれている。
とてもよい環境で仕事ができるのは、モーリさんとモーリさんご主人のおかげなのだ。
去年の年末のお話。
日本から、荷物が届いた。
実家の両親が送ってくれた、食材の数々。
両親が送ってくれるものは、特にリクエストしないものも入れてくれるので、ありがたいけれど、時々、
こんなのタイにもあるのに〜!!送料もったいなーい・・・
と思うものもある。たとえば、コンデンスミルクとか(笑)
先日の荷物にも、そんなものが一つ入っていた。
それは、ブルーベリージャム。
ジャムなんて、タイにもあるのにー!!送料もったいなーい・・・
と嘆く私の隣で、子供達が目を輝かせてジャムを見ている。
確かに、タイのジャムは甘くて、家では食べないので、ジャムを見るのは初めてかもしれない。
あまりに興奮しているので、柔らかパンを買ってきて、ジャムを塗って手渡してあげた。
おいしい、おいしい。とパクパク。
見事な食べっぷりに、そんなにおいしいの?と私もつられて一口。
おいしい〜!!
甘さ控えめで、フルーツの香り豊かで・・・なんておいしいの!!
で、私も夢中で食べ始めた。
少し厚めにジャムを塗っても、甘さ控えめなので、全く甘みを感じない。
家族全員でニコニコ。ニコニコ。
もっと、もっと、と手を伸ばし、気づけばジャム一箱完食。
・・・、ジャム一箱完食??
う・・・いくらなんでも、それは食べすぎなんじゃ・・・
気づいても後の祭り。だって食べてしまったのだもの。
それにしても、アヲハタジャムを一回で食べきってしまうというのは、たとえ5人家族でも、ちょっと多すぎ。
だいたい、いくら甘さ控え目でも、ジャムはジャムである。本当は甘いのかもしれない。
それなのに、甘さたっぷりのタイ料理やタイのおやつで、味覚がタイ化していた我々には、「薄味」に感じて、食べてしまったのかもしれない!!
そういえば、タイに来たばかりの頃甘くて食べられなかったヨーグルトも、今では普通に食べてしまっているし・・・。
いや、タイは暑いし、体は自然に変化しているのだから・・・なんて思ってみても、やっぱり、この味覚の変化はかなりまずいような気がする。
でもジャムは本当においしかったので、またリクエストしよう。
今度は、子供達が大好きなんだけれど、タイのものはすっぱくて食べられない、イチゴのジャムにしようかな。
今セブンイレブンで買い物をすると、「お金の代わりに使えます」という、金券ならぬ、ミニシールをくれる。
次回の買い物で、そのシールを使うことができる。
お金として使わずに集めると、豪華賞品を安く購入できるチャンスもあるのだが、その豪華賞品は、あまり欲しくないので、お金として使用している。
銀シールは1枚1バーツ。カラーシールは1枚3バーツ、と、結構すごい金額のシールである。
このシールにがすごいのはこれだけではない。
・使用数に制限がないらしい。
昨日150Bの買い物をして、23B分をシールで払ったが、何も言われず、そのまま受け付けてもらえた。
・シールを使用して買い物をした時も、またシールがもらえちゃう。
通常、割引券や割引クーポンを使用しての買い物の際は、新規割引券の配布の対象にならないと思うのだが、23B分をシールで支払ったときも、あたらに4枚のシールをもらった。
最初は、店員さんが勘違いしているんじゃないか、と思ったのだが、どこの支店でも同じ対応なので、おそらく、そういうことになっているんだと思う。
これって、複利じゃないけれど、会社にとっては結構な割引率になってしまうんじゃなかろうか。
我が家では、買い物に出かける時間を省略するために、セブンイレブンはかなりの頻度で利用している優良顧客なので、たくさん割引していただいても、まぁいいか、とは思うのだけれど。
冷蔵庫の隅に、去年いただいた「サラミ」の最後の一本を発見。
ドイツに留学中のぷーちゃん友人が、一時帰国でタイに戻る際に持ってきてくれたもの。
お土産にソーセージ欲しいって言うから悩んじゃったわよ
と言いながら渡してくれたのが、ソーセージの缶詰と、サラミだったのだ。
なかなかナイスチョイスである。
サラミと言えば、一口サイズを酒の肴に食べるくらいで、あまり縁のない食材だったけれど、ドイツからやってきたサラミは直径1cm、長さ20cmくらいの細長い棒のような形状。
そのままかじって食べるのにちょうど良いサイズなのだろうけれど、せっかくいただいたので、料理に使って家族で楽しもうと思った。
それで、薄切りにしてキャベツと一緒にいためてみたら、これがなかなかおいしい。サラミの塩気で全体に薄く味がつくので、あとはほんの少し塩を追加してあげたり、付け合せだったらそのまま食卓に出してもおいしく食べることができる。
キャベツ・白きくらげの和え物(ごま油・しょうゆで中華風)に加えたら、彩りもきれいな一品に仕上がった。
ポテトサラダに入れてもおいしかった。
最後の一品で、何を作ろうか・・・。
さっぱりサラダが食べたかったので、大根サラダに入れてみた。
最近、TOPSなどでは、タイでおなじみの一回食べきりサイズの小さな大根と別に、日本と同じサイズの青首大根が並ぶようになった。さっそく大根を千切りにして、辛味を抜くためにうっすらマヨネーズを和える。しばらくすると水気が出てくるので、水気を切る。(このときにマヨネーズも一部水気と一緒に流れるので、マヨネーズ和えとはいえ、仕上がりはそれほど油っぽくなく、さっぱりするのだ!)
しなっとした大根に薄切りのサラミを散らせば、きれいな大根サラダの出来上がり。
マヨネーズとサラミの塩気で、それ以上の味付けは必要なし。
サラミは、食材としても活躍してくれるのね。とサラミの素晴らしさを実感。
長期保存も出来ることだし、今度日本に帰国したら、サラミを大量に仕入れてこようかな、と思う。
自他共に求める「数字に弱い諸君!」の私は、給料が出たらまず、目的ごとにお札を分配してしまう。
この作業を怠ると、
何に使ったのか分からないけれど、なぜか給料が全てなくなってしまった・・・という、非常に恐ろしい状態になってしまうのだ。
分配した後は、それぞれの束の一番上の札に鉛筆で書き込み。
「こづかい」とか「保険」とか。
そう。お札に直接書き込んでしまうのだ。
これは4年間の日系企業勤めで身についてしまった習慣。(悪癖?)
最初、友人がお札になにやら書いている時には非常に驚いた。
ポストイットを貼り付けるとか、メモを挟むとか、他にやり方もあるのに、なぜお札に直接書き込んでしまうの!?
本当に、声をあげそうになった位、驚いた。
そして銀行で銀行員がお札に書き込んでいる時にはもっと驚いた。
あなたまで・・・!?
銀行員は、まとまったお金を下ろしたときにお札を二つ折りにして輪ゴムでとめて渡してくれるのだが、一番上の札にお札の枚数をメモするのだ。
2万バーツなら、20。 5万バーツなら、50。という具合に。
これが銀行の業務マニュアルになっているかどうかは不明だが、かなり一般的に見かける光景になっている。だから、以前の書き込みがのこっているお札に出会うこともある。
銀行員は、メモをしようとしたお札にすでに別の人によるメモがあると、動ずることなく前の数字を2本線で消し(決して消しゴムで消したりはしない)空きスペースに新たな数字を書き込む。
とても違和感がある光景だったのだが、いつのまにやら、私にとっては当たり前の光景となり、自分でも同じことをするようになった。ポストイットを貼り付けても、取れてしまうことがあるので、直接書き込んでしまうのが一番便利・安全なのだ。
銀行でおろした1000バーツ札に日本語の書き込みがあったら、それは私の手を経由したお札かもしれない。
ご近所さんに会った。新年の挨拶を交わして、留学中の奥さんについて聞くと、このお正月はタイに帰ってこないらしい。
この方の奥さんは、大学の先生をしていて、去年からカナダに留学中のアカデミックママなのだ。
ママ。そう、小学3年生と1年生の姉妹のママ。博士号取得のためにカナダに行ってしまった。
だから今は、父親と姉妹の3人で生活している。
最初、彼女がカナダに行くと聞いたときには心底驚いて、家に帰ってさっそくぷーちゃんに報告。
「あそこのお母さん、カナダに行っちゃうんだって!!」
ぷーちゃんは少しも驚かずに言った。
「うん。あそこの学部はカナダ留学が多いよ」
子供を保育園に行かせて仕事をしている私も、相当ドライな方かと思っていたけれど、さすがに子供を置いてカナダは遠すぎる。
でもきっと、彼女にとっては、カナダはどうしても必要な道で、家族もそれを応援しているのだろう。
「あと3ヶ月で帰ってくるよ」
別れ際にご近所さんが言った。
そうか。ソンクランの時期には一度戻ってくるのか。
子供達はきっと、指折り数えてママの帰りを待っていることだろう。
早く4月になればいいね。
そう、思った。
お正月から大掃除である。
年末は掃除が間に合わず、元旦から窓拭き、モップがけ。
これが意外に楽しくて、1年の間にたまった不要な物はすべて処分。
もちろん、粗大ゴミは1階のゴミ集積所に、それと分かるように置いておく。
その日のうちに、警備員さんやお掃除のおばさんによってお持ち帰りいただいた。
ただ捨てるわけでもないので、こちらとしても気が楽。簡易タンブンさせていただいた気分。
子供服は、すでにルートができているので(笑)そのルートで流すと必要なサイズだけ選んで引き取られる仕組み。
さて、ピカピカに磨きあがった床を見ると気持ちまでさっぱり。
有意義な休日の過ごし方だった。
タイで生活を始めてしばらくすると、アローイなタイ料理と言えども、全ての店が美味しいわけではないらしい、という当たり前のことに気づき始める。
もちろん、美味しくないというのは、「自分にとって」であって、他人にとって美味しいかもしれないが。
例えば、辛いお店は、私にとっては美味しい不味い以前に、縁のない店である。
最近発見した「美味しいお店」はナムトーフー屋さん。
ナムトーフーとは、豆乳のことで、朝夕街角に湯気のたった豆乳を食べさせてくれる屋台が出る。
そう。飲ませて、ではなく、食べさせてくれるのだ。
豆乳をコップにいれてグイッではなく、小さなお椀によそってもらい、それをレンゲですくって食べる。テイクアウトの場合はビニール袋に入れてくれる。
もちろん、砂糖入り。甘くておいしいおやつなのだ。
砂糖だけではなく、「クルアン」と呼ばれる具も入る。
具には各店のこだわりがあって、小豆、かぼちゃ、トウモロコシ、緑豆、キビなどの野菜、食物繊維系に強い店もあれば、野菜はあまりない店もある。どの店にも共通しているのがサークーと呼ばれるタピオカ(大粒)。
この大粒タピオカの茹で加減によって、私にとっての美味しい店とそうでない店が決まる。
ゆですぎで、歯ごたえが残っていない店は、不合格。どうしてもその店で買うことになった時にはタピオカなしで頼む。はごたえのないタピオカほど不味いものはない。(ただし、入れ歯のおじいさんおばあさんには歯ごたえが残っているタピオカは食べづらいかもしれない)
しっかりモチモチの歯ごたえが残っている店は合格。そういうお店のナムトーフーは、他の具を減らしてタピオカをたくさん入れてもらう。たまには気分で、フォーン(湯葉)も入れてもらう。たいていのナムトーフー屋さんでは、豆乳を温めているうちに発生する湯葉を取り除きながら小袋に集めていて、頼むとそれを具として使ってくれるのだ。ツウはフォーンのみ注文し、砂糖をかけて食べたりもする。豆乳に入れるとシャワシャワ歯ごたえでなかなか楽しい。
もう一つの美味しい店の要因は、豆乳そのもの。
テイクアウトで購入して冷蔵庫に保存した時、翌日豆乳が固まってしまうものは、増量に牛乳を入れている店らしい、とは、我が家のモーリさんがどこからか仕入れてきた噂話で、正確なところはわからないけれど、たしかに、豆乳の味がしっかりしているところ、なんとなく薄味のところ、これも店によって様々。
すこし緑色がついているのは、豆乳鍋の中にバイトゥーイという葉を入れて香り付けしている店。ほのかな香りが優しい。
最近開店したばかりのナムトーフー屋さんは、バイトゥーイこそ入れていないものの、タピオカの歯ごたえがしっかりして、豆乳の味も濃くておいしい。
さらにうれしいのが隣でパートンゴーとパオを揚げていること。揚げたての熱々を買う事ができるのだ。
アツアツのパオとおいしいナムトーフーの組み合わせは最強で、最近毎日のように食べている。
願わくば、移り変わりの激しいタイの屋台社会の中で、この屋台が長く長く続いてくれますように。
いつもはただ通りすぎているだけの市場の乾物屋さんの店頭で、面白いものを発見した。
振ったらカラカラと音がしそうな、乾燥海老。
チョンブリも海の街なんで、干し海老というと、ゴロゴロとした太ったものばかり。
高級食材だかどうだか知らないけれど、私はこの干し海老が苦手。
買ってきた料理に入っている分にはかまわないけれど、自分で料理に使うことはあまりない。
なぜならば、料理に使おうと水で戻した途端、ふやけた様な食感で、多少の生臭ささえ出てきてしまうのだもの。調理の仕方が下手なのかもしれないけれど、とにかく敬遠していた食材だった。
ところが、先日発見したこのカラカラ海老は、体が小さくて、殻ごと干してあるけれども平べったくて、そのまま料理に使えてしまう。そのまま使えるので、ふやけた食感も、生臭さもない!!
海老のオレンジ色が映えるので、白菜やほうれん草のおひたしにふりかけてもきれいだし、スープに入れてもおいしい。(ジャガイモスープに入れたら、ジャガイモの甘味が引き出されて、それはそれは美味だった!!)
そのまま食べるとしょっぱいのだけれど、味付けに利用すれば、大丈夫。
昨日は大根サラダに混ぜ込んでみた。
大根の千切りにマヨネーズをちょこっと混ぜて、大根の辛味を抜いた後に、ドレッシング代わりにこの海老を混ぜ込むだけで、りっぱなサラダに!!
ゴマや青菜と混ぜてふりかけにも出来そうだし、なんとも応用範囲の広そうな便利な食材を発見したものだと思う。
NHKワールドを通じて見る日本の様子では「極寒」という言葉がふさわしい寒さっぷりのようだが、タイも寒い。
ものすごく、寒い。
在タイの皆様はきっと同意してくれるはず。
しかーし、冷たい風がビュービューと吹き荒れるベランダにたわむれに置いてみた温度計が指した温度は
「18度」
なんとも気合の入らない数字である。
日本で本物の寒さに耐えている皆さんには、怒られそうな数字である。
それでも、常夏の国で暑さに耐えてきた体には、「体感温度氷点下」くらいの厳しい寒さに感じられる。
この寒さで、眠りが深くなった。
4月に日本に帰省した時に気づいたのだが、人間は、大人も子供も、寒さに震えながら暖かい布団に身を包んで寝ると、眠りが深くなるようだ。
いつもより長時間ぐっすり眠れてしまうし、子供達も、ちょっとやそっとの物音ではピクリともしない。
冬眠と言うのは大げさだけれど、それに近い体の仕組みが働いているのかもしれない。
と言うわけで、今朝もぐっすり。目覚ましの音も耳に入らず、全員で寝坊。
恐るべし寒さである。
異変に気づいたのは、数ヶ月前。
自宅から数キロ離れた場所に、「ジム」が誕生した。
まさか〜!!
と思った。
バンコクのホテルならともかく、こののんびりした海の街で、ジムを作っても、はやらないでしょう・・・と。
でも、その前を通るたびに、大勢の人がランニングマシーンで走っているのが見えて、意外に思っていた。
走る場所なら、健康公園も、海岸も、どこにだってあるのに。
ちなみに、ジムというのは、ホンテウ(長屋)を横に二部屋利用してあり、商店街の並びにある。
道路側はガラス張りなので、外からよく見えるのだけれど、所狭しとジムの器材が並んでいて、息苦しさすら感じる。
でも、人が入っているんだな〜。
知人の医師が、夜中の勤務を終えてからジムで汗を流す、と言っていたけれど、私がそのジムの前を通るのは、昼間。 ジムで走っているらしい人たちは、女性が多い。この時間にジムに通える、ということは、仕事をしていないか、自営業か。
とにかく、人が結構入っていることを、とても意外に思っていた今日この頃。
なんと、自宅近くに、第2号店を発見!!(チェーン店かどうかは不明)
これは・・・
チャーカイムックとかカフェーソットとか、流行り物が急激に増えたあの時に似ている。
そして、街のいたるところでエアロビしている人々を見かけるようになったあの時に似ている。
エアロビは、意外にも長続きしているようだし、もしかすると、ジム通いがこれからのタイ東部の人々の流行となる日もそう遠くはないかもしれない。
異変に気づいたのは、数ヶ月前。
自宅から数キロ離れた場所に、「ジム」が誕生した。
まさか〜!!
と思った。
バンコクのホテルならともかく、こののんびりした海の街で、ジムを作っても、はやらないでしょう・・・と。
でも、その前を通るたびに、大勢の人がランニングマシーンで走っているのが見えて、意外に思っていた。
走る場所なら、健康公園も、海岸も、どこにだってあるのに。
ちなみに、ジムというのは、ホンテウ(長屋)を横に二部屋利用してあり、商店街の並びにある。
道路側はガラス張りなので、外からよく見えるのだけれど、所狭しとジムの器材が並んでいて、息苦しさすら感じる。
でも、人が入っているんだな〜。
知人の医師が、夜中の勤務を終えてからジムで汗を流す、と言っていたけれど、私がそのジムの前を通るのは、昼間。 ジムで走っているらしい人たちは、女性が多い。この時間にジムに通える、ということは、仕事をしていないか、自営業か。
とにかく、人が結構入っていることを、とても意外に思っていた今日この頃。
なんと、自宅近くに、第2号店を発見!!(チェーン店かどうかは不明)
これは・・・
チャーカイムックとかカフェーソットとか、流行り物が急激に増えたあの時に似ている。
そして、街のいたるところでエアロビしている人々を見かけるようになったあの時に似ている。
エアロビは、意外にも長続きしているようだし、もしかすると、ジム通いがこれからのタイ東部の人々の流行となる日もそう遠くはないかもしれない。
3日間、ハリポタワールドに旅立っていたぷーしっとさんが、無事帰還した。
いやぁ、よかったよかった。
本好きにとって、好きな本を読む時間というのは、とても大切。
何に邪魔されることなく過ごせると幸せだよね。
私自身は、好きな映画も本も、もう少し自分に余裕が出てきたときの楽しみに取ってあるので、今は見ないけれど、夢中で読んでいるぷーしっとさんを横目で見ながら、少しだけ一緒に旅した気分。
今、純粋に楽しむためだけの読書をしても、いろいろなことが気になって、心の底から楽しむことはできない、とわかっているので、気がかりがなくなって、本当にリラックスできるようになったら、また読書を再開しよう。その頃には、お友達と読書会とかしたいな。
将来の楽しみがどんどん増える、今日この頃。
シーラチャに、おいしいケーキ屋さんがある。
タイには珍しく、生クリームのケーキが食べられるお店。
伊勢丹から銀座ライオンがなくなった日から、5階のパン屋さんのシュークリームでしか食べることができなかった生クリームである。貴重なのだ。
そこのレアチーズケーキも絶品で、毎週のように通っている。
常々気になることがあった。
ケーキの売り上げだけで、店舗を維持していけるのだろうか。
大きなお世話である。大きなお世話であるのだけれど、おいしいお店には、たっぷり儲かって、長続きしていただきたい。だから、気になっていた。
何しろ、この店がなくなったら、また生クリームが食べられなくなってしまうのだから、事態は深刻である。
平日はよく知らないけれど、週末は途切れることなくお客さんが入ってきている。
カウンターとテーブルをあわせると20名弱の座席数。
それでも、ケーキとコーヒーで一人120B程度だろうか。人件費やコストを考えたら、がっぽり儲かる、というよりは「ぼちぼち」程度だろう。
そんなことをぼんやり考えていたのだが、今日このケーキ屋さんの真の姿を知ってしまった。
深刻そうに電話をしているケーキ屋の奥さん。小さい店だし、本人の声がでかいので、そのつもりがなくても、全て聞こえてしまう。
「夜中に、帰ってきた日本人の部屋の水が出なくて困っているの。なんとかならないかしら。」
なんと、ケーキ屋さんは、アパートを所持していた。おぉぉ!不労所得!!
ケーキ屋さんは、大家さんだったのだ。
ということは、ケーキ屋さんの方は趣味で、本業は大家さんなのかもしれない。
じゃ、赤字が出ない程度に利益が出ていれば、お店は続けていくのだろうね。
帰り道にそんな話をしながら、ホッとした私とプーシットさんであった。
先日、つま〜ずの会で、この時期はあまりおいしい果物がない、という話題になって、その時には思い浮かばなかったけれど、今の季節においしいのは、ずばり「梨」だと思う。
タイで一般的に売られている梨は、実が小さくて、芯の近くはガリガリしている。
でも、最近、少し大きめの梨が出ていて、それは甘みたっぷりで、おいしいのだ。
サーリートーン(黄金梨)と呼ばれるその梨がおいしくて、我が家では毎日のように食べている。
最近、こういうサイズを大きくするフルーツが多く見られる。
サイズを大きくすると、果実の部分が増えるので、おいしさ増大である。
例えば、リンチーの巨大版。ノイナーの巨大版。そして梨の巨大版。
それから、少し前までは見ることもなかった、大粒ブドウ。
大きめサイズのフルーツをほおばりながら、幸せを実感する今日この頃。
もうすぐ、もっと嬉しい季節。みかんのおいしい季節がやってくる。
私は、1年のうちで、年末年始のみ、みかんを食べる。皮が薄くなって
丸ごと食べられるので、日本のみかんを思い出す。
味も絶対、この時期のものが一番おいしい。
去年は、お歳暮代わりにTOPSで箱入りみかんを買ってじいじばあばにプレゼントした。
味見したらめちゃめちゃおいしいので、慌てて自分達の分も買いに行った。
今年も、たくさんたべるぞ!と今から楽しみにしている私である。
近所に、「月明かりの市場」というロマンチックな名前の屋台街がある。
パッタイ・ホイトートなどの鉄板焼、
カオマンガイなどのご飯物、
ソムタム・ガイヤーン、
クィッティアオ・カノムジーンなどの麺類、
アハーンタームサン・その場にある材料でお好みの物を作ってくれるご飯屋さん
ジュース屋さん、ナムトーフー(豆乳スープ)屋さん、かき氷屋さん・・・
それらの、どれもが奇跡的においしい屋台街だった・・・
そう。過去形なのだ。
8年前、私がこの地にやってきた頃がこの市場の最盛期だった。
どのお店のご飯も、その頃の私にとっては、タイで一番おいしいご飯達だった。
私にとってだけではなく、タイの人にとってもおいしいらしく、朝も昼も夜も、
店は大勢の人で賑わっていた。
その後、立ち退きのような形で、屋台街全体が200Mほど移動した。その頃からだろうか・・・。
あれだけ賑わっていた屋台街に、人の姿がまばらになっていったのは。
味が落ちた訳ではない。しかし、客足が少しずつ遠のき、屋台街全体から活気が消えていった。
そして、「衰退」の影が忍び寄ってくると、各屋台の人の個々の努力では対抗できない、大きなうねりとなり、屋台街を飲み込んでしまった。
売り上げがかつての半分に落ち込み、これでは生活できない、と旅芸人の様に、各地のお祭りを追いかけて屋台を出展する形式に転向した屋台もあった。
「あそこに行けば、なんでもあるよ」
と言われていたかつての面影は、もうどこにもない。
屋台の人たちは、自分達なりに現状分析をしていた。
200M移動したことにより、立地がメインロードから外れてしまったのでお客さんが入ってきづらくなった。
周囲に屋台やレストランが増えたので、そっちにお客を取られてしまった。
今の若い子はダイエットを気にして、肉料理を食べない。
そして、昼に配達を始めるなど、どこも必死にかつてのあの「月明かりの市場」を取り戻そうと努力したが、もう、お店の数も半分以下に減り、寂しい雰囲気すら漂うようになってしまった。
ビジネスの世界では、全てのビジネスには創生期、成長期、停滞期、衰退期、の各段階があり、うまく成長期のビジネスに参入すればさほど努力しなくても成功するものだ、ということが言われることがあるが、全てのビジネスに寿命があるように、市場、屋台街にも寿命があるのだろうか。
市場全体を包む暗雲のような重苦しい雰囲気は、売り上げの増大のための各お店の様々な取り組みを飲み込んで、成長し続ける。
おいしいご飯が食べられなくなることが残念で、どうにか市場の復活ができないものか、と願っているのだけれど、私の願いは、果たして、かなうのだろうか・・・。
バンコク在住の日本人妻(タイ人と結婚した日本人女性)の皆さんと、都内某所でお食事会。
しばらュは、バンコクまで出かけるのが難しい環境だったのだが、最近ようやく一人で出かけることが可能になってきた。(モーリさん、ぷーしっとさんなど、家族に感謝である)
久しぶりに参加したお食事会では、ママ達は相変わらず、わかわかしく、美しい人達ばかりだというのに、お子達は、ものすごいスピードで成長していて、誰がどこの子かわからなかった(笑)
参加した妻ズは10人+お子達8人(多分) お正月に親戚一同が集まったような騒ぎであった。
シーラチャのレディース倶楽部の皆さんとは、車ですぐに訪ねて行ける距離にいるので、実際はあまり頻繁に会えなくても、なんとなく身近にいるような安心感があるけれど、バンコクの妻ズの皆さんとは本当になかなか会えないという危機感があるので、久しぶりに会えるとすごく嬉しい。
相変わらず皆さん、子育てしたり、仕事したり、家事したり、タイ語の勉強したり、いろんな事をこなしながら、しなやかに、たくましく、そして明るく生きている。
あったかい仲間達である。
帰宅したら、夕方はじーじばーばも一緒に7人で久しぶりに外食。
近所にある、北欧の人向けロングステイ施設内にあるレストランへ。
じーじ曰く、住居の販売費の方で利益を上げているので、レストランは採算をあまり重視していない、とかで、ビュッフェ形式で250バーツ。値段を見ると、あまり期待できなさそうなイメージだけれど(実際全く期待していなかった)実は、かなりハイレベルな品揃えだった。バンコクだったら、1000バーツ近くしているだろう。
20くらいあったテーブルも、満席になっていた。我が家以外は全て「ファラン」のみなさん。ロングステイでここにいる、ということは、皆さんそれなりに年配の裕福な方達。優雅に食事を楽しんでいらしゃる。別世界である。
風邪ひきのぷーしっとさんはお水だったので、私がじーじのお相手で赤ワインを飲みつつお食事。
孫達に囲まれてのお食事に、じーじはご機嫌。モーリさんことばーばも、孫達の行動に
「走ったら転ぶわよ!!」
「花瓶の花は殺虫剤を使っているから触っちゃダメ!!」
「プールに落ちるからそっちにいっちゃだめ!!」
等など、いちいちはらはらしつつも、少しは外食を楽しんでいた(と思う)。
なんだかとても、楽しい一日だった。
カノムトーキョーを食べながら考えた。
といっても、機会損失のことではない(笑) 今度は、個人情報の取扱についてである。
カノムトーキョーのように、屋台で売られているおやつは、紙袋に入れてくれる。
その紙袋は、再生紙。というと聞こえがいいけれど、使用済A4用紙を切って貼って袋状にしたもの。
その、使用済の紙の出所が問題なのである。
今日の紙は、「社外秘」と印刷されている、某工場の「工程管理表」日本人責任者のハンコつきである。
昨日のは、どこかの会社の社員リスト。入社日、名前が並んでいる。顔写真付きである。
個人情報漏れまくりである。
・工場で廃棄する紙を、工場の従業員が持ち帰り、小遣い稼ぎに紙袋業者に売った、または自分で内職しえ紙袋を作成して販売した。
・工場から産廃業者に売り渡す際に、業者の運転手などが、小遣い稼ぎに紙袋業者に売った、または自分で内職しえ紙袋を作成して販売した。
・または、直接産廃業者から紙袋業者に販売された。
いろいろなケースが想像できる。
いずれにしても、会社が大きくなるにつれ、機密文書の扱いが難しくなる。従業員に、印刷物の持つ重要性が認識されていないこともあり、部門内で出た秘密文書は全てシュレッダーで処理するという仕事の流れを作っておかないと、一箇所に集めてまとめて業者に引き取ってもらうなんてことをしていたら、確実に外部に漏れる。悪意のない人々の手により、外部の不特定多数の人の目にさらされることとなる。
タイの人も、「個人情報」に対する意識があまりない。 それだけ平和、ということなのかもしれないが。
小学校の教室でお絵かきに使用する紙は、裏側が、父母会への出欠確認の紙である。別の学年の父兄の「参加します」署名がついている。
紙の再利用は結構だけれど、こういう使われ方をされるということを覚悟しておかないと、ちょっと怖い。
学校に提出する書類は簡易署名にしておこう、と心に誓った。
在タイの皆さんは、カノムトーキョーというお菓子をご存知だろうか。
クレープ生地に「クリーム&ゼリーのおやつ風」または「卵&豚ミンチ&ソーセージのおつまみ風」または「クリーム&ソーセージなどの甘辛ミックス(!?)」など、客の好みのものを入れ、クルクルと細長く巻き上げたおやつである。一口サイズで2バーツ。細長サイズで5バーツ。
スーパーやデパートではなく、市場や小学校の前などで売っている、地元密着型のおやつである。
このおやつ、なぜ東京の名前がついてるかは知らないけれど、クレープにも日本の名前がついているから、使用している生地が日本のイメージなのかもしれない。
店によって、生地の配合とか、具の味付けが異なるので、一概に「おいしい」と勧めることはできないが、私の知っている店のそれは、文句なしにおいしい。ご夫婦で毎日一生懸命売っている。
特に、奥さんのお手製玉ねぎのみじん切り入り豚ミンチが美味しくて、我が家ではよく食べる。
子供がたまに、ソーセージとゼリーなど、訳の分からない組み合わせで注文するのが、タイらしいといえばタイらしいのだけれど、これでどういう味覚の大人に成長するのだろうか、と少々心配ではある。
このカノムトーキョーは、オートバイの横にミニ屋台をくっつけた、移動式屋台である。小さな鉄板がついていて、注文されたものから焼いていく。
焼けるのは最大で細長6つまで。一つを焼き上げるのに、鉄板に生地を落とすところから始めて、3分はかかる。美味しいので、一人3つも5つも注文する。当然、学校の下校時とか、市場の夕方とか、人が混み合う時期は非常に待たされる。
屋台の周りを人が取り囲んでいるのを見て、「今日は混んでいるからダメだ」とあきらめて帰る人もいる。私もたまに、「こりゃだめだ」とあきらめて帰る。下手すると15分くらい待たされるのだもの。
他人の商売に口を挟む気はないのだが、それにしても、毎日発生する、この「食べたいのに待つのが嫌であきらめる」お客さん=機会損失が気になっていた。
この店では作り置きをしないのである。作りたてがおいしい。というご主人のポリシーかもしれないし、
「ソーセージだけたっぷりいれて」
「こしょうはいれないで」
など細かい注文をつけるタイのお客さん相手だと、つくり置きをしても、売れない危険があるのかもしれない。
注文されたものから焼くので、当然、待ち時間が発生する。
少しは作り置きしなよー!という私の心の叫びが聞こえた訳ではないだろうけれど、最近は少し作り置きするようになった。
たこ焼きと同じかもしれないな。
昔、つくばで生活していたころ、とってもおいしいたこ焼き屋さんがあった。でも、つくり置きしていた。
ストックがなくなって、ちょうど焼きたてをもらえると、外はカリカリ、中はトロ〜の、最高のたこ焼きが楽しめたが、タイミング悪く、ストックのある時だと、全体にしな〜としおれた、蒸し器から出てきたようなたこ焼きを食べるはめになった。
だから、カノムトーキョーも、つくり置きしない今のスタイルがいいのかもしれない。
おかげで、外はカリカリ。中はしっとりの、おいしいおやつが食べられるのだから。
それにしても、一つ5バーツで売っているのだから、機会損失は避けたいものだ。
ちょっと設備投資して、鉄板を2つにしたらどうだろう??一度に焼ける数が倍になって、結構な数のお客さんをさばけるのでは??
などなど、いろいろと余計なお世話なことを考えてた。そして、ふと気づいた。
もしかすると、あのご夫婦は、「今の売り上げで、家族が食べていければそれで十分」と思っているかもしれない。知足である。
私も、余計なことを考えず、おいしいお菓子に感謝して食べていれば、それでいいのかもしれない。
私の日常生活で、最大のテーマは「持続性」。
かなり素直にバイオリズムが1ヶ月周期で上下するので、低調期に気を抜くと
習慣にしようと思っていた「良いこと」がストップしてしまうばかりか、掃除洗濯炊事等、本当に基本的なことすら、おろそかになってしまったりする。
だからいろいろ対策を練っているんだけれども、今回また仕事の方に力を入れすぎて、気づくと食事がほとんど屋台のテークアウトになっていた。7.8時頃まで事務所で仕事をしていると、それから帰宅して夕食の支度をするよりも、帰宅途中にラーメンでも買って帰って、さっさと食べて、掃除洗濯した方が早いのだ。・・・という言い訳に甘えて、疲れているとあったかくて食べやすいラーメンとかを軽く食べたいなぁなんて思ってしまうのだ。
そんな生活を反省すべく、今日は野菜の日とした。
朝は、昨日から買っておいた5種類の野菜をどんどん入れて、「食べるスープ」(セロリが入っておいしい)
炭水化物をとっている場合ではないので(それは別の日にたっぷりとってます)ご飯も炊かずに、昨日買ってあったパンと食べるスープのみ。
昼は、インゲンを5mm程度の小口切りにして一袋分入れた野菜たっぷりスパゲッティ。
夜は、キャベツメインのお好み焼き。
家族も喜んで食べてくれたので、嬉しかった。
特に、お好み焼きは絶賛された。われながら、大成功。魔法の粉を入れたのだ。
ゴマは身体に良い、ということで、ゴマを炒って、フードプロセッサーで粉にしたものを常備している。今日いつものようにその作業をしていたところ、買ってきたばかりの干しえびと小魚が目に入った。
これを粉々にしたら、そのままふりかけ?カルシウムたっぷり?
と思いつき、2種類まとめてゴマ同様にフライパン→フードプロセッサーの順序でやってみた。
そうしたら、ムーヨー状の、綿菓子のような「海老魚のフワフワ」が誕生。
すでに適度の塩気もあるので、そのままふりかけにできそう。
これでオニギリもいいかも。と、ワクワクしながら、これをお好み焼きに混ぜたら??とこれも思いつきで、そのまま実行。
小麦粉に、友人に教わった秘儀「白玉粉」混ぜを行い、適度に水を加えた後、隠し味、なんて可愛いものではなく、こっちをメインで行きましょう!とばかりに海老魚フワフワをドバドバ入れて、千切りキャベツもどっさり。
それだけである。肉も海老も一切なし。
なのに、旨みたっぷりでしっとりとした、最高のお好み焼きができた。
付け合せに即席きゅうりとにんじんの漬物。
今日は本当に野菜を摂取できた一日だった。大満足である。
さて、明日からも、これを継続して、野菜のある生活を心がけよう。
問題は、野菜の入手なのだ。 材料さえあれば、屋台に寄って注文して買って帰るまでと同じ位の時間で、自炊をすることができる。野菜買出しの時間を、生活の中にうまく組み込もう。
原因不明の腹痛とレベルアップが期待できる大きな仕事を抱えて、家にこもること2日間。3日ぶりに職場復帰。腹痛は原因の特定ができないままに吐き気もおさまり、完治。
しばらく食べなかったので、2キロ近く痩せていた。不健康な痩せ方である。
久々の職場というのは、フラフラするもんだ。
いつもの半分の仕事もこなせず、ボーっとしてしまう。
病み上がりの身には、平時の自分の仕事ペースがいかにとんでもないものかよく分かる。
それでも、「もっともっと時間効率を上げたい」と望んでいるんだもんなぁ。
われながら、あきれる。だけど、それでいいのだ。
やれるときにやれることをしないとね。
完治したところで、もっと強靭な体力をつけよう!と決心。
タイの人が自慢そうに言うように、確かにタイの細菌は強い。
でも、それ以上に強靭な体力をつけてみせましょう。
ぷーしっとさんのお友達には、お医者さんも数人いる。そのお医者さんたちが口を揃えて言うことには
体力をつけるには、運動するのが一番
日本でもそうだろうけれど、タイではお医者さんといえば、激務である。
複数の病院をかけもちした上で、自分のクリニックを経営している人も多い。
そんなお医者さん達の生活は、
朝病院での回診当番を済ませると、9時頃からは自分のクリニックで患者さんを診る。午後から病院に戻り、夕方再びクリニックに舞い戻る。という、一日12時間労働をこなしている。
そんなお医者さん自身は、一体いつ、運動する時間があるのか?
という疑問が当然わく。
答えは、
11時に仕事を終えたらその足でジムに行って汗を流す
そんな深夜に汗を流すより、さっさとシャワー浴びて寝た方がいんじゃないの?
と素人考えで思うのだけれど、相手は健康のプロである。
きっと睡眠時間の確保より、汗を流す方が大事なのだろう。
そういえば、近所の辺鄙な場所にジムができて、それが結構はやっている。
私はそこまで激務ではないので、なんとかジョギングの時間を確保しよう。
頑丈なチクワ体を作り上げるのだ!!
ご近所友達が3人、会社に遊びに来ることになったので、スタッフにそれを伝えた。
「明日日本人の友達が遊びに来るよ」
「どこからくるんですか?」
「えーとね、バンセン一人、バンプラ一人、シーラチャ一人みんな、タイ人と結婚している日本人なの」
「・・・一体どうやってそんなに集めたんですか!」
あきれたように聞いてくるスタッフに言われて ほんとだなぁと思う。
友人の紹介だったり、子供の学校が一緒だったり、知り合う形はいろいろ。タイに来た時期もばらばらだけれど、たまたま今はご近所さんに住んでいる、大切なお友達。
日本人女性はどこにでもいる。それこそ、世界中に。
そして、しなやかに、たくましく、どこの国でもしっかりと根を張って、生きている。
おいしいと評判のイタリア料理店に行って、しばし楽しいおしゃべり。
オンラインでも、オフラインでも、女同士のおしゃべりというのはどうしてこんなに楽しいのだろう。
さてさて、午後からもう一仕事しましょうか。
朝の歯磨きは、どのタイミングで行なうか。
私は、朝ごはんの後である。
ぷーしっとさんは、朝ご飯の前である。
起床→洗顔・歯磨き→朝食
の順である。
歯磨きというのは、食事の後に歯をきれいにするために行なう。
それを食事の前にすることに、意味があるのだろうか?
すっきりして気持ちいい
とは本人の弁。
では、朝ごはんの後にまた磨くか、というと、磨かないのだ。
しかも、ぷーしっとさんの両親も同じらしい。
でも、近所に住んではいるけれど、同居している訳でもないし、もともと、いろいろな意味で変わっている家族ではあるので、気にしないようにしていた。
ところが、子供が小学校で同じように教わった、と言う。
朝起きたら、歯を磨きましょう。
朝ごはんの後に、ではなく、朝起きたら、らしいのだ。
なんでー??と不思議に思ったけれど、よく考えてみると、
朝ごはんを家族揃って家で食べる家庭が少ないからかもしれない。
近所の小学生は毎朝パックの牛乳を飲みながら歩いている。
以前の職場でも、朝ごはんを会社の食堂で食べる人がたくさんいた。
朝ごはんを家で食べないから、朝ごはんの後、という時間がないのかもしれない。
在タイ8年目に突入してようやく気づいた、タイの摩訶不思議だった。
朝、皿洗いを終えて、さ、出かけよう、と思っていると、 ふっ と停電。
いつものように10秒後には回復するかと思ったけれど、今回のは少し長そう。ちょっと待っても、来ない。
プーシットさんが車に荷物を運んで行ったタイミングだった。
こりゃ、完全に閉じ込められているな
運悪く、エレベータに乗っている時に停電すると、中にいる人は閉じ込められる。
閉じ込められると、中にいる人は非常ベルを リーンリーンと押す。
それを聞きつけた警備員が助けに来てくれる、というシステムになっている。一応。
でも、当然のごとく、警備員は迅速には動かない。
どちらかというと、リーンリーンという音を聞きつけた周辺の人が
助けてくれることが多い。
しかし、今回の場合、ぷーしっとさんは自力で脱出してきた。
一体どうやって??と驚く私に教えてくれた。
停電時、エレベータの扉は中からこじ開けることができるようになっている。
よく映画で見るように、天井をぶち破って、という大げさなことをしなくとも、エレベータの扉を開けるのだそう。ただし、扉は2重になっていて、一つはエレベータそのものについている。もう一つは各階の入り口についている。
エレベータが、タイミングよくどこかの階でストップしてくれればいいのだけれど、時には、階と階の間でストップすることもある。
だから、まず内側の扉を開いてエレベータの位置を確認。運悪く階と階の間でストップしている時には、なるべく隙間の多い方を選んで、よじ登るなり、ジャンプして降りるなりする。
以上が停電時のエレベータ脱出サバイバルテクニック。
タイで生活している人は知っていた方がいいかもしれない。
日本にいる人だって、もしかすると役立つ時がくるかもしれない。
ぷーしっとさんが脱出してからしばらくして電気が来た。でも、扉をこじ開けたエレベータはまだストップしたまま。コンドーのガンマガーンをしている先生に会ったので、さっき閉じ込められたんですよ。という話をすると、先生はまたか、と呆れ顔で言った。
「そんなとき警備員はまっさきにエレベータに人がいないか確認をするべきなのに。本当に困ったものだ。一体ナニをやっているのだ。」
反対側のエレベータを降りていくと、一階で警備員と、隠居したおじいちゃん(コンドー住人)のでこぼこコンビに出会った。
「上で、エレベータに閉じ込められた人がいるらしいんです!」
「あ、それ僕のことです。エレベータはまだ上でストップしてますよ」
「おお!事件当事者発見!」
「それで?これからどうする??」
「決まってるじゃないか。現場に直行だ!」
二人は張り切ってエレベータに乗り込んで行った。
上でガンマガーンにたっぷり怒られるんだろうな、と思うと、おかしくてたまらなかった。
シーラチャに、おいしい果物屋さんがある。
高級くだもの店といったところか。 珍しい果物や、質の良い果物が並んでいる。
値段はちょっと高めだけれど、ここで買ったものにはずれはない。
シーラチャには、ピックアップトラックの荷台に自分の庭で取れた果物を並べて売っているのも多いのだけれど、こちらは格安なので、はずれもあり得る。
旬の果物であれば、大抵は並以上のものが手に入るけれど、はずれもなくはない。
我が家は、あまり果物を食べない。食べる習慣がない。
けれど、たまに、むしょうに食べたくなるときがあって、そんな時には、絶対に美味しい果物を食べたいから、おいしい果物屋さんに買いに行く。
先週末も、とても果物を食べたくなった、ビタミン補給デーだった。
さっそく果物屋さんへ。
豊水3個、ラムット(楕円で柿のような味)1Kg、ソムチェン1Kg 大満足である。
ホクホク顔で事務所に戻ると、スタッフに聞かれた。
「・・・今日は一体何の日ですか?」
果物が食べたい日よ〜
と答えて、さっそく切ってみる。
どれも、食べごろで甘い。梨もみかんも、水分たっぷり。
ちなみに、この時期の普通のみかんはおいしくないので、食べない。
皮が固くて、皮ごと飲み込むのに抵抗があるのだ。しかも、薄味だし。
普通のみかんは1月に限る。皮が薄くなって、種があることをのぞけば、日本のみかんと同じ様においしい。
だから今の時期に買うのはもっぱら ソムチェン 普通のみかんより少し大きめで、はっさくとかいよかんのように皮をむいて食べることができる。
豊水も、ソムチェンも、甘いとスタッフにも大好評
しばし仕事を休憩して果物を頬張る。幸せ。
前の職場のクンのことを思い出した。
私の大好きな友達、クンは、とにかく果物をよく食べる人だった。
毎朝、会社の食堂で販売されている果物を「あれ2Kg、そっちは3Kg」とキロ単位で購入し、食べながらお仕事。一部は家に持ち帰って、同居している友人とその日のうちに食べつくし、また翌日、新たな果物を購入していた。
隣の席に座っていた私も、次第に、彼女の勢いにつられて果物を食べるようになった。
だって、ムシャムシャと、それは美味しそうに食べるんだもの。
そういえば、サラの味を教えてくれたのも、クンだった。
何かのお礼に、と、大量のサラを家でむいて、会社に持ってきてくれたのだ。
「おいしいから、てんもに食べさせたくて」なんて可愛い事をいいながら。
会社にいる間、クンのおかげで、ずいぶんとビタミン補給の日々が続いたけれど、今は自分の欲求に従って、たまにビタミン補給をするだけ。
クンと一緒に働いていた日々を思い出して、ほんの少し、おセンチになったビタミン補給デーだった。
用事で、事務所に行くのが遅れた。遅れついでに、少しだけ回り道。海沿いの道を行く。
穏やかな、海
ビーチで働いている人はみな、ゆったりと動く。
あまりテキパキしすぎても、暑くてばててしまうのかもしれない。
そんなに懸命にならなくても
海に言われた気がした。
一瞬ある意味で【正気】に戻った。
そうだよね。もう少しゆったり過ごしてもいいよね。
自然のリズムに呼吸を合わせて・・・。
でも、すぐに思いなおす。 まだ、だめ。
欲も希望も夢もある今は、まだ、ペースダウンするわけにはいかない。
もっともっと、賢明に頑張ってみるよ。
たまには海を眺めて、ゆったりした時間の流れを感じたりしてみよう。
それもきっと、忘れてはならない大切なことだと思うから。
ぷーしっとさんお父さんが、社員旅行でルーイ県周辺に遊びに行った。お土産をたっぷり持って帰って来てくれた(*^_^*)
タイの人も、お土産にはずいぶん気を使い、どこかに行くと、結構いろいろどっさり買って帰る。
お土産の中身
1)私の大好きな、「サラ ローイ ゲーオ」の缶詰♪
2)サラ ゼリー・みかんゼリー
3)卵型ミニチョコボール
4)世界一おいしい(という宣伝文句の)ワイン
5)プラーソム
1)サラというのは、表面にトゲトゲがついて、赤く楕円のフルーツ。
剥くのに苦労する。
そして、臭い。 本当に不思議なんだけど、食べても匂いはしない。食べないで側にいると、確実に臭い。すっごい臭い。サラを職場で食べていて日本人上司に「そんな臭いものここでHべるなー!!」と怒られたタイスタッフがふくれっつらして、「どこが臭いのよ」と怒っていた。タイの人には感じないにおいらしい。
味は酸っぱくて甘い。
サラはタイの果物の中でも、かなりディープな部類に所属するかもしれない。でも、なぜか私は大好きで、剥くのが面倒だから、剥いてあるのを市場で買ってきて一人で幸せにひたりつつ食べる。
ぷーしっとさんは見向きもしない。(10年を越える日本留学で、ディープ系はかなり苦手)
そのサラを、カキ氷シロップで食べるのが、サラローイゲーオ。
お父さんの誕生日にお食事会をしたシーフードの有名店で食べさせてくれる。
皮を剥くのが面倒な上に、サラには大きな種もあって、実を食べるときには、種ごと口にくわえて種の周りの実を食べる。
でも、サラローイゲーオは、皮を剥いた上に、種の周りの実をナイフで切って入れてくれるので、そのままどんどん食べられる。この有名店のは、肉厚で、甘くて香りが良くて、最高なのだ。
私が異様に喜んで食べていたのを覚えていてくれたおじいちゃんが、サラローイゲーオの缶詰を買ってきてくれたのだ。
2)サラゼリーは、サラの入ったゼリー。包装が手作りっぽい。地元主婦グループが作りました!という雰囲気。でも、ゼリーがすごく美味しかった。「丸ごとみかん」のように、おいしい。
タイのゼリーは、ゼリーというより寒天で、歯ごたえに弾力がなく、なんだかなぁという食感だけれど、このゼリーは、弾力性のある、「本物」だった。
3)そして、チョコボール。チョコがブラックで、甘すぎず、なかなかおいしい。中にナッツが入っている。
4)世界一おいしいワイン。 という宣伝文句のワイン(笑)
私は以前白ワインが好きで、お父さんは赤ワイン派だった。
赤ワインにはポリフェノールが入っている、と知り、私も赤ワインに転向したので、みんなで飲むのはいつも赤ワイン。甘すぎず、おいしかった。
5)プラーソム
初めて食べた!! プラーは魚 ソムはみかんという意味だけれど、ナムソムは、みかんジュースという意味のほかに、お酢の意味もある。
つまり、酸っぱいもののことを、ソムと呼んだりする。
プラーソムは、魚の名前ではなくて、料理の名前。
米、にんにく、あとは謎の調味料に漬け込んだ魚を真空パックにしてあるもの。
それを焼いて食べてみた。サイコーに美味しい。
サイグロークイーサーンとか、ネームとか、酸っぱいソーセージに似ている。
以前食べたグンチアンプラーも、歯ごたえがあってすっごく美味しかったけれど、この魚料理も大変美味でした。あー、幸せ。
ちなみに、ぷーしっとさんは、一口食べて、「すっぱい」と顔をしかめていました。
高校生の頃、私の特技は、水を飲まずにパンを食べられることだった。
水分を必要としない女
として有名だったのだ(仲間の間でね)。
自分では、そんな特技をちょっと自慢に思っていた(バカ)。
タイにきたら、ぷーしっとさんのお母さんや、ナースをしている親戚のお姉さんが、何かあるごとに
水を飲みなさい
と強調していた。
・誰かが風邪気味の時
・お腹を壊している時
・体を熱くする果物を食べた時
・そして、挨拶代わりに
とにかく、「水を飲め」「水を飲め」と連呼していた。
薬好きのタイの人の、「薬を飲みなさい」、と同じ頻度で「水を飲みなさい」と繰り返して言われた。
私は、そんなものかなぁと思っていたのだけれど、少し前から日本でも「水をたくさん摂りましょう」といわれるようになっているらしい。
水を飲むことは
・美容にいい(10年後のお肌に違いが出るらしい)
・血液サラサラ
・老廃物を出してくれる
など、良い事づくし。
特に、気温が高いタイでは、体から奪われる水分の量が日本の比ではないらしい。
日本にいた時よりも多く水分摂取を心がけないといけない。
そういえば、胆石になってしまった駐在員さんがいたけれど、あれは水分が汗で奪われてしまい、尿の量が極端に減ったために、老廃物が体に蓄積して、それが胆石の生成へと繋がったのだ、とMDが解説してくれたことがあった。
というわけで、前の職場にいる時から、頑張って水を飲むようにした。
水を飲むことを心がけて、気づいた事。
水を飲むことも、訓練が必要だということ。
大量の水を飲みなれていない時には、コップいっぱいの水を飲むのも一苦労。
半分飲んだくらいで「お腹いっぱい」である。
それでも、コレステロール値が社内NO1という恐ろしい健康診断の結果が出たから、血液サラサラのためにも、水を飲み続けた。
少しすると、コップいっぱいを楽に飲み干せるようになった。
目標は、大きめのコップに1日7杯の水を飲むこと。
朝起きて1杯
会社に到着して1杯
仕事しながら2杯
お昼後に1杯
仕事しながら1杯
お風呂あがりに1杯
10年後のツルツルお肌を夢見て、ゴクゴク水を飲む毎日である。
日本のありさんといえば、5mmくらいの黒いありさんを思い浮かべる。
あいたたごめんねごっつんこ のかわいいありさん。
にっくきタイのアリは、かなり種類豊富。
1 赤い巨大アリ
アイモッデーン といえば、仮面ライダーのことを指すが(タイでは、仮面ライダーはバッタではなくアリなのだ)この巨大アリは、とにかく怖い。手でつぶすには、怖い巨大サイズ。 1.5Cmくらいあって、マンゴーの木などに巣を作っている。木陰で涼むときには、このアリがいるかどうか、地面と木の枝を要チェック。もちろん、噛み付かれると、ものすごい痛くて、腫れる。
2 臭いアリ
小さめのアリで、臭い匂いを発しているアリ。
つぶすと、いや〜な匂いを発する。 食べ物に群がっている小さなアリは大抵このアリ。
3 すばしこいアリ
たまにみかける、アスファルトの上を異様に早いスピードであっちへこっちへ走り回っているアリ。なぜにそんなに気ぜわしく行動しているのか?と聞いてみたい。
植木鉢に巣を作ることがある。
4 ドン臭いアリ
3と対象的に、異様にトロイアリ。お風呂場など、水周りに発生しやすい。
太っていて、つぶすとプチッという。トロイくせに、生意気にも人の肌に接触すると噛み付いてくる。
5 赤くてちいさいアリ
かまれると、痛くて痒い。そして、腫れる。
洗濯物を干すときなどに、足に登ってきてかみつくのがこのタイプ。
タイには、アリよけのチョークが売られている。 黒板に書くチョークと同じような形状をしている。床にこのチョークを塗っておくと、アリはそこから先に入ってこれない。
ただし、残念な事に、このチョークが効くのは最初の数回。使い続けるうちに、アリは耐性を身につけ、このチョークを平気で突破してくるようになる。
タイに来て最初のうちは、なんとかしてアリの列を家から排除しようと、いろいろ手を尽くした。
アリが出てくるタイルの隙間にガムテープを張った。
すると、アリは別の隙間を探してそちらから出てくるようになった。
チョークを試してみた。
しばらくすると耐性をつけたらしく、効かなくなった。
そしてそのうち、アリがいる状態に、こちらの方が慣れてしまった。完敗である。
しかし、私の友人でアリに勝った人がいる。
アパートに一人暮らしで、外食がほとんどなので、家に食べ物がなかったことも幸いしたようだ。
アリを見かけるたびに
「はいはい。ごめんなさいよ。」
と殺虫剤をチュッと吹きかけたらしい。
しばらくすると、アリをみかけなくなった。現在では虫一匹いないらしい。
興味ある方はぜひ挑戦してみて欲しい。
アリのすごい生命力に感嘆したのは、去年のことだったろうか。
楽しみにしていたケーキがアリにやられた。
ちゃんと、アリが登ってこないようにアリよけ装置(水を張ったお椀)を
設置したテーブルに置いておいたのに、椅子の背がテーブルの一部に
接触していたために、椅子の足を伝わってテーブルの上まで列を
作っていたのだ。
ウゴウゴとクリームの上を這っているアリを見ると、フツフツと怒りがわいて来た。
冷蔵庫の刑に処す
アリの大群のいるケーキはそのままではどうしようもないけれど、
冷蔵庫にしばらく入れておけば、アリは凍死して丸く小さくなる。
クリーム表面の、アリがついている部分を取り除けば、無事食べられると
いうわけ。
1時間後、見事にアリのいなくなったケーキにスプーンを入れる。幸せ。
そのとき・・・ 何かが視界に入った。チラチラと動く何かが・・・。
視線をやると、丸まったアリの死骸が動いている。
ま、まさか・・・ いや、そんなはずは!!・・・
信じたくない、と頭が拒否するが、目はその事実を捉えてしまった。
クルクルに丸くなっていた凍死したはずのアリが、もぞ、もぞと動き始め、
やがて元の大きさになると、何事もなかったかの様に動き始めたのだ。
見ると、他のアリも同じ。ムクムクと動き始めている。
まずい!!やつら復活を始めたぞ!
動揺しながらも、まだ素早くは動けないアリを集めてゴミ箱に捨てた。
凍死ではなく、凍眠していたらしい。
恐るべし生命力である・・・。
タイでは、いたるところでアリをみかける。
10階以上の高層階で暮らしていても、ごみ箱にはアリの大群。
玄関からベランダまで、部屋の中を横切るアリの列。
テーブルの下に食こぼしが落ちていれば、群がるアリの群れ。
お風呂場にも、台所にも、水を求めてアリの列。
たまに、家電製品に巣を作ってしまうこともある。ノートブックとか、デスクトップとか。
そして先日は、一夜の間に車を巣にされてしまった。
なぜか、タイのありは人に「かみつく」。蚊に刺されたのと同じくらい、かゆいし、痛い。
毒があるらしく、腫れる。
立派な害虫である。
それなのに、あぁそれなのに・・・。
私はありを「ありさん」と呼んでいたのだった。
見つけたら殺すのに、なんで「さん」付けしてるの?
ぷーしっとさんに指摘されて、初めて気づいたのだけれど、たしかに、「ありさん」と呼ぶことが多かった。
日本にいた時は、ありは私の生活に害を及ぼすことがなく、たまに道でみかけるくらいの存在。だから、「ありさん」だったのだ。
長年の習慣というやつか。
今度から、アリと呼びます。
車のハンドルを握ると、異変に気づいた。
サワサワ・・・と目の前を横切るアリの列。
??
車のハンドルに、なぜアリ?
さらに目を凝らしてよーく見ると、車内のいたるところにうごめく小さな物体・・・。
助手席側のドアを開けてみて、ようやく、何が起こったのか飲み込めた。
ドアの隙間にびっしりついているアリの群れ。
車がアリの巣と化していたのであった。
以前ノートPCがアリの巣になってしまい、悲鳴を上げたことがあったけれど、今度も驚いた。
恐らく、昨日の大雨に、車を逃げ場として選んだのであろう。
日当たりの良い場所にとめて、ドアを少し開けておいた。お願いだから出て行って〜!!と願いつつ。
そろそろ車の様子を見に行ってみよう。
どーでもいいことなんだけど、もんのすごーく気になってしまうこと。
タイのUBC子供向けチャンネルで、NHKの「アガサクリスティーの名探偵ポアロとマープル」というアニメが始まった。
内容はとても面白い。殺人事件もあるけれど、子供と一緒に安心して見ることができる。
けれど、どーうしても気になるのが、声。
探偵物だけに、主要登場人物をのぞく、各回の被害者、犯人、その周囲の人たちは、事件毎に変わる。
それが理由かどうか分からないけれど、毎回、登場人物の周囲の人たちの声を、スペシャルゲストの形で有名俳優さんが担当している。恐らく、これも視聴者にとって「一つのお楽しみ」として特別に企画しているのだと思う。けれど、残念ながら、
ものすごい不自然
登場するスペシャルゲストは、活躍中の俳優さん達なので(例えば先日は赤木春恵さんだった。渡る世間の鬼である。名俳優である)演技は大変上手なんだと思う。
だけれど、声だけの出演になると、どうしてあれほどまでに「不自然な空気」を生み出してしまうのだろう??
名探偵コナンの映画版に登場する、週刊サンデーの読者プレゼントで一言二言の声優役をゲットした小学生達の不自然さと全く変わらない。
ちなみに、主人公の一人、ポワロは里見浩太朗さん。全く不自然ではなく、絵に溶け込むいい声である。しかし、ゲストの俳優さん達の声は、プロ声優さん達の声に混じると明らかに「異質」だ。
良い俳優が、必ずしも良い声優になるとは限らないみたい。
絵に魂を吹き込む技術というのは、それほど特殊で難しいのだと思う。
私はたいてい料理をしながらとか片付けをしながら、テレビの音を見るともなしに聞いていることの方が多いのだけれど、画面を見るまでもなく、冒頭の部分をチラッと聞くだけで、今回の素人声優(またの名をスペシャルゲスト)がどの役柄か、分かってしまう。だって不自然さがものすごく目立つのだもの。
そして、その不自然さは私を大変不快な気持ちにする。
プロの声優さん風邪をひいて鼻声で収録した回のアニメドラマのように、聞いていてイライラする。
こんな力説するほどの大問題でもないんですけどね・・・。
同じような事、気になる人いるかなぁ。
10月に突入したと同時に衣替え。
わが翻訳会社の話ではない。 自宅コンドー(コンドミニアム)の守衛さんのお話である。
ガードマンが真面目に仕事をしない、セキュリティチェックを行なっていない、などなどのクレームが発生した時、または契約期限が切れたときに、警備会社を変えることはよくあることである。
契約会社が変わると、制服が変わるのですぐに分かる。しかし、ここで不思議なのが、変わるのは「制服だけ」という点。
昨日まで勤務していたなじみの守衛さんが、新しい制服に身を包んで仕事をしているのだ。
変わるのは、会社の名前と制服。会社の経営者が変わっているかどうかは分からないが、派遣する人材が変わっていないことは確か。これではただの衣替えである。
以前勤務していた職場の友人が怒って電話をしてきた。
退社する従業員のボディチェックなどを真面目に行なわない、ということで、日本人上司が警備会社を変えたのだそう。新しい警備会社は日系の会社で、従業員教育をきっちり行なっているので安心、という理由から上司が自分で選んだ会社。
新しい警備会社から派遣されるガードマンに、会社側代表として、仕事内容を教育してやって欲しい。と上司に頼まれた友人は朝6時に出社した。
昨日まで来ていたガーhマンが服だけ変えてきたんだよー
やはり、同じ目にあったらしい。
あたしが教えることなんてないわよ。警備のやり方は彼らの方が経験豊富でよっぽどよく知っているんだから。
衣替えは、タイではよくあることじゃない。
と、私が慰めにならないことを言うと、
何が腹立つって、わざわざ6時に出社して見たものって言ったら、会社の前で支給された制服に着替えているいつものガードマンたちよ。ばかばかしくて、やってらんないわ
どうやら、制服は現地支給したらしい。
そういえば、日本でも衣替えの季節だな。と、懐かしい日本の学生時代を思い出した。
*今日から、コメントの受信可にしてみました。ドキドキ
今日から12日まで、タイではギンジェー期間に突入。
ギンは「食べる」
ジェーは「菜食ご飯」
肉やミルクなどと、香りのきつい香味野菜(ねぎとかにんにくとかパクチーとか)を絶ち、間接的に殺生をしなくて済むことが「善行」として功徳を積むことにつながる、という精神的意味と、肉料理を絶ち、野菜のみを取ることで、体内から浄化する、という肉体的意味があるのだそう。
期間中、ギンジェーを実践する人向けに、バター・ミルク不使用のジェーパンが登場する。(パサパサしてるけど結構おいしい) 屋台も、この期間のみジェー料理を提供するところが出現する。
ジェー料理の屋台は黄色い三角旗を掲げているのですぐ分かる。
ジェーご飯の代表的なものといえば、前述のジェーパン以外にも、
1)揚げ豆腐。揚げ芋。など揚げ物シリーズ。これに甘辛ソースをつけてたべる。
2)ジェー用の黄色い麺を使った焼きそば。
3)グリーンカレー など、通常のタイ料理を模したジェー料理。
などがある。
よく分からないのが、3番。麩を使って肉の食感を再現している。
10日間なんだから、素直に野菜だけ食べていればいいのに、と思うのだけれど、「野菜のみ」というのはかなりの苦行らしく、いつものように肉の旨みも欲しい、という人向けに、この3番の料理がある。
中には、本当の豚肉にしか見えないように上手に作っている料理もあって、その技は芸術級。
いつもと同じおいしい料理を食べながらも功徳を積めるようにする。
合理的なシステムではある。
ただし、肉の旨みの代用として、麩・油・砂糖を利用するので、結構油っぽくなるのが難点。
タイの人でも「リアン」(油っぽい)といって、嫌がる人もいる。
あと、もっと現実的に「ジェーご飯は高いからイヤだ」といって食べない人もいる。
我が家では、普段の食事も野菜が多いので、そのまま普段の食事を継続。
野菜はたっぷり食べた方がいいよね。
健康第一、ということで、早朝ジョギングをしている。1日1度は汗をかかないとね。
毎朝出会うのが、太極拳同好会のおばあさま達。
ラジオ体操のように、朝の6時からそろってゆる〜い運動をしている。
6時まえに会場に到着している元気なおばあさま達は、まずはウォーキングをする。
皆さんおそろいのシャツを来て、テクテク歩く。かわいらしい光景だ。
今日は金曜日なので、青いTシャツだった。
何も書かれていない無地のTシャツだけれど、色は曜日ごとに変わる。私はその色で、
「あ、今日は火曜日だったな」
曜日分けは以下の通り。
月曜日 黄
火曜日 桃
水曜日 緑
木曜日 橙
金曜日 青
土曜日 紫
日曜日 赤
7色のTシャツをそろえて、日替わりで着ている。
ちなみに、太極拳は、中国語のテープを流しているので、中国語の分からないタイ人向けに、タイ語の解説も入っている。
ご高齢者の皆さんが集まっているのだけれど、女性30人に対して男性は先生を含めて2、3人というところ。タイでも、女の人が元気らしい。
ここ最近(2年くらいかな)、ものすごい建築ラッシュ。
突然、見慣れない建物の建築が始まって、「あれ、前はここに何があったっけ?」と
考えてみると、たいていは「空き地」だったりする。
ものすごい早さで、空き地が消えていく。
周囲の人の生活を見ると、そんなに景気が良いようには感じられないのだけれど、なぜだろう。
新空港ができる影響で、地価も上がっているらしい。
この勢いは結構怖い。
勢いに乗って「エイヤ」と建築したはいいけれど、誰も借りない、ということもあるんじゃなかろうか。
数年後が楽しみのような、怖いような・・・。
ランチはたいてい屋台で済ませる。
一緒に行くのが、クーラー大好きなぷーしっとさんなので、うっかりすると冷房の効いた店
ブラックキャニオンとかになってしまうのだけれど、値段がまったく違う(桁一つ違う)ので、毎度毎度、なんとか屋台に誘導する。だって、チリも詰まれば山となる。このごろでは繰り返し読んだ本の成果か、1バーツの背後にマネートゥリーが見える私。
おいしい屋台で満腹になって、幸せ気分で歩く私達。
と・・・前方にのんびりダラダラ歩く女学生の姿。
・・・しばし無言で彼女達の後を歩いた後、分かれ道で別の方向を歩き出すやいなや、プーシットさんが発した一言。
あの人たち、まじめに歩いてるのかなー、まったく。
まじめにって、言われてもねぇ。たしかにすんごいのんびりペースだったけれど。
ぷーしっとさん。あれはおそらくあなたの教え子です。
東京からつくばに引っ越したばかりの時も、つくばの人達の歩調がゆったりしていることにすごく驚いたけれど、タイの人はそれに輪をかけてのんびりさん。
タイの海辺の町に暮らしながらも、私とぷーしっとさんは、今すぐ新宿駅の人ごみに放り込まれても、四方から押し寄せる人の波間をかいくぐり、目的地までスタスタと歩くことができると思う。
それはもう、体内に刻み込まれたリズムなんだと思う。
今はまだ、のんびり歩く余裕は私達にはないのかもしれない。
久しぶりに、近所の日本料理屋さんに行った。
シーラチャ周辺は夕方からオープンの居酒屋風なお店が多いのだけれど、ここは珍しくランチをしているので、たまに行く。
会計の時、何気なーくレシートを眺めると、おかしな会計になっていた。
ランチ2 280
Vat 7% 19
Total 300
よっぽど、「足し算違ってるよ」と言おうと思ったのだけれど、この計算は恐らくお店の方針なのだろう、と思って何も言わなかった。
サービスチャージなら分かるけれど、小さなレストランでVAT7%取る、というのが不思議。
そして、足し算が間違っているのが不思議。
もちろん、299バーツになっていれば、300バーツ渡して1バーツはチップとして置いてくるのだから、結果的には同じことだけれど、店の収入として300バーツと記載してしまったら、余分にもらった1バーツまで課税対象になってしまう。
それならば、299バーツと書いて1バーツ黙ってもらっておいた方が、店にとっても有利なのでは?
とぷーちゃんに言うと、ぷーちゃんが、言った。
「あれはビンローイでしょ」
簡易レシート。
要するに、税務署に提出する書類を作成する際には使用しない類のレシートらしい。
そうか。そういうことか。 会計に興味を持つと、いろいろ見えてくることがあって楽しい。
年に一度の恒例行事、ビザの更新に行った。
地方の入国管理局で通算7年目ともなれば、スタッフの皆さんとも顔見知り。
しかも最近ではぷーちゃんが「大学の先生」である、ということが
知れ渡っているので、ニコニコと対応してもらえる。
公務員の仲間意識、というのは、結構強い。
警察官でも、スピード違反や駐車違反で停めた車が、「学校の先生」
だったり「役所職員」だったりすると、そのまま見逃してくれたり
するらしい。
たまに新人の係官が、「ノーン」と、目下、年下の人に対する
呼称でぷーちゃんを呼んでも、周りにいる人がすかさず
「アジャーン」とぷーちゃんに呼びかけ、ぷーちゃんが「先生」で
あることを暗に新人に教える。
すると新人さんも、「ノーン」から「アジャーン」へと使う言葉と
態度を変化させる。
その露骨なまでの態度の変化は、滑稽でもあるのだけれど、
タイで生きていく上では、とても便利な「特権」だよなぁ。
とも思う。
タイで人気の「公務員」という職業。
給料は格安なのに、なぜ人気かというと、「安定」しているのが
良いのだという。
確かに、公立の病院であれば、治療費もかからないし、いろいろ
特典がある。
そして、公務員同士の仲間意識で「おいしい」思いをできるので
あれば、人気があって当然かな、と思う。
ビザの更新は、1回では終わらない。
更新を申請すると1ヶ月の滞在延長が認められる。
1ヵ月後に許可が出たかどうか聞きに行く。
大抵、まだでないので、そこでまた1ヶ月の延長をしてもらう。
1ヵ月後にまた聞きに行く。
この繰り返しで、許可延長が認められると、申請時点から数えて
1年の滞在延長がもらえる。
問題なく手続きを受け付けてもらい、「さよなら」と入管を後にすると、
係官が慌てて追いかけてきて、パスポートを出せ、という。
なにか?と思ったら、パスポートに赤字で「サーミータイ」と
書いてくれた。
「タイ人配偶者」これも一つの特権で、明文化されていはいない
けれど、通常のOビザよりもいろいろな点で優遇してもらえる。
公務員であるタイ人の配偶者である。
という身分によって、受けられる様々な恩典。
長年タイで暮らしていると、「公務員の家族」である、という
ことは、民間でお給料をたくさんもらうことと
同程度の価値のあることなんだな、というのを実感する。
在タイ7年。ようやく実感するタイの真実である。
昨日の電気釜騒動について、うっちさんよりメールをいただき、メーカーにクレームしてみたら、とアドバイスをいただいた。
そういえば、確かにその通り。そんなことも気づかなかった。
私は多分、無意識に以下のように考えていたのだと思う。
メーカーにクレームしたって、時間の無駄。
何か行動に起こす前に先に「どうせダメだから」とあきらめてしまっていたのだ。
なぜかというと、タイで、商品の品質についてクレームして、販売者、製作者からきちんとした対応のあったことがないから。
会社で購入した移動式のホワイトボード。最初に納入されたとき、その場で組み立ててくれたのだけれど、台がグラグラしていた。倒れたら危ないから、直してください。とお願いして、そのまま持ち帰ってもらった。お店から連絡があり、修理はバンコクで行うので、1週間程時間がかかる、という。
1週間後、再納品。 グラグラはちっとも直っていなかった。
「・・・ぜんぜん直ってないじゃない」
「俺、知らね」
納品してくれたのは、ドライバーさんだったので、事情は知らない、とのことだった。
再びお店に電話して、またバンコクで修理してもらっても、しっかり直って納品される可能性は
非常に低い。それを何度も繰り返すのは、時間の無駄だ。
その時点であきらめて、そのグラグラを受け取った。
そんなことを繰り返すと、「根負けせずに、クレームを繰り返して望みの品質のものを手に入れる」
それだけの価値のある物かどうか、無意識に天秤にかけるようになる。
そして、それだけの労力と時間が無駄、と判断すれば、「こんなもんだ」とあきらめる。
そんな処世術が身についてしまう。
こちらのお願いを理解してくれない人、きちんと聞いてくれない人、誠意ある対応をとってくれない人、そういう人に対して、タイの人は、
あの店員(部下)はまだ子供(幼い)だから
ああいう人間はきちんとした教育を受けていないから
責任感がないから
といって、「相手が自分と異なる世界に住んでいる」ということを理由にして自分の気持ちを収める。
「マイペンライ。仕方ない」
それは、自分が疲れないための、精神的な予防策のようなもの。
知らず知らず、私自身も、その考え方を身に付けてしまったようだ。
本当は、これではいけないのだと思う。
納得できるまで追及する、ということがなければ、何事も発展しない。
少なくとも、自分の仕事関連は、「マイペンライ」の入り込む隙を作ってはいけないな、と思った。
「こんなもんか」と思っている日常で、「これは!」と思うほど、楽しげに、プライドを持って仕事をしているタイの人に出会うと、本当に嬉しくなる。
それは、郵便局の局員さんだったり、政府機関の役人さんだったりするんだけれど、そういう人達との出会いはとても貴重。
プロとしての誇りを持って仕事をする。
いつもこの気持ちを忘れないでいたい。
テフロン加工のPanasonicの電気釜が、またまた剥げた。
外釜には問題なくて、内釜が剥げているだけだから、非常にもったいない。
でも、ご飯を炊くごとにテtロンが剥げているのだと思うと、怖い。
仕方ないから買い替え。
タイに昔からあるアルミの電気釜はアルミだから嫌だし。
仕方ないからまたPanasonic。
もしかして、と「内釜だけ別売りしてない?」と聞くと店員はそっけなく首を振る。
ついでに、おばあちゃんの家のを確認すると、やはり剥げている。
目盛りのところが、ザワザワとささくれ立っているように剥げている。
2度目は注意していたので、早く気づく。6ヶ月も使っていなかったと思う。
また、剥げている。
周囲の人に聞いてみると、やはりこの製品を使ってはげた、という人が
結構いた。
怒りながら電気売り場に行くと、店員さんが、「新製品が出ました」
「今度のは剥げません!」という。てことは、以前のはやっぱり剥げるのを
知って売っていたのね。
でも、事前情報で、東芝のがいいらしい、と聞いていたので、東芝のにする。
でも、店員さんの抵抗が結構すごかった。
曰く、
東芝のは圧釜で、炊き上がりに非常に時間がかかる。
寒い国向けに作られた製品だから、暑いタイで使うのには向かない。
一人の店員さんではない。複数の売り場の複数の店員さんから異口同音に
Panasonicを勧められた。
せっかく良い商品作ったのだから、東芝さんも、ぜひとも売り場戦略に力を入れて
いただきたい。そう思った。